「声かけ」の上手な介護職員の特徴
介護士K (@kaigo_kk) です。
「声かけ」の上手な介護職員って、どんな人?
認知症高齢者は、昼夜問わずフロア内を往き来していることがあります。
新人職員が、そんな入居者さんを見て…
「どうしました?」
と声かけをしました。
良かれと思って声かけをしたのに、入居者さんは怒ってしまいました。
新人職員は、悪気があったわけでも、口調が強かったわけでもありません。
こんなことが何回も続き…
(介護職に向いてないのかな…)
新人さんは、自信を無くしてしまいました。
介護現場で、よく見かける光景です。
真面目な介護士ほど、コミュニケーションに悩んでしまいがちです。
(入居者さんとのコミュニケーションが苦手…)
もし、あなたがそう思っているとしたら、この記事を読んで「何がダメだったのか?」一緒に考えてみましょう。
「想像」して下さい
あなたは、休日に渋谷へ行きました。
今、人気のお店でスイーツを買おうとしたら、お店は臨時休業でした。
それだけを目的に来たので、他に目的はありません。
どうしようか考えて立ち止まっていたら、サラリーマン風の男性が…
「何かお困りですか?」
と声をかけてきました。
「大丈夫です」と伝えて歩き始めるも、土地勘が無いのでキョロキョロしていました。
すると、向かいの八百屋のおじさんが駆け寄ってきて…
「何か探してるの?」
と声をかけてきました。
「大丈夫です」と伝え、駅の方へ歩きました。
道に迷いそうなので、スマホでナビを見ながら歩いていたら、前から歩いてきた人とすれ違い様に肩が当たりそうになりました。
その瞬間、後ろからマッチョな体育大系の男子から腕をギュッと引っ張られて…
「もう少しで当たる所だったよ!気を付けてね!」
と言われました。
駅で電車を待っていたら駅員が寄ってきて…
「どちらまで行かれるんですか?」
こんな休日、どうですか?
声かけの「下手」な介護職員
声かけの「下手」な介護職員がやりがちなミスは…
- 声かけ過ぎ
入居者さんが椅子から立ち上がったら…
「どうしました?」
「どこ行くんですか?」
「トイレですか?」
「もうすぐご飯ですよ!」
矢継ぎ早に声かけまくり。
私が同じことをされたら…
「うるせぇよ!!」
ってキレると思います。
声かけの「上手」な介護職員
声かけの上手な職員は…
- 無駄な声かけをしない
深夜、入居者さんがフロアを歩き回っていたとします。
歩行が不安定だったり、他者の部屋に入ったり、物を取ったりする場合は別ですが違、そうでもない場合は、しばらく何もせず様子を伺います。
自分の席に座ってみたり、洗面所でタオルを触ってみたり、廊下を一往復してみたり色々していますが、一切声を掛けずに知らんぷり。
そうしているうちに入居者さんは、部屋に戻って寝たりします。
きっと、当人の中で何かが解決したか、用事が済んだのでしょう。
目的があって何かをしてる時に横やりを入れられると、イラッとしませんか?
たとえ善意であっても、相手にとっては「余計なお世話」です。
洋服屋で服を見ている時…
「何かお探しですか?」
「そちらは今シーズンの新作です」
「色違いのこんな物もあります」
「お客様には赤がお似合いかと…」
空気の読めない店員さんほど、聞いても無いのに、矢継ぎ早に売ろうとしてきます。
私なら、こんな接客をされたお店には、2度と行きません。
(2つ気になる物があるけど、予算的にどっちか1つしか買えないな…とりあえず試着してみたいな…)
と思って店員さんを探そうとした瞬間、絶妙なタイミングで…
「ご試着なさいますか?」
と声をかけられたら、私はその店員さんのファンになってしまいます。
何なら、試着する前に購入を決めてしまいます。
まとめ
声かけの上手な介護職員は
- 無駄な声かけをしない
コミュニケーションは、相手が誰であっても、基本は同じです。
(相手が「認知症高齢者」だから…)
(自分は「介護職」だから…)
深く考える必要はありません。
相手も、あなたと同じ「人間」です。
(自分なら、どうして欲しいかな?)
そう考えることが大切です。
声かけ過ぎには、くれぐれも注意しましょう。
声かけの「下手」な介護職員の特徴
声かけの「下手」な介護職員には【2つ】の特徴があります。具体的に解説した上で「解決策」をお伝えします。これを読めば、今日から「声かけ上手」になれます。