大事故が起こる日
介護士K (@kaigo_kk) です。
大事故が【起こりやすい日】を知ってますか?
万年人手不足の介護現場では、毎日が戦場です。
ナースコールが鳴り響き、介護職員は西へ東へ北へ南へ。
2人分の業務を1人でやらなきゃいけないような状況に加え【高リスク者】の見守りや対応など…
介護職の皆様、ホント、毎日お疲れ様です。
きついなぁ。新しい人はいってこないかなぁ。。
現場で働く介護職員誰もがそう思ってるのではないでしょうか?
人が多い方が【リスク】や【労力】は軽減されるし、何より安心感がある。
そう思ってるのではないでしょうか?
質問です。
Q:大事故が【起こりやすい日】を知ってますか?
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ちーん
答えは出ましたか?
それでは正解です。
大事故が【起こりやすい】日は
人が大勢いる日
人が大勢いる日に【リスク】増えるわけねーじゃねーか!!
アクセス意識して奇抜なこと書いてんじゃねーよ!!
なんて怒る人もいるかも知れないので、説明します。
『1vs1』で綱引きをするとします。
全力でやれよ!
と双方に伝え、いざ開始。
お互い全力で引っ張り合い、力も互角で膠着状態。
この時お互いが発揮した力は
- 100% vs 100%
次に1人ずつ加えて『2vs2』
全力でやれよ!
と鬼の形相で伝え、いざ開始。
引き続き互角で膠着状態。
お互いが全力なので、双方が発揮している力は
100%+100%=200%
ではありません。
実際に発揮された力は
- 180% vs 180%
全力でやれよと伝えたにも関わらず、各自が発揮した力は90%
当人たちは全力のつもりでも、1人増えたことにより、無意識で手を抜いているのです。
3人~4人と増えていけば、個々の発揮する力は80%~70%…となっていく。
人間とは、そういう生き物なんだそうです。
人が潤ってる日は、無意識かも知れませんが誰もが確実に
油断してます。
こういう日に限って、大事故は起こるんですよ。
野球の【お見合い】って知ってますか?
バッターが内野フライを打ちました。
打球はピッチャーとサードとショートの間に落ちる緩やか~な当たり。
ピッチャーは
サードが取ってくれるだろう
サードは
ショートが取ってくれるだろう
ショートは
ピッチャーが取ってくれるだろう
簡単な打球のため全員が油断した結果、全員が落下点付近まで寄るも誰も捕らず
ポテッ
と落ちて内野安打。
これが9回表、1点ビハインドで迎えた2アウトランナー2、3塁の場面なら
大逆転です。
打った側のベンチは絶望からの歓喜。
99%勝ちを確信していた守備側は、歓喜からの絶望…
介護現場でも同じ。
転倒リスクの高い利用者が椅子から立ち上がっても
誰かが対応してくれるだろう
と油断した挙げ句誰も対応せず
ダーン!
転倒~頭部強打~緊急搬送~入院
ナースコールが鳴っていても
誰かが取ってくれるだろう
と油断した挙げ句誰も取らず鳴りっぱなし。
待てない利用者が1人でトイレへ行こうと歩いて…
ドーン!
転倒~大腿骨骨折~手術~寝たきり
こんな事故、過去に現場で何回も見てきました。
また、雑務や帳票類の記入なども、人が多い日に限って抜けが多かったりします。
リーダークラスのように檄を飛ばしたり目を光らせる職員が不在の日は特に危険です。
人間は油断する生き物です。
私は、人が潤ってる日に油断してる職員を見掛けたら、結構強めに注意をしてます。
大事故のリスクに気付いてないですからね。
人が多い日に大事故は起こりやすい。
肝に命じて損はないと思います。
中には、人がいる日に意図的に手抜きをするような職員もいますからね。
こういう職員は問題外です。
少し視点が違いますが、注意力はアテにならないという記事も書いてるので、宜しければ一緒にご覧下さい。