BB の介護のホンネ

理想論や綺麗事ではなく、現場目線の本音を発信します。

嘘も方便

time 2017/04/03

嘘も方便

こんばんは、BBです。

私は仕事中によく【嘘】をつきます。


それも、頻繁に嘘をつきます。

介護現場において、嘘は必須だと考えてます。

介護に限った話ではないと思いますが、介護においては特に

 

嘘はテクニックです。

 

例えば、頻繁に車椅子から立ち上がり、転倒のリスクが高い入居者様がいたとします。

この場合に

 

“危ないから座って下さい”

 

と伝えても、まず解決になりません。

立ち上がる = 転倒リスク = 危険回避

と考えれは正論ですが、立ち上がった方には何かしらの理由があるので、それでは納得しません。

そして、行動の抑制は

“身体拘束” になります。

入浴にお誘いして拒否をされた時に

 

“お風呂は入らなきゃ駄目ですよ”

 

と伝えても、まぁ拒否は覆りませんし、食事が進まない方に

 

“しっかり食べなきゃ元気出ませんよ”

 

と促しても同様。

人間は、行動を起こす時や行動を拒む時に、何かしら本人なりの理由があります。

そこを念頭に入れて関わらないと、思わぬ衝突やトラブルに発展することがあります。

今から介護現場で実際にあった事例を挙げ、私の行った対応を解説していきます。

 

■Mさん(男性)

夜間、頻繁に起きてきてフロアを歩くMさん。何度居室に案内しても、すぐに出てきてしまいます。

この場合にNGな声掛けは…

 

“今は夜だから寝て下さい”

 

このような声かけだと、仮にその場は居室へ戻ったとしても、数分後にはまた同じことを繰り返します。

結果不眠のまま朝を迎え、申し送りは…

 

“Mさんが夜間30回も居室から出てきて、不眠でした”

 

といったニュアンスになります。

これが続くと問題行動という解釈になり

 

“睡眠導入剤が必要では?”

 

みたいな方向にいってしまったりします。

Mさんに対して行った対応は以下のようなもの。

Mさんが居室から出てきた時…

 

私 “どうされましたか?”

Mさん “仕事に行くんだよ”

 

私 “まだ時間が早いのでは?”

Mさん “早く行かなきゃ電車が混むんだよ”

 

私 “そうですか。何線に乗るのですか?”

Mさん “⚪▲線だよ”

 

私 “さっきニュースで台風で止まってるって言ってましたよ”

Mさん “えっ、本当か?それは困ったなぁ…”

 

私 “タクシー呼びましょうか?”

Mさん “そうか、それしかないか”

 

私 “タクシー呼んできますので、お部屋でお待ち下さい”

Mさん “わかった。すまんね”

 

(数分後訪室)

 

私 “タクシー台風の影響で1時間くらい掛かるみたいなので、まだ時間も早いですし、もう少し横になられていては?”

Mさん “そうだな。手間かけてすまなかったね”

 

その後、Mさんは朝まで良く休まれました。

 

■Aさん(女性)

消灯時間近くになっても席から立とうとしません。0時近くまで座ったままのこともあります。

この場合にNGな声掛けは

 

“そろそろ寝る時間だから寝て下さい”

 

といったもの。

 

私 “まだ寝ないのですか?”

Aさん “そうね、まだ早いからね”

 

私 “いつも何時頃にお休みになるんですか?”

Aさん “21時くらいかな”

 

私 “えっ、もう23時ですよ?”

Aさん “あら、じゃあもう寝なきゃね”

 

(※実際は20時半)

 

Aさんは居室へ戻り就寝しました。

 

■Oさん(女性)

日曜日にご家族が面会に来るので、前日の土曜日の夜はなかなか寝ません。

 

私 “眠くないのですか?”

Oさん “明日娘と孫が来るからね。色々準備して美味しいもの拵えてやんなきゃ”

 

私 “えっ、明日は土曜日ですよ?”

Oさん “あら、そうなの!?私ったら、楽しみなもんだからつい勘違いしちゃった”

 

私 “嬉しいですもんね。あと1日の辛抱ですね。そのためにもしっかり身体休めないと”

Oさん “そうね、はやく孫に会いたくてね。今日は早く寝るわ”

 

Oさんは、いつもより早く就寝しました。

 

等々。

実際のやり取りはもっと複雑なので大分簡略化はしましたが、実際に行った対応です。

勿論、毎回うまくいくとは限りません。

裏目に出ることや、何をしてもどうにもならないこともあります。

相手は人間なので、同じ声掛けで伝わる日もあれば伝わらない日もありますし

 

“この人に通じたからあの人にも”

 

といった簡単なものでもありません。

介護現場は時間との戦いでバタバタしていることが多く、上記のような場合に職員の都合を押し付けて一方的な対応になってしまうことがあります。

時にはそれが大きなリスク回避のためであったりもするので、一概に否定はできません。

ただ、此方の一方的な都合で動かせるほど、人間は簡単ではないですし

 

介護も簡単なものではありません。

 

例に挙げた私の対応は嘘なので、嘘を推奨するのもどうかと思いますが…

 

 

 

 

【嘘も方便】

 

 

 

 

時には必要なことだと考えてます。

 

 

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