うかつに『大丈夫?』と声をかけるのは危険
介護士K (@kaigo_kk) です。
上司が結構やりがちなミスについて。
『大丈夫?』という声かけ
ある日、仕事をしていたら、一人の職員がどこか調子悪そうにしていました。
そんな時はつい
大丈夫?
と声をかけてしまいますよね?
気持ちは分かりますが、こういう時は慎重になりましょう。
明らかに具合悪くフラフラで
これはダメだ!
という時は別ですが、そうでない時は一旦冷静になり、その職員がどんなタイプか考えましょう。
人間は甘える生き物
具合悪そうな職員に『大丈夫?』と声をかけられたら
大丈夫です
と返事が返ってきたとします。
その時、声をかけてもらった職員は
(心配してくれてるんだ)
と思い、微かな甘えが生じます。
次に具合悪そうにしていた時に『大丈夫?』と声をかけると
ちょっと調子悪くて…早退させてもらってもいいですか?
となります。
無理はさせちゃいけないと早退させたとします。
すると、次は出勤日の朝に電話がかかってきて
朝起きた時から頭痛がひどくて…休ませてもらっていいですか?
となります。
無理はさせちゃいけないと休ませたとします。
結果、その職員は事ある毎に早退、欠勤を繰り返すことになります。
勿論、こんな人間ばかりではありませんが、人間は基本的には優しくされたら甘える生き物です。
基本的には声をかけない
私は、職員が調子悪そうにしていても、自分からは声をかけません。
勿論相手にもよりますが、基本的には声もかけないし、接し方も変えません。
経験上、本当に限界な時は申し出てくるので、それまではリアクションしません。
そして、どうしても駄目で早退する時はその足で受診してもらい、その結果を電話で報告させ、翌日以降の勤務が可能か否かを判断します。
欠勤の時も同様。
仕事はそう簡単に早退したり、欠勤することは許されないということを、社会人として自覚させる必要があります。
そこが曖昧だと、職場崩壊に繋がります。
無理をさせるのはもっとダメ!
そうは言っても、無理をさせて働かせるのは絶対にダメ!
介護は免疫力の弱い高齢者相手の仕事なので、風邪を引いている職員を無理して働かせたら高齢者に伝染って命に関わる危険性もあるし、無理をした職員が潰れてしまいます。
少し甘やかしたら調子に乗る職員もいれば、しんどいのに無理をしてしまう職員もいるので、見極めが大事。
職員のタイプを見極め、要所で声をかける。
難しいですが、これは上司の重要な仕事の1つです。
まとめ
仕事は簡単に早退、欠勤できるものではないという自覚を持たせるために、うかつに『大丈夫?』という声かけはすべきではない。
ただ、相手のタイプによっては無理をさせてしまうので、見極めが大切。
入社したての職員のように、相手のことが分からない時期は特に注意が必要です。
難しいですが、ここが曖昧だと職場崩壊に繋がります。
時には心を鬼にしなくてはいけません。
それが他の職員を守ることに繋がりますからね。
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