オムツ外しは良いこと?
介護士K (@kaigo_kk) です。
オムツ外しは良いことなのか?
介護は【自立支援】と言われてます。
排泄ケアに関して言えば、最後まで自力でトイレへ行って排泄できることが人間らしいことであり、尊厳を保つことだと。
トイレに行ける人にオムツを使うことは、ある意味では身体拘束だと。
三好春樹さんが【オムツ外し学会】を開催してますよね?
私自身オムツ外しの考え方については賛成で、介護の仕事をするまでは
介護はそう在るべき!
と信じて疑いませんでした。
ただ、最近はオムツ外しが必ずしも正解とは思わなくなりました。
理由は
オムツを望む人もいるから
自力でトイレへ行ける人にオムツを付けるのは良くないとされてますが、自力でトイレへ行けるけどオムツを望む人もいるのです。
理由は人それぞれですが、大半が漏らすのが心配だから。
例えば夜間、自力でトイレへ行けるけど頻尿で、失禁を心配するあまり30分~1時間に1回トイレへ起きてしまい、熟睡できない。
そんな人がオムツ装着することで、朝まで1回も起きずに熟睡でき、本人もそれを望んでいる。
そんな人にオムツを使用することは悪ではないと思います。
逆にトイレ頻回でも
オムツは絶対に嫌だ!
と望むなら、ADLに問題なければオムツを装着すべきではありません。
失禁を心配するあまりオムツを希望する人にトイレを勧めて、根気強く対応したら排泄感覚が戻り、オムツが外れただけでなく車椅子から独歩で歩けるまでに回復した。
トイレを勧められることに嫌気がさして介助拒否をするようになり、結果寝たきりになってしまったり等々、人それぞれ様々なパターンや結果があります。
自立支援の観点からすればオムツ外しは正解かも知れませんが、全てはその人次第。
トイレへ行けるのにオムツを希望する人に
トイレ行けるんだかへ行かなきゃ駄目でしょ!
みたいなスパルタ対応する職員をたまに見掛けます。
措置の時代から介護に携わっていたベテラン介護士に多くいました。
この対応は広義では自立支援かも知れませんが、個別対応としては非常に疑問です。
まぁ、無理矢理にでもアプローチしないと一切自発的に動かず寝てばかりという人もいるので、何でもかんでも希望通り対応すれば良いとは限りません。
本人がリハビリ意欲無いのに家族が
無理矢理にでも元通り歩けるようにして!
なんて場合もあったり等、個々のニーズに全て応えるのは非常に難しい。
話が逸れたので、戻します。
オムツをすることでほぼ確実にADLは低下し認知症は進行し、寝たきりに近付きます。
ただ、その人にとって何がベストかが全てだと思います。
皆様はどう思いますか?