新人教育で絶対に『言ってはいけない』1つの言葉【新人教育のタブー】
介護士K (@kaigo_kk) です。
絶対に『言ってはいけない』新人教育のタブーとは?
出入りの激しい介護業界は、常に超・人手不足です。
せっかく入った「新人」さんは大切にしたいですよね?
(一部の人は除いて…)
未経験から10年選手、若者から年配者…
4月は、様々なタイプの新人さんが入ってきます。
今回は新人教育で絶対に『言ってはいけない』1つの言葉を紹介します。
介護業界に限らず、全業種・全人類共通です。
この言葉を連発している以上、人手不足は永遠に解消されません。
スポンサードサーチ
新人教育で絶対に「言ってはいけない」1つの言葉
結論からいきます。
新人教育で絶対に「言ってはいけない」言葉は…
- 前に教えたよね?
これだけは絶対に言ってはダメです。
これを言い続けて成長した人、見たことがありません。
一昔前、新人教育は「先輩の背中を見て覚えろ」的な感じでした。
新卒で「営業職」に就いたばかりの頃、先輩に…
「1回言った事は覚えろ!」
と言われ、教わったことをミスしたり忘れてたりすると…
「前に言ったよな!?」
「ちゃんとメモ取ったのか!?」
と怒られました。
新人だった私は、これを言われるのが恐怖で、毎日ビクビクしていました。
介護現場によくある光景
新人がミスをして先輩に…
「前に教えたよね!?」
と怒られたとします。
新人は“ドキッ”として…
(間違えちゃいけない…)
(間違えちゃいけない…)
と念じます。
人間、大体もう1回は確実に間違えます。
その時…
「前に教えたよね!?」
とまた言われたら、さらに緊張してガチガチになり…
(次は絶対に間違えられない…)
(次は絶対に間違えられない…)
と念じます。
そして大概、また間違えます。
その時…
「何回言ったら分かるの!?」
とブチギレられます。
そうなると、新人にとってあなたは「恐怖の対象」になります。
新人がとる行動は…
以降、ミスをした時、新人はかなりの確率で「隠蔽」に走ります。
まじめに毎回報告してくれる人もいますが、経験上かなりの確率で「隠蔽」に走ります。
そして、報告・連絡・相談をしなくなります。
結果、重大なミス・事故に繋がり…
「なんで、もっと早く相談しないんだ!?」
「なんで、わからない事を放っておいたんだ!?」
とブチギレされ、さらに溝が深まり、風通しが悪くなり、介護現場は崩壊に向かいます。
新人教育は「説教」ではない
新人教育の目的は「説教」ではなく出来るように導くことです。
2~3回教えても伝わらない時は、19~20回教えれば良いだけです。
数回教えて覚えないだけで
「あいつはダメだ!」
「使えない奴だ!!」
とレッテルを貼ってしまっては、誰も得しません。
正直、教育担当者は、かなりストレスが溜まります。
ただ、新人教育で最も重要なのは根気強く教えることです。
根気強く接していくことで、数年後「人財」が育ちます。
中には、そうならない人もいますが、最初の段階で諦めてしまっては、何にもなりません。
新人を「ストレス発散のはけ口」にする介護現場
人手不足な介護現場の本音は…
- 1分1秒でも早く「一人立ち」させたい
だからこそ、初期段階は根気強く教えることが大事です。
それにも関わらず、新人を「ストレス発散のはけ口」にしている介護現場が沢山あります。
大した事がない、些細なミスを小姑のように嗅ぎまわり…
「前に教えたよね!?」
「何回言ったら分かるの!?」
と執拗に責め立てたり…
「アイツは使えない」
見切りをつけて無視したり…
こんな対応で、居場所が無くなって辞めていった新人、何十人見てきたことか…
「新人に「人権」なんて無い!!」
みたいな「昭和」をバリバリ引きずった
- 体育会系根性論
- タテ社会
は早急に撲滅すべきです。
令和の時代に「チョンマゲ」してるレベルです。
個性通り越して変態です。
自分たちも「楽になる」
新人教育に関わる時は…
「前に教えたよね!?」
を封印して、根気強く向き合いましょう。
- 遅咲き
- 大器晩成
という言葉もあります。
実際に、そんな介護職員もいます。
新人を大切にすることは、自分たちが楽になることにも繋がります。
そもそも、人間そんな早い段階で、判断はできません。
見切りを付けて冷遇する介護現場は、必ず崩壊します。
自分で自分の「首を絞める」のは止めましょう。