介護施設で【夏場】に注意すべき事
介護士K (@kaigo_kk) です。
介護施設で夏場に注意すべき事。
高齢者は我々と違って体温調節がうまくできません。
今の時期のような寝苦しい季節に、掛け布団を肩まで掛けて寝たとします。
早朝、オムツ交換に入ったら、何だ身体が熱く、顔も紅潮している。
熱を測ってみると
38.5度
水分を提供し、掛け物を布団からタオルケット1枚に。
起床時には
36.4度
室温や布団などの掛け物の調節を間違えるだけで、体調を崩してしまうことがあります。
介護職員が勘違いしがちなのが、自身の体感温度を基準にしてしまうこと。
我々職員は日々バタバタ動き回ってます。
そんな中、ある利用者の居室へ入ったら暑かったので、エアコンの設定温度を下げました。
結果、利用者は風邪を引いてしまいました。
こんなことになります。
また、冷気は下へいくので、立っている人は汗ばんでいても、車椅子の人は震えているなんて事もあります。
一人ひとりに合った室温や布団、衣服の調節をするのが、利用者の健康を守ることに繋がります。
利用者の中には冷え性で
寒い寒い
と夏場でも厚着をしたり靴下を履いて寝たいと希望する人がいます。
先日、新人が利用者が希望するからと、カーディガンを羽織ったまま、靴下を履いたままベッドに寝かせました。
結果、朝方には肌着までグッショリ汗だく、熱を測ったら37.4度。
利用者が希望しても、そこは説明するなり説得するなりして脱がせなきゃ駄目だよ
と注意しました。
こういう人は寝ている時に脱水になる可能性があるので、特に注意が必要です。
また、エアコンの設定温度を信用するのも危険です。
うちの施設に西陽がモロに当たる居室があります。
その部屋はエアコン設定温度が25度になっていても、窓付近の温度はそんなレベルじゃありません。
逆に、朝陽が当たる部屋は夕方エアコン不要なくらい涼しかったりします。
厳密には、エアコンの個体差もありますし、部屋の形に、エアコンの位置によっても冷えかたが異なりますからね。
最後に、最近気付いたことですが、面会者が帰った後は特に注意が必要。
面会者は暑い中施設に面会に来ます。
居室で面会をする際は、自分達の感覚でエアコン設定温度を変えます。
帰ってしばらくした頃、夕食の声掛けに居室に入ったら、ビックリするくらいキンキンに冷えてました。
エアコンの設定温度を見たら…
20度
利用者は布団に潜って
寒くて仕方ないのよー
と震えていました。
面会する立場の方は、くれぐれも注意して下さい。
高齢者は体温調節が苦手です。
夏風邪はタチが悪いし、高齢者の場合、最悪は命に関わります。
気をつけていきましょう。