2021/04/12

介護士K (@kaigo_kk) です。
あなたの職場にスパルタ介護士いませんか?
朝、パジャマから日中着に着替える際、時間は掛かるけど自分で出来る利用者がいたとします。
朝の起床介助時は、ナースコールに振り回され、リスクを把握しながら時間にも追われるといった、戦場のような時間帯があります。
そんな時、利用者のペースに合わせていると終わらないので、できる人の着替えを介護士が全て手伝ってしまう。
そんな時ありますよね?
自立支援の観点からは宜しくないかも知れませんが、リスク管理の観点から仕方無い場面もあります。
介護業界には頭の固い人が一定数いて、こういう事を書くと
自立支援じゃない!
利用者目線じゃない!
とか言ってきたりします。
殆どが現場知らない人の絵空事なので特に気にしてませんが今回は
- 自立支援とスパルタは違う
という話をしていきます。
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手伝っちゃダメなの?
介護現場には、たまに自立支援を勘違いしてるスパルタ介護士がいます。
普段、車いすを自操(※自分で操作)している利用者Aさん。
入浴後で疲れていたためか、廊下の途中で停まっていました。
通りすがりの介護士に
(疲れたから)押して下さい
とお願いしました。
すると、それを聞いた介護士は
自分で出来るんだからやらなきゃダメですよ!これもリハビリの一環なんですから!
と返答してその場を立ち去りました。
これって、どう思います?
依存心が強く、一度手伝ってしまうとクセになって何もしなくなる人もいるので、相手によっては正解です。
ただ、Aさんがそういう人でない場合、車いすを押してあげるのって、ダメなことだと思いますか?
ここで手伝うのって、自立支援の阻害なんですか?
風呂上がりで疲れてるんでしょう?
そこを
Aさんなら出来るよ!やれるよ!自分に負けんなよ!!
と松⚫修造バリに言ってしまうのは自立支援でも何でもなく
ただのスパルタです。
ここ、勘違いしちゃダメなところ。
利用者・麗子さんの場合
うちのフロアの利用者・麗子さん。
杖歩行自立ですが、夜だけ歩行不安定なため、転倒防止のためトイレ誘導時は付き添ってます。
そんな麗子さんは依存心が強く、夜ナースコールで呼ばれて行くと
起こして下さい
靴を履かせて下さい
と、色々訴えてきます。
実際には自分で寝た状態から身体起こせるし、靴も履けます。
ただ、お姫様対応をして欲しいのです。
そこでスパルタ介護士が
自分で出来るんだからやって下さい
とか言ってしまうと不機嫌になり
あなたって冷たい人ね!
私は病人なのよ!
などと言って不機嫌になり、夜間にナースコール30回押したりします。
朝、夜勤明けスパルタ介護士が
いやぁ、昨晩は麗子さん大変でしたよ~
とボヤいたりしますが
それってどうなのよ?
と思うわけです。
お姫様対応をすれば
あなた優しいのね
奥さん幸せね
などと言って上機嫌になり、グッスリ寝てくれる場合が多い。
(何しても無理な時もありますが…)
相手は同じ人間
介護だ自立支援だ難しいことは一先ず置いといて、要は人間同士のコミュニケーションなわけですよ。
毎回同じじゃないでしょ?
毎回同じ対応しかしないのは、ある種の怠慢だと思います。
眠れないのに
夜だから寝て下さい!
と言われたって、眠れないでしょ?
まとめ
自立支援とスパルタは違います。
時と場合、相手によって都度対応や声かけを変えていくことが大切です。
自立支援の名の元に何でもかんでもやらせるのはスパルタであって、介護側のエゴです。
自分も相手も同じ人間。
そして、当然1人ひとりに合ったコミュニケーションがあります。
そのへんの能力が長けている人が、介護職に向いているんだと思います。
という記事もあるので、宜しければご覧下さい。