介護の仕事は「マイペース」で良いのか?
介護士K (@kaigo_kk) です。
介護の仕事はマイペースで良いのか??
今回はこれについて書いていきます。
介護現場は、仕事がはやい人が評価される傾向にあります。
人手不足で慌ただしい現場が多いので、回す能力が高い人が評価されるのは理解できます。
ただ、介護の質が悪くてもはやければ偉いと評価されがちなので、これはこれで問題です。
かといって、いかに質が良くても回らなければ元も子もないので、質をキープしつついかに回すかが介護現場にとっての永遠の課題です。
そんな介護現場で長年働いていて思うことは、介護職員には
マイペースな人間が多い。
穏やかで優しく、仕事云々は抜きにして介護自体には向いている。
入居者様一人ひとりと向き合い、ゆったりと介護の仕事がしたい。
ただ、現場は常に慌ただしく頭をフル回転させながらバタバタ走り回らなければいけない。
入居者様とゆっくり話す時間が全く無いなんて日もあります。
そんな介護現場の理想と現実を知って、嫌になって辞めてしまう人も多いです。
そして、彼らに話を聞くと、高確率でこんなニュアンスの言葉が返ってきます。
自分のペースで仕事がしたい
気持ちはわかります。
介護自体が“寄り添う”仕事なので、相手のペースに合わせるのが在るべき姿。
それが業務主体になっていて、本質からかけ離れてる。
こんなの介護じゃない!
マイペースな人たちはそんな状況を嫌い、自分達のペースで介護の仕事をしたいと言います。
直接言わない人も、行動を見ているとそう思っていることが分かります。
それでは、介護現場において
仕事はマイペースで良いのか?
駄 目 で す
介護現場にはその日その日にタイムスケジュールがあります。
食事、入浴、排泄、レク…
現場は分刻みで動いています。
そんな中、一人だけマイペースを決め込んでいると
チームプレーが乱れます。
場合によっては事故リスクが増えます。
マイペースで仕事をしたいなら、業務の流れに乗った上で自分のペースを確立すること。
それをせずにただ個々のペースを貫くのは現場にとって迷惑ですし
プロとして失格です。
限られた時間の中でやるべき事をこなし、休憩もしっかり取って、定時に仕事を引き継いで退勤する。
バタバタの業務の合間を縫って入居者様とコミュニケーションを取る時間を作る努力をする。
ゆっくり関わる時間が取れないなら、介助の合間の一言二言の会話を大切にする。
これが介護現場における介護の仕事です。
これが理解できない人は、ボランティアか何かで介護に携わることをお薦めします。
以上、シンプルですが今回はこの辺で。