BB の介護のホンネ

理想論や綺麗事ではなく、現場目線の本音を発信します。

転倒させないで下さい

time 2017/08/22

転倒させないで下さい

こんばんは、BB です。

今回は介護施設でよくある家族の要望について。

よく

絶対に転倒させないで下さい!

という家族がいます。

気持ちはわかります。

高齢者の転倒は寝たきりに直結します。

転倒して大腿骨径部などを骨折した場合、しばらくは安静臥床対応となります。

人間は、2週間寝たきりになると下肢筋肉が2割萎縮すると言われてます。

若い人ならまだしも、高齢の下肢筋肉が2割減ること即ち

  • 歩けなくなる ➡ 寝たきり

この可能性が非常に高い。

また、寝たきりになることで認知症の進行や意欲減退に繋がります。

※詳しくは【廃用症候群】とググってみて下さい。

家族にとってみれば、それは避けたいのは当然。

介護老人保険施設のようなリハビリ施設に入所していて、在宅復帰のためにリハビリをしている方である場合

在宅復帰が急激に遠退きます。

また、デイサービス等を利用されている方であるなら、利用中に転倒して骨折、寝たきりとなった場合

在宅での介護は急激に困難になります。

また、家族の心理として、最愛の人が骨折して痛がったり、苦しんでいるのを見るのは

辛いと思います。

なので

絶対に転倒させないで下さい!

という気持ちはよーーーく分かります。

ですが、一言いわせて下さい

 

無理です。

 

介護施設において転倒を100%防ぐのは無理です。

サッカーのゴールキーパーに

今日からPK全部止めろよ!

と言うくらい無理です。

もし、何が何でも転倒させるなと言うなら、限りなく転倒の確率を減らす方法はあります

それは【身体拘束】

実際に介護現場でよくあるシチュエーションを説明します。

Aさんが椅子から立ち上がろうとします。

すると介護職員は言います

Aさん、危ないから座ってて下さい

夜、Aさんがベッドから起きてトイレに行こうとします。

介護職員は言います。

トイレに行って転んだら危ないですよ。オムツをしているからトイレに行かないで寝てて下さい。

身体拘束とは、何も拘束衣のようなものを着せたりベッドに縛り付けるような極端なものばかりではありません。

【スピーチロック】という言葉があるように、相手の行動を言葉で遮るのも立派な拘束です。

もし仮に

絶対に転倒させないで下さい!

と言った場合、この様な対応になる確率が高いです。

そして、仮にこの対応をしたとしても100%防ぐのは不可能です。

人それぞれ価値観が違うので何とも言えませんが、私が親を介護施設に預ける立場なら、余程の介護側の過失でない限り、拘束されるより好きにさせて貰って転んで骨折した方が良いです。

【身体拘束ゼロ】などと掲げていますが、介護現場では多少の身体拘束はあります。

3歩あるいて転ぶ人が1分間に1度トイレへ行こうと車椅子から立ち上がろうとしたら

座って下さい。

と言います。

理屈ではこれも拘束ですが、これすらしないと現場は毎日が

流血&骨折事故のオンパレードです。

しっかり見てくれない介護職員が悪い!それでもプロか!

などと言う家族もいますが、そんなことを言うなら1日働いてみて下さい。

わかる筈です。

そういうことを平気で言う家族に限って滅多に面会にも来ず、大切な家族のADL等を理解していない場合が殆ど。

介護に理解のある家族であれば、状況を見ていくうちに理解し協力的になってくれるものです。

そして、大切なのは家族の誤解を解く意味でも、受け入れる側が最初にしっかり説明することです。

転倒を確実に防ぐのは不可能です。そのかわりに、転倒を防ぐためにこの様な対応をとらせて頂きます。万が一転倒した場合は、次回からこの様な対応をします。これらの対応について同意して頂けますか?

ちゃんとした説明もせず

任せて下さい!

などと適当なことを言って転んじゃいましたでは、家族が怒るのは当然です。

そして、当然のことですが介護現場では決められた対応をしっかり行うこと。

横着した結果事故なんてことは論外です。

とはいえ、介護現場で転倒を防ぐのは現実として難しいです。

人間なのでミスもあります。

常にマンツーマン対応が可能なら確率はだいぶ減らせますが、万年人手不足で現場バッタバタ…

転倒と向き合うのは、介護職の永遠の課題だと考えてます。

ちなみに、下手に身体拘束をすると余計に転倒や事故のリスクが増えることがよくあります。

自由に動いて貰う方が結果として事故が起こらず、寧ろ下肢筋肉が増強し車椅子だったのに歩けるようになった。

こんな事例も多々あります。

身体拘束ゼロで成功している施設もあります。

環境によってできる対応は異なりますが、個人的に思うのは、余程の大事故を防ぐ目的でない限り身体拘束は何も生まないと思ってます。

すごいシンプルに、将来そんな介護されたくないしw

 

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