2021/02/19

介護士K (@kaigo_kk) です。
声かけの上手な介護職員の特徴について。
認知症高齢者は、昼夜問わずフロア内を往き来していることがあります。
新人職員にありがちなのが、そんな入居者さんを見たら…
どうしました?
と声をかけてしまいます。
良かれと思ってした結果、逆に相手を不穏にさせてしまうことがあります。
新人職員は、悪気があったわけでも、口調が強かったわけでもありません。
こんなことが続くと…
介護職に向いてないのかな…
真面目な職員ほど悩んでしまいます。
果たして、何がダメだったのか?
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想像してみて下さい
アナタは休日に街を歩いています。
気になる店でランチをしようと思っていたら、お店は臨時休業でした。
それだけを目的にそこに来たので、他に目的はありません。
どうしようか考えつつ立ち止まっていたら、サラリーマン風の男性が…
何かお困りですか?
…と声をかけてきました。
大丈夫ですと伝えて歩き始めるも、土地勘が無いのでキョロキョロしていました。
すると、向かいの八百屋のおじさんが駆け寄ってきて…
何か探してるの?
…と声をかけてきました。
大丈夫ですと伝え、駅の方へ歩きました。
道に迷いそうなので、スマホでナビを見ながら歩いていたら、前から歩いてきた人とすれ違い様に肩が当たりそうになりました。
その瞬間、後ろからマッチョな体育大系の男子から腕をギュッと引っ張られて…
もう少しで当たる所だったよ!
気を付けてね!
…と言われました。
駅で電車を待っていたら駅員が寄ってきて
どちらまで行かれるんですか?
こんな休日って、どうです?
介護職がやりがちなミス
声かけの下手な介護職員がやりがちなミス
声 か け 過 ぎ
利用者が席から立ち上がったら
どうしました?
どこ行くんですか?
トイレですか?
もうすぐご飯がきますよ?
矢継ぎ早に声かけまくり。
私がされたら
うるせぇよ!!
ってキレるでしょう。
声かけの上手な職員は無駄な声かけはしません。
深夜、入居者さんがフロアを行き来していたとします。
歩行が不安定だったり、他者の部屋に入ったり、物を取ったりする場合は別ですが違、そうでもない場合は、しばらく何もせず様子を伺います。
自分の席に座ってみたり、洗面所でタオルを触ってみたり、廊下を一往復してみたり…
色々していますが、一切声を掛けずに知らんぷり。
そうしているうちに入居者さんは、部屋に戻って寝たりします。
きっと、当人の中で何かが解決したか、用事が済んだのでしょう。
目的があって何かをしてる時に水を指されると、イラッとしませんか?
そういう対応は、いかに善意であっても、相手からしたら余計なお世話です。
洋服屋で服を見ている時…
何かお探しですか?
それを手に取るとはお目が高い!
コチラが新入荷の春物でして
お客様には赤がお似合いかと。
聞いても無いのに、矢継ぎ早に話しかけて来られたら、ウザいですよね?
2つ気になる物があるけど、予算的にどっちか1つしか買えない。
試着できるのかな~と思って店員さんを探そうとした瞬間…
ご試着なさいますか?
こんな絶妙な声かけがあったら、私なら試着する前に購入を決めてしまいますね。
まとめ
声かけの上手な介護職員は余計な声かけはしません。
コミュニケーションの基本は、誰と接する時であっても、根本は同じです。
相手が「認知症高齢者」だから、自分は「介護職」だから等と、固く考える必要はありません。
相手もアナタも同じ「人間」です。
相手のことを考えて「声かけ」をすれば、高確率で伝わります。
「声かけ過ぎ」には、くれぐれも注意しましょう。