【大事故多発!】電動ベッド操作時、絶対に「やってはいけない」事とは?
介護士K (@kaigo_kk) です。
「電動ベッド」を操作する時、コレだけは絶対にやって!!
介護施設で使われているのは、殆どが「電動ベッド」です。
リモコンで高さ調節や、頭側・足側の角度調節ができたり、中には体位変換ができるハイテクな物まであります。
以前オムツ交換時にベッド上げるか上げないかという記事を書きましたが、施設で働く介護職員は、電動ベッドのリモコンを触る機会が多いです。
今回は「電動ベッド」のリモコンを操作する時に、絶対にやってはいけない事を紹介します。
紹介というより【警告】です。
これだけは、絶対にやって下さい!!
やらないと、取り返しのつかない「大事故」が起こります…
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「電動ベッド」操作時、絶対に『やってはいけない事』とは?
結論からいきます。
「電動ベッド」を操作、絶対に「やってはいけない事」は…
- 掛け布団を取らない
「電動ベッド」に寝ている入居者さんは、けっこうな確率で…
- ベッド柵に掴まっている
- ベッド柵の隙間から手・足が出ている
介護施設で働いている人なら、よく見かける光景だと思います。
ベッド柵を「手」で掴んだ状態で、頭側の角度を上げたり…
ベッド柵の隙間から「足」が出ている状態で、足側の角度を上げたら…
“ボキッ” といきます。
具体例で説明します。
想像して下さい。
あなたは、右側臥位(右側を下にして)でベッドに寝ていました。
その時、ベッド柵の隙間から「右手」が出ていました。
それに気付かない介護士が、リモコンを操作して、ベッド頭側の角度を上げはじめました。
ベッド頭側の角度は10度、15度、20度…
少しずつ上がっていきました。
ある角度まで到達すると、あなたの右手は「ベッド柵」と、上がってきた「ベッド」の間に挟まれます。
ベッド柵に掴まっていたとしたら「ベッド柵」に掴まっている手首が、上がってきた「ベッド」に押され、不自然な角度に曲がりはじめます。
更に角度を上げ続けるとあなたの「右手」は…
“ボキッ” といきます。
足側も同じです。
「ベッド柵」の間から「足」が出ている状態で、足側の角度を上げたら「ベッド柵」と、上がってきた「ベッド」の間に足が挟まれ…
“ボキッ” といきます。
これ、介護施設で1・2位を争うくらい多発している事故です。
「電動ベッド」操作時、必ず『やるべき事』は…
「電動ベッド」のリモコンを操作する時は…
- 掛け布団を取る
- 手足の位置を確認する
この2つ、必ずやって下さい。
肩まで布団を掛けていると、手足がどの位置にあるか見えません。
ベッド柵に掴まっていたら、離してもらう。
手足がベッド柵の隙間から出ていたら、体位を整える。
これをした後で、電動ベッドを操作して下さい。
新人時代、これをやらずに電動ベッドを操作していたら、主任にメッチャ怒られました。
当時、素人同然だったので…
(そんなに怒ることかよ…)
内心イラっとしましたが、後にこれが原因で骨折という大事故を目の当たりにして…
(これは…しっかりやらねば!!)
と改心しました。
介護現場を見ていると、これを疎かにしている介護士、けっこう多いです。
また、このリスクに気付いていない介護士も、けっこう多いです。
大事故が発生してからでは手遅れです。
まとめ
「電動ベッド」を操作する時は…
- 掛け布団を取る
- 手足の位置を確認する
この段取りを、無意識で出来るまで刷り込んで下さい。
新人指導を担当する方は、最初に必ず教えてあげて下さい。
やっていない職員がいたら、きちんと注意して下さい。
在宅介護で「電動ベッド」を使用している方も同様。
高齢者の「骨折」は、ADLの著しい低下、最悪は「命」に係わります。
介護士の不注意・認識不足による事故を、1件でも減らしていきましょう。