介護士Kのブログ Written by 介護士K

犯人探しは時として必要

持論

介護士K (@kaigo_kk) です。

犯人探しは必要か否か?

こんな声をよく耳にします。

犯人探しは良くない!!

問題が起こった時

誰がやったの!!

リーダーが目をギラつかせて犯人探しをする。

嫌な感じですよね?

 

罪を憎んで人を憎まず

 

特定の個人を責めるのではなく、問題点に着目するという点では賛成です。

ただ、介護現場では時として犯人探しが必要な場面があります。

もっと言えば、犯人探しをしなければ解決しない場面があります。

 

え、どういう事??

 

今から解説していきます。

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事故が発生した時

職員Aさんがセンサーのスイッチを切ったまま退室してしまい、利用者さんがベッドから起きて歩こうとした時、センサーが反応せず、数歩あるいて転倒しました。

こんな事故が発生した場合、最初にすべき事は対応した職員の特定。

“犯人探し”です。

最悪の場合骨折して寝たきりになってしまったり、頭を打って亡くなってしまうケースもあります。

職員Aさんは辛いかも知れませんが、事の重大さを知って反省してもらう必要があります。

命に関わる仕事なので、怖さを知ってもらう必要があります。

こんな場面で

犯人探しは良くない!!

というのは的外れ。

当事者を確定して指導していかなくては、その人の成長にも繋がらないし、事故も絶対に減りません。

重要なのはその次

事故後に対応検討をする際に

職員Aさんがセンサーのスイッチを入れ忘れたのが悪い。皆も気を付けるように!

こんなカンファレンスをする上司はマジで無能。

これは“吊し上げ”です。

犯人探しのダメなパターンです。

内容自体も

気を付けようね

だけで具体的な対応になっておらず参加した他職員は

(オレはそんなミスしねーしw)

他人事と捉えて意識せず、同じような事故を繰り返す。

よくあるパターンです。

先ずは個人指導。

次に全員で具体的な対応検討をして実行する。

この時に吊し上げは絶対にNG。

  • センサーを設置してる利用者の対応をした時は、センサーに触れて反応するか確かめてから退室する
  • 巡回をする際は、センサーが反応するか都度確認する

例えばこんな感じ。

各々が自分のこととして捉え、同じ事故を繰り返さないよう徹底する。

事故後の対応検討はこうあるべきです。

犯人探しは時として必要

こんな所におしぼりのカゴ置きっぱなしにしたの誰!!

最初に勤めた特養で、1人のベテランのオバチャンがよくこんな下らない犯人探しをしてました。

ハッキリ言ってどうでもいい事ですよねw

戻せばいいだけだし。

事故が発生した時も1人犯人探しに躍起になっていました。

本当、嫌いでしたねw

こういう無意味で発展性のない犯人探しはマジで無駄なので、今すぐ消滅させるべきです。

ただ、個人の過失で事故が発生した場合

①、原因究明&個人指導

具体的な状況が解らないと的確な対応検討ができない上に、個人のミスなら繰り返さないよう指導が必要です。

そのために先ずは犯人探しが必要。

②、対応検討&実行

原因が解って対応検討する際は、各々が自分のこととして捉えて対応検討して皆で実行する。

気を付けましょう

みたいな曖昧なものでは絶対にダメ。

吊し上げは絶対にNG。

最後に

ここまで書いてきて今更何ですが【犯人】って言葉が良くないですよね。

“【犯人】探し”

なんて言うからマイナスイメージが蔓延するんですよね。

無意味な【犯人】探しは破滅へのカウントダウンが加速するだけで誰も特しません。

ただ、介護現場では時として当事者の特定が必要な場面があります。

これを

犯人探しなんて最低!!

と言ってしまうのは的外れです。

原因を特定して具体的な対応検討をして皆で実行しなければ、事故は永久に減りません。

  • ハラスメント

とかもだけど、言葉のインパクトに踊らされてる人けっこう多いですよね。

本質に目を向けることが大切です。

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