聞けばいいってもんじゃない
介護士K (@kaigo_kk) です。
仕事において一番大切なのは
- 報告
- 連絡
- 相談
介護職員はシャイなのか、これが出来ない人が結構多い。
たまに
自分、人見知りで…話すのとか苦手で…
とか言う人間までいる始末。
プライベートはどうであれ、仕事でそんな事言うのは社会人として問題外。
報連相はしっかり行いましょう。
新人指導を担当する時いつも
分からない事は何回でも聞いてね。
と言ってます。
内容にもよりますが、数回同じ質問をされたくらいで
前に説明しただろ!
なんて事は言わないようにしてます。
(言いたくなる時もあるけど。。)
新人が怖がって聞けなくなるのが1番問題なので。
これについては新人教育のタブーという記事で詳しく書いてるので、宜しければご覧下さい。
何も聞いてこないよりは【聞き過ぎ】のが安心です。
ただ、勘違いしてはいけないのが
何でも聞けばいいってもんじゃない
ということ。
聞いて答えが返ってくれば、聞くほうは楽です。
ただ、簡単に入ってきた情報って、人間すぐに忘れるんですよね。
大切なのは【考える】こと。
最近指導している新人職員は、何でもすぐに質問してきます。
良いことです。
ただ、質問によっては即答せず、考えて貰ってます。
例えば
オムツの置場所どこですか?
これは知らないだけなので問題ありません。
たとえ数回聞かれても、都度教えていれば、いずれ覚えてくれます。
どんな質問が良くないかというと
例えば
利用者M様のパッドは何を使えば良いですか?
うちの施設では、排泄表に各利用者の使用するオムツやパッドが記載されています。
そのため、これに対しては
排泄表を見て下さい
と答えます。
このパッドですよ
と教えるのは簡単ですが、これだと新人の労力はゼロ。
自分で排泄表を見て、必要ならメモをしてという作業を経ることで、身に付く確率は上がります。
利用者Mさん、今便が出てるのですが、どのパッドを使えばいいですか?
という質問に対しては
どう思います?
と返します。
排泄表では小さいパッドになってますが、便が出てるとしたら、大きめのパッドを使って下さい。便は続きそうですか?もしこれ以上出ない様子なら、いつも通りの小さいパッドで大丈夫です。
と説明してしまうと、何も考える必要がありませんからね。
時々、やたら親切に新人に説明する職員がいます。
最初はそれで良いかも知れませんが、これを続けていると、新人は臨機応変な対応が出来なくなります。
仕事において【考える】ことが出来ないのは致命的です。
多少意地悪でも【考える】機会を与えるのは必要なことです。
業務中、手が空いた時に
何すれば良いですか?
と聞いてくる職員がいます。
その場で頼みたい事があれば
⚫※やって
とお願いしますが、特に無い時は
考えて動いて
と伝えます。
回りを見て必要な仕事を見つけて取り組む職員もいれば、何も見つけられずにボーッとしてしまう職員もいます。
ボーッとしている職員には
⚫先輩の動き見てみて
なんて、然り気無く見本をチラつかせます。
何度か間接的に伝えても伝わらない場合に、初めて1から説明します。
その時は何も見つけられなくても
考えなきゃ駄目なんだ!
と意識づける事はできます。
労力ゼロで得たものより、苦労して手に入れたものって、身になるんですよね。
分からない事を聞くのは良いことです。
ただ、その前に自分なりに考えてみて下さい。
考えても分からない事を聞くとの、何も考えずにただ聞くのとでは
大きな差がありますからね。