介護士Kのブログ Written by 介護士K

デキる人は「区切れる」人

介護の仕事

介護士K (@kaigo_kk) です。

「区切れる」人になりましょう。

先日、夜勤で職員A君と組んだ時のこと。

夜勤業務が落ち着いた頃、A君は委員会の議事録を書き始めました。

A君は文章か苦手で、いつも

うーん…

と唸りながら四苦八苦しています。

1時間に1回の巡視の時間になったので行こうと思いA君を見るとまだ

うーん…

と唸りながらPCと睨めっこ。

巡視の時間だよーと伝えると

あっ!

と我に返り、持ち場の巡視に向かいました。

何かに夢中になっていて

ハッ!

とすることって、誰でもあると思います。

ただ、結論から言うと、これを繰り返している人に成長はありません。

なぜなのか?

今回は、それについて話していきます。

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なぜ成長しないのか?

A君は私より年上で、介護キャリアは同じくらい、施設キャリアは彼のほうが先輩です。

でも、現在の立場は私が上司です。

A君とは何年も仕事をしていますが、はっきり言って全く成長していません。

その理由は明確です。

A君は【区切れない人】だからです。

区切れない人とは?

何かに集中したり熱中していると、回りが見えなくなったり、すべき事が抜けてしまう時ってありますよね?

A君の議事録を例に話すと、彼の心理はこうです。

自分が納得いくところまで終わらせないと気が済まない!

定時の巡視の時間、彼の中では物凄い中途半端な所だったのでしょう。

志半ばみたいな。

だから

納得するところまで進めたい!

という感情から、視野が狭くなっていたのでしょう。

でも、これでは駄目なのです。

区切る癖をつけよう

先ず、リミットを決める。

やっている事が思い通りに進んでいなくても、リミットがきたらピタッと止める。

消化不良というか、後ろ髪引かれるというか、モヤモヤした気持ちが残ります。

でも、一旦止めて下さい。

そして、優先順位の高い別のことに取り組んで下さい。

介護現場の例えで説明しましょう。

便汚染と転倒

利用者Bさんにナースコールで呼ばれて部屋に行ったら、便汚染していました。

衣類を全部交換する必要があります。

いざ取り組もうと準備をしていたら、他の職員がバタバタ走っていました。

聞くと、フロアで利用者Cさんが転倒したと。

この時どう動くのがベストでしょう?

私なら、利用者Bさんに事情説明して待って貰います。

マンパワーに余裕があるなら同時進行がベストですが、そうでない場合は、優先順位はCさんの転倒です。

(※Bさんが便汚染に加え意識消失したりしていたら話は変わってくるので、優先順位は人と状況で異なります)

Bさんは気持ち悪く、一刻も早く交換して欲しいと思います。

でも、そこは仕方ありません。

こういう時A君は

えーっと…どうしたらいいんだ。。

と状況判断をしてパッと動けないタイプです。

介護現場では、転倒リスクの高い利用者のナースコールやセンサーが重なった時、瞬時に優先順位を判断しダッシュするような場面があります。

瞬時の判断能力は経験で身に付くと思っている人がいますが

違います。

トレーニングしないと10年経っても身に付きません。

これは、長年色々な職員を見てきて痛感しています。

区切れないデメリット

人間、思い通りにならないと苛々してきて、理性より感情が表に出てきて、結果ドツボにハマります。

バイク仲間に、人一倍仕事が出来て、人一倍収入が高い先輩がいます。

その先輩がこんな事を言っていました。

5分考えて解らない事は一生解らない。

人に聞くか調べるかして、それでも解らなきゃ諦める。

だって、時間の無駄だもん。

超納得です。

思い通りにいかない事にムキになっても、良い結果には繋がりません。

後々落ち着いて考えたら

なんだ、簡単じゃん

なんて場合も多々あります。

区切ることのメリット

例えば

1時間以内に議事録を仕上げる!

と決めたとします。

きっと、45分過ぎたくらいに焦りはじめると思います。

でも、それは良いことです。

何故なら、リミットを意識しているから。

何も考えずに取り組むより、確実に効率UPします。

でも、1時間で終わらなかったら、1度キッパリ止めて下さい。

リミットを意識して効率的に組み立てる。

終わらなければ止めて一旦忘れる。

私は勤務表を作りはじめた頃、作れなくてよくドツボにハマっていました。

苛々するし落ち込むし、時間も無駄に浪費するし…

本当、毎月憂鬱で仕方ありませんでした。

最近では

よし、今から2時間勤務表やろう

などと決めて、2時間経ったらキッパリ止めてます。

もしくは、ドツボにハマって苛々しそうになったらその時点で止めて、バイク乗ったり街ブラしたり、お酒飲んだりしてます。

今のほうが、圧倒的に効率良いです。

プライベートとのバランスも取れて、良いこと尽くしです。

まとめ

仕事において【区切る】ということは非常に重要です。

仕事のデキるデキないは、このスキルに左右されると言っても過言ではありません。

介護現場においても、優先順位を決めて区切ることは重要です。

仕事とは、限られた時間の中で複数のことを同時進行するものです。

時間を有効に使い公私ともに充実させる為にも【区切る】癖をつけることをお勧めします。

私は、これが何より苦手でした。

でも、今は多少出来るようになりました。

筋トレと同じで、誰でも続けていれば結果はついてきます。

是非、試してみて下さい。

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