「工夫」と「手抜き」は紙一重
介護士K (@kaigo_kk) です。
今回は介護現場アルアルです。
現場で働いてる介護職の方ならピンとくるかも知れません。
例えば、夜勤帯のオムツ交換。
朝4時に定時のオムツ交換に入るとします。
この時、下剤などの状態やその人の排尿量などを考慮し
4時まで待ったら汚染する可能性があるから、少し早めに入ろう。
そう考えて3時半にオムツ交換に入る。
汚染すると更衣やリネン交換が大変ですし、何より入居者様に不快な思いをさせてしまう。
定時4時を待って汚染するより、少し早めに入って対処する。
これは工夫です。
定時は守らなきゃ!
と考えるマニュアル型の真面目介護士もいますが、そもそも誰のための対応かと考えれば、良し悪しは解ると思います。
ただ、こういう対応をしている職員を見て
なんだ、早く入ってもいーんだ。
と、ただ前倒ししてオムツ交換に入る。
これは手抜きです。
これを容認してしまうと、業務がグチャグチャになり収拾がつかなくなります。
早く入れば汚染しなくて済むじゃない!
理由を聞けばそう答えるでしょうが、早く済ませて空いた時間自分が楽したいだけなのは見え見え。
入居者様のことを考えての対応と、自分が楽したいだけの対応。
結果は同じでも、内容はだいぶ違う。
介護の仕事は、手抜きをして楽しようと思えば簡単です。
例えば夜勤中、オムツ交換に2回入るところを、面倒だからオムツの中にパッドを詰め込んで1回で済ます。
一人夜勤とかなら誰にもバレません。
排泄表とかには2回入った体でテキトーに書いておけば分かりません。
入居者様のことを考えての工夫も、解釈を誤ると手抜きになります。
真面目でもアドリブが理解できず真似してしまう人もいるので、対応を工夫する際はきちんと説明すべきです。
ここを疎かにすると、各々が勝手にアドリブを始めます。
そんな部下ばかりで困る!
と溜め息をついてる上司の方、アナタの責任かも知れませんよ?
デキる人の工夫やアドリブは、そうでない人に真意が伝わっていない場合が多く、結果として職員目線の手抜きに繋がることがあります。
まぁ、意図か分かった上で自己都合のアドリブを加えて手抜きをする人もいるので、介護現場は混沌とするんですけどね。
工夫と手抜きは紙一重。
自身の仕事を振り返る時の指標になると思います。