介護士Kのブログ Written by 介護士K

テーブル「高すぎ」です

豆知識

介護士K (@kaigo_kk) です。

食事時の【超・介護アルアル】について。

老健や従来型特養などでは、食事は食堂に集まって皆で食べることが多いと思います。

利用者のADLは様々で、自分で食堂に来て食べる人もいれば、誘導も食事も全て介助の人もいます。

高齢者は体調などでADLが著しく変化することがあるので、いつもなら自分で食べれる人が急に食べれなくなったりすることもあります。

食事時にフロアを見ていると

あ、この人最近あまり水分取らなくなったなぁ

あ、この人最近よくムセ込むようになったなぁ

色々なことが見えてきます。

久々に面会に来た家族や友人が見てショックを受ける光景が食事時の

食べこぼし。

トレーの上、衣服の上、足元の床などの食べこぼしを見て

あぁ…うちのお爺ちゃん、とうとうご飯上手く食べられなくなったか。。

健常な状態の時しか知らない人なら、ショックを受けるのは当然です。

介護職員も

⚫△さん、最近食べれなくなったよねぇ

等と話していたりします。

身体機能の衰えによるところも当然ありますが

それって、身体機能とかの問題じゃなくね?

と思う場面も結構あります。

 

Q:想像してみて下さい

 

あるお店にランチを食べに来ました。

夜はBAR営業をしているお店です。

混んでいた上に1人ということもあり、カウンターに案内されました。

カウンターの前には、普通の椅子が置かれていました。

椅子に座ってワンプレートのランチメニューを注文。

少しすると、やや深めの大きなお皿が目の前に運ばれてきました。

カウンターの高さは椅子に座ると胸の少し上くらい。

椅子に座った状態では、お皿の側面しか見えません。

どう思います?

コレが食事時の【超・介護現場アルアル】

 

 

テ ー ブ ル 高 す ぎ

 

 

介護施設のテーブルや椅子の大きさは大体どれも同じ。

身長180cmの男性も、138cm の女性も、同じテーブルで食事をします。

テーブルの高さはヘソか、その少し上くらいで、食事の際やや前傾になれるのが理想的な食事姿勢。

見ていると、胸くらいの高さのテーブルで食事している利用者が結構多い。

下手すると味噌汁の中見えませんよ?

赤味噌か白味噌かわかりませんよ?

ピンと来ない方は、爪先しかつかない高さの椅子に座って、胸の少し上くらいの高さのテーブルで食事をしてみて下さい。

(※そんなシチュエーション作れないか。。)

我々健常者でも結構苦労する筈です。

施設によっては高さの違うテーブルや椅子、車椅子をその人に合わせて使っている所もあります。

そうでない施設では、高さの変えられる簡易テーブルや、座面調節のクッション、足元に足置きの台を置く等して工夫をしたりしています。

ちゃんとした食事姿勢を取れないことで食事が億劫になり拒否をする人や、姿勢が悪いことでムセたり、最悪は喉に詰まらせてしまったりする事もあります。

理想的な食事姿勢については解説している動画やサイトが沢山あるので、ここでは詳しく説明はしませんが

  • テーブルの高さはヘソ辺り
  • 踵がしっかり床につく

この2つだけ意識して、職場を見渡してみて下さい。

あぁ、だから上手く食べれないのか…

と思う人が何人かいるかも知れません。

とはいえ、1人ひとり体格は違うし、全員に理想的な環境を提供できる程設備が充実してる施設が少ないのも現実。

難しいですよねぇ。

何はともあれ、テーブルの高さは大切です。

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