介護士Kのブログ Written by 介護士K

介護職に「向いてない」人とは?

介護の仕事

介護士K (@kaigo_kk) です。

介護職に【向かない】人ってどんな人?

仕事には、好き嫌いは別として

 

向き不向き

 

があります。

介護職にも当然あります。

今回の内容は、私が介護職キャリアで長く勤めた従来型特養、老健での適性についてです。

デイサービスやグループホームをはじめとした未経験の業態は分かりません。

飽くまで私の経験を元にした主観混じりの内容になります。

モチベーションや志は関係ありません。

 

向き不向き

 

です。

現場経験者なら、読んで頂ければピンとくると思います。

それでは、幾つか上げてみましょう。

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オムツ交換スキルに難がある

オムツ交換の際、皮膚状態が悪く、オムツを外した際に臀部などを掻きむしってしまう利用者がいます。

そのような行為を、強引に押さえつけるではなく、うまく遮りながらオムツ交換ができない人。

このような利用者のオムツ交換は2人で行うのが理想ですが、1人で対応する場面が多い筈です。

オムツ交換の度に掻き壊してしまっては改善は愚か、悪化し場合によっては感染症などを引き起こします。

平行して見守りができない

急に立ち上がって転倒するリスクの高い利用者の見守りを、他者の対応をしながら出来ない人。

1人の利用者に気を取られて他者の見守りが出来ないのでは、時に重大な事故に繋がります。

利用者の状態観察ができない

この人の右手にこんな痣あったっけ?

などと聞いた時に

えーっと…

と全く気付かない人。

日頃から観察が出来ている人は何かしらの返答が返ってきますが、気付かない人は全く気付きません。

複数のセンサー・ナースコール・利用者対応ができない

食後の排泄介助など、一斉にトイレへ行くので、現場が戦場のようになります。

複数人同時にトイレ誘導やナースコール対応をする際

あ、この人そろそろナースコール鳴るな

あの人、トイレに座って結構経つけど、ナースコール鳴らないな。もしかしたらコール押さずに立ち上がってるかも?』

等という事に気付けない人。

利用者の行動パターン、行動に要する時間を把握できない人。

1人ひとりマンツーマン対応するなら問題ありませんが、複数人同時に対応することが殆どです。

これが出来ないと、防げる事故も防げません。

最初はできなくて当然

何事も最初は出来なくて当然です。

ただ、何年経っても一向に出来ない人は、介護の仕事には向いてません。

向いてないどころか、現場のシフトに組み込むことが極めて困難になります。

介護現場の多くは人手不足でギリギリの状態で回しているので、フォローしている職員の精神的・肉体的負担が増え、そういう職員から潰れていきます。

まとめ

上記が私の考える介護職に【向いてない】人です。

モチベーションや志が一番!

みたいな事を言う人がいますが、モチベーションや志は能力が備わった上での【付加価値】であって、それだけでは無価値です。

逆に言えば、モチベーションや志が低くても、基本的な能力が備わっていれば現場では成立します。

介護職に対するモチベーションや志が低くても、現場で重宝されている人を何人も知ってます。

こういう事を書くと

介護の本質を解ってない!!

と感情論で批判されたりしますが、これは挑発でも批判でも何でもなく、10年以上働いてきてた実感です。

 

綺麗事で現場は回りません。

 

途中にも書きましたが、最初から出来る人はいません。

何も知らない時や、短期間の経験だけで諦めたり見限るのではなく、何事も先ずはやってみて判断するのが賢明です。

そうしないと、自分の適性は一生分からないと思います。

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