介護士Kのブログ Written by 介護士K

車椅子に乗ってる人が、一番ケガをしやすい箇所は?

豆知識

介護士K (@kaigo_kk) です。

たまにはタメになること書きますw

車椅子を操作する時、何に注意してますか?

注意点は多々ありますが、今回は車椅子に乗ってる人が一番ケガをしやすい箇所について。

結論からいきます。

 

  • 脛(スネ)

 

車椅子からトイレやベッドに移るなどの【移乗】時の手順は

  1. フットサポート(足を乗せる部分)から足を下ろす
  2. フットサポートを折り畳む
  3. 手すり等に捕まり立ち上がって貰う
  4. 車椅子を後ろに引く
  5. 身体を寄せて回転介助
  6. 着座

こんな動作の流れになります。

この中に1番のリスクが潜んでいます。

それは

 

4.車椅子を後ろに引く

 

この時にフットサポートがちゃんと折り畳まれていない中途半端な状態だと、少し出っ張った状態になります。

立位が安定してる方なら立ち上がった状態から自力で回転して座ることができます。

ただ、立位が微妙な方の場合、立ち上がった瞬間に介助者の身体を寄せて支える必要があります。

そうしないと後方に転倒する可能性があるので。

身体を入れる時に邪魔なので、車椅子を少し動かす必要があります。

特に立位が微妙な方の場合、この動作を素早くやる必要があります。

サッと車椅子を引いてスッと身体を寄せる。

この時、車椅子のフットサポートが出っ張っていると、引く瞬間に利用者の脛にスコーンと当たります。

介護現場で長年働いていて、アザができる場所ダントツNo.1が

 

脛(スネ)

 

フットサポートをしっかり折り畳んでいればリスクは減らせますが、介護現場は時として戦場。

人の少ない時間帯にコールが鳴り響き、全てに1人で対応しなくてはいけない様な状況があります。

立位が微妙な利用者をトイレへ誘導し、手すりに捕まって立ち上がって貰った瞬間、転倒リスクの高い利用者のフットセンサーが反応。

素早く済ませて駆け付けなければと思い、動作が速く雑になる。

そんな時にフットサポートが出っ張っていると、脛にスコーンと当たってしまう。

後で確認したらアザになっていたり、場合によっては表皮剥離~出血。

 

これ、介護現場アルアルです。

 

現場経験のある方なら分かりますよね?

経験者でも時と場合によって、注意力が散漫になることがあります。

疲れていて苛々している場合など特に。

フットサポートを中途半端に折り畳んだ状態で介助してる職員も結構います。

フットサポートを折り畳んでいても、車椅子を脚にぶつけてしまう事はあります。

介護職員も人間なので、常に完璧にはできません。

ただ、フットサポートをちゃんと折り畳む癖をつけておけば、リスクは軽減できます。

車椅子から足を下ろして介助する際は

 

フットサポートを完全に折り畳む。

 

必ずやって下さい。

やってない人がいたら注意して下さい。

転倒を防ぐのは不可能ですが、コチラのイージーミスで利用者に怪我をさせてしまうのは、極力避けるべきですからね。

車椅子関連では

車椅子を押す時コレだけは必ずやりましょう
車椅子は絶叫マシーン

という記事もあるので、宜しければご覧下さい。

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