オムツ交換のできない介護職員
介護士K (@kaigo_kk) です。
皆さんの職場にもいるんじゃないですかね?
これは2年近く前に書いた記事を再編集したものです。
公開当時アクセスが多く、そして2年経っても大して状況が変わらないので、もう一度スポットを当ててみました。
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オムツ交換ができない?
介護現場には、キャリアが長いにも関わらずオムツ交換がまともにできない介護士が結構多い。
介護職経験のない方にとっては驚きの内容かもしれませんが、事実です。
オムツ対象者がいない施設もあるのでその場合は仕方ないですが、従来型特養や老健の経験があって、実際にやってきたにも関わらず下手だったり、やたらと時間が掛かったり…
介護業界は業界内転職が多いので履歴書に
- 特養5年
- 老健3年
とか書かれていたら、即戦力と思うわけですよ。
それが蓋を開けてみたらオムツ交換がロクにできない…
そういう人、本当に多い。
オムツ交換できないと
オムツがちゃんと当たっていなければ隙間ができて漏れたり、下手に当てて腰の辺りに変なシワができてしまうと
- 皮膚トラブル
- 褥瘡(じょくそう)
などのリスクに繋がります。
あて方が下手で衣類まで汚染した場合、利用者に大きな負担を掛けてしまいます。
寒い時期に尿汚染等によりベッド上で衣類からシーツから全交換ともなると、それが原因で風邪を引かせてしまうこともあります。
利用者のプライバシーや健康を守るためにも、オムツ交換スキルは必須です。
スパルタ新人時代
介護職を始めた頃、当時の主任からオムツ交換を超厳しく教わりました。
パットずれてるよ!
背中にシワができてるよ!
何分掛かってるの!
汚染してるけど、交換したの誰!?
当時は、ビクビクしながら毎日必死でオムツ交換をしてました。
今の職場でも、新入職のスタッフにはオムツ交換を細かく教え、慣れるまではひたすらオムツ交換に入ってもらっています。
以前、他施設で役職経験がある職員が入職してきて、どれだけ仕事が出来るのか見てみたら、オムツ交換がまともに出来ませんでした。
オムツの中からパットがはみ出ていたり、明らかにズレて当たっていたり等、兎に角雑で、汚染ばかり。
そのことを指摘し1人ひとり特徴を伝えながら細かく教えていたら、彼は数日後に辞めると言い出しました。
その理由が…
オムツの当て方とか、ここのやり方は自分には合わない
というものでした。
彼は、きっと今頃苦労してることでしょう。
スキルアップに努めるべし
オムツ交換は奥深いです。
現時点で苦手という人は、上手い人に教わる等してスキルアップに努めて下さい。
慣れにより変なクセが付いていたり、実は間違った当て方をしているなんて事もあります。
いつまで経ってもオムツ交換が上達しない人は、大概他の仕事もできません。
何故なら、傾向と対策ができないから。
失敗しちゃったな。
次はこう当ててみようかな?
試行錯誤できる人と、何も考えず失敗を繰り返す人では雲泥の差です。
まとめ
介護現場には、オムツ交換のできない介護職員が一定数存在します。
万年人手不足のため、スキル無くても向上心無くても介護職員として成立してしまいます。
オムツ交換下手だからクビ!
なんてことは99%ありません。
ただ、だからといって出来なくて良いわけではありません。
今回はオムツ交換にスポットを当てましたが、仕事全般に言えることです。
何事も意識して取り組む姿勢がなけれれば、ただ年数だけ重ねるだけです。
私も、新人時代は恐ろしく下手で、怒られまくっては凹んでました。
繰り返していけば誰でも上達します。
利用者の特徴を捉えつつ、その人に合ったあて方を試行錯誤していきましょう。
ただ年月重ねるだけでは、成長はありません。