介護士Kのブログ Written by 介護士K

移乗動作から見えてくる個々の特徴

介護現場の日常

介護士K (@kaigo_kk) です。

今回は、新人の頃に面白いと思ったことについて書きます。

あれは確か介護の仕事を始めて1年経つか経たないかくらいの頃。

仕事にも少しずつ慣れて回りが見えるようになってきた頃、入居者様のとある動作を見ていて

面白いなぁ

と思ったことがありました。

それは、車椅子からベッドへ移る【移乗】動作が、人によって違うということ。

人間には2つのタイプが存在します。

それは

  • 基本に忠実な人
  • 基本を無視する人

当時、殆ど同じくらいのADLのA様とB様という入居者様がいました。

2名とも入浴時の浴槽の出入りなどの軽介助を除き、日常生活動作はほぼ自立でした。

そんな2名の車椅子~ベッド間の移乗動作が、面白いことに全然違っていました。

A様は、ベッド柵に捕まって立ち上がり、回転してベッドに腰を下ろした後、靴を脱いで横になっていました。

それに対しB様は、立ち上がったと思いきや片膝からベッドへ乗り、両手両膝をベッドについた四つんばいの状態で靴を脱ぎ、その状態からクルッと回転し、上向きになって布団を被ってました。

A様は真面目な性格で、何事にも基本に忠実な人でした。

B様は、我が道を行くタイプでした。

ある日、A様に移乗動作が上手ですねと声を掛けたら

先生に言われた通り一生懸命練習したからねぇ

と笑顔で答えてくれました。

きっと、真面目にリハビリに取り組んでいたのでしょう。

日常生活においても、毎日同じ時間に起床し、自身のルーティーンを守った規則的な生活を送ってました。

対するB様はマイペースを極めたような人で、起きるのも寝るのもその日の気分次第。

食事の時間に爆睡していたり、深夜に起きてきたり等、極めて自由な人でした。

老健から入居したと聞いていたので、移乗を教わる機会はあった筈ですが、きっと真面目に取り組んでいなかったのでしょう。

2名は極端な例かも知れませんが、移乗動作を見ていると、人それぞれ少しずつ違っていて非常に興味深いです。

ただ、基本に忠実な人と、そうでない人の違いはすぐに分かります。

在宅で介護状態になり基本を教わる機会のなかった人もいるので性格が全てとは言いませんが、人間の根本的な性格はきっと、生まれた時から変わらないんだろうなと思いました。

ちなみに私は、独学タイプですw

きっと将来、車椅子からベッドへアクロバティックに移乗していることでしょう。

どこかで失敗して転落して怪我をして介護職員さんを困らせることでしょう。

そして、正しい方法を教わっても守らず、2度3度と転倒しては、介護職員さんを困らせることでしょう。

先に謝っておきます。

 

ごめんなさいm(_ _)m

 

ちゃんと教わった通り練習します。

とか言っておきながら、きっとやらないでしょう。

B様も危ないからと正しい移乗方法を何度も教えたのですが、1度もその方法で移乗してくれませんでした。

スポーツでも何でも、基本に忠実にコツコツ努力を重ねた人が成功します。

このblogを見てお分かりの通り、1年以上経った今でも一向に文章能力が向上していないでしょうw?

将来は、私なりに介護職員さん達に迷惑を掛けないよう心掛けていこうと思います。

以上。

皆様は、どっちのタイプですか?

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