年末年始の「外出」「外泊」について
介護士K (@kaigo_kk) です。
介護施設では、年末年始は外出や外泊が増えます。
年末年始は家族と過ごしたい
そう考えるのはいたって普通だと思います。
ご家族や入居者様にとって、それが幸せなことだと思います。
ただ、介護現場に勤める立場としては、正直言ってこの時期にあまり外出・外泊をして欲しくありません。
理由はただ1つ
高確率で体調を崩すから。
外出・外泊から戻って来た入居者様は、結構な確率で体調を崩します。
たとえそれが自身の家への外出・外泊であっても、普段と違う環境に行くことは、高齢者にとって負担が大きいのです。
外出先で普段食べ慣れないものや、お酒などを口にして、それが原因でお腹をこわす。
親戚の集まりへ参加し、その中の一人が風邪を引いていて伝染される。
普段とは違う生活で疲弊し、帰所した後に体調を崩す等々。
最悪は、インフルエンザやノロウィルスに感染して帰って来ることも。
外出・外泊もそうですが、面会も同様。
面会に来ないで下さいという記事にもあるように、面会者が風邪を引いていて、入居者様に伝染し、それが原因で蔓延する。
インフルエンザなどに至っては、最悪は命に関わります。
日本人は盆暮正月を大切にします。
その時期には、毎年面会や外出・外泊が増えます。
面会時にマスクをしないでコホコホ咳をしている人がいたり、感染の時期に生物を差し入れして食べさせようとしたり等々。
このような事は、施設側が何度注意喚起しても、一部の自覚の無い人たちには一向に伝わりません。
危機感が足りないんですよね。
面会者をはじめ、ご家族の方には今一度自覚して頂きたい。
自身の無自覚な行動が、身内や他者の命を危険に曝す可能性があるということを。
家族にも勉強する義務があります。
一先ず、風邪を引いている場合などは、介護施設へは面会に来ないで下さい。
外出・外泊を予定している場合は、その場に体調不良者が一人でも居たら中止して下さい。
高齢者に負担の掛かる無理なスケジュールは立てないで下さい。
自分の身内を見ていても思うのですが、素人の思い遣りは逆効果な場合があります。
気持ちだけでは駄目なのです。
介護者の皆様、くれぐれも注意して下さい。
そして、最低限必要なことは学ぶ努力をして下さい。
それが【思い遣る】ということです。
宜しくお願いします。