介護士Kのブログ Written by 介護士K

なぜ介護職には承認欲求の強い人が多いのか?

持論

介護士K (@kaigo_kk) です。

介護職には【承認欲求】の強い人がやたらと多い。

介護職を始めた頃からずっと疑問に思っていることがあります。

介護職は、なぜ【承認欲求】の強い人が多いのだろう?


先日こんなツイートをしたところ、どうやら私の感想ではなく、やはり多い様子。

今回は【承認欲求】とは何か?

なぜ介護職は【承認欲求】が強いのか?

分析をした上で、私の経験則、推測を交えて書いていきます。


承認欲求とは?

シンプルに解説すると

認められたい!!

という欲求です。

子供から大人まで誰でも持っているもので、自分の存在価値を認めてもらうことで、満たされたいと思う欲求です。

承認欲求には2種類あります。

自己承認欲求

自分で自分を認めたいと思う欲求。

自己研鑽することで自分の価値を高め、それを実感して満たすことができます。

自己承認欲求が強すぎるのも問題ですが、今回のメインは次なので、ココは深くは掘り下げません。

他者承認欲求

自分以外の誰かに認められたいと思う欲求。

自分の存在価値を第3者に認めてもらうことで、満たされたいと思う欲求です。

今回のメインはコレです。

承認欲求を満たすには?

自己承認できる人は問題ありません。

俺って最高♪

と思えるので。

他者承認 自己承認 

と繋げられる人も問題ありません。

認めて貰えた。成長できた♪

と実感できるので。

問題なのは、自己承認できず他者承認でしか満たされない人です。

介護職には“他者承認欲求”の強い人がやたら多い

他者承認欲求が強い人の多くは自分に自信が無いため、第3者に認められたいと強く求めます。

ここで問題が2つ。

評価される機会が極めて少ない

介護現場という狭い世界では、認められる機会は非常に少ない。

基本的には毎日ルーティンワークなので、必然的に誉められる機会は少ない。

特に一度“ダメな奴”というレッテルを貼られると、それを覆すのは至難の業であり、承認を得るのは事実上不可能になります。

介護に限らず、日本社会は“できて当然、ミスすると怒られる”という風潮があるので、他者承認欲求が強くなるのも仕方ないのかも知れません。

リセットされてしまう

自己承認ができない人は、評価されて一時自信がついても、時間とともにリセットされ、また自信を失います。

結果、他者承認を求め続ける自転車操業のような状態になります。

認められたいがために不本意な仕事を引き受けたり、素ではないキャラを演じるようになり、消耗してしまいます。

こうなってしまうと辛いですよね。。

他者承認欲求が強い人の特徴

他者承認欲求が強い人には以下のような特徴があります。

  • 頑固
  • 嫉妬深い
  • 寂しがり屋
  • 自慢話が多い
  • プライドが高い
  • 人と比べたがる
  • 落ち込みやすい
  • 他人を否定する
  • 他人の話を聞かない
  • アドバイスをしたがる

これを職場やSNSをはじめとした大人数が集うコミュニティで発揮すると“厄介な存在”になります。

他者承認欲求が強くなる理由

これに関しては性格や家庭環境など、様々な要素が絡むので一概には言えませんが、個人的に確信していることが2つあります。

成功体験が極めて少ない

幼少時代から大人に至るまで、成功体験が少ない人は、他者承認欲求が強い傾向があります。

  • 受験で志望校に合格した
  • 野球の大会で優勝した
  • プレゼンに勝った

どんな些細なことでも、結果を残して評価された経験がある人は、それが切欠で自己承認ができるようになったりします。

これが全くない、少ない人は、他者承認欲求が強くなるのだと思います。

そしてもう1つ。

自己流に固執して評価されない

他者承認欲求が強いがために自己流に固執し、第3者のアドバイスを受け入れず突き進む。

当然、それでは結果もでにくく評価されないため認められず、自己承認する機会を失う。

完全なる負のスパイラルですね。。

どうすればいいの?

持論ですが確信していることが1つあります。

 

結果を残す。

 

プライド捨てて、恥かいて、惨めな思いをして、時には意にそぐわない事をしてでも、何かしらの結果を残す。

これを積み重ねていくと、次第に自己承認ができるようになっていきます。

これは私の体験談です。

少し昔話をさせて下さい。

私は“他者承認欲求”の塊

小学校時代、私は食べるのが大好きで太っていました。

それがコンプレックスで、運動オンチで、勉強もできず、女の子には全くモテず…

長男ということもあり両親からは

お兄ちゃんなんだから!!

と言われ、我慢することはあれど認めて貰えなかったという印象が強く残っています。

実際には誉めてもらった事もあった筈ですが、ネガティブな性格も相まって、殆んど覚えていません。

この頃、他者承認欲求のピーク。

僕だけを見て!!

とばかり思っていました。

他者承認欲求のピークでも、何も結果を残していない、自信に繋がる後ろ楯もない、無根拠の自信を持てる性格でもない…

日々、悶々としていました。

中学生になってバドミントン部に入り、デブで運動オンチだったのでしばらくはパッとしませんでしたが、2年生になって

  • 主将に抜擢

プレッシャーはありましたが、人生で初めて評価された瞬間でした。

そして

  • 大会で優勝

全校朝会で、校長先生から優勝トロフィーと賞状を受け取った瞬間、背後から全校生徒の大きな拍手が聞こえてきました。

この瞬間、人生で初めて自己承認ができました。

これが切欠で些細なことで少しずつ自己承認していき、今ではだいぶ器用に自己承認出来るようになりました。

承認欲求は年とともに減少する

これは本に書いてありました。

両親や先輩に聞くと

昔はそんな事もあったなぁ~

と返ってきました。

今は悩まされていても、ある瞬間にパッと消えて無くなるかも知れません。

私にしても、自己承認できるようになったのではなく、ただの加齢による変化なのかも知れません。

深く考え過ぎないというのも、1つの解決策かも知れません。

最後に

これはホントに難しい問題です。

個人のモチベーションだけでどうにかなるほど簡単な問題ではありません。

ただ、個人でコントロールできる範疇で承認欲求を満たすには

 

成功体験を積むことで“自己承認欲求”を充たす。

 

コレが1番だと私は考えます。

人間は、歳を重ねるほど臆病に頑固になり、どんどん自己承認の機会が失われていきます。

『若いうちの苦労は買ってでも…』

若いうちはコケてもかすり傷で済むけど、歳取ったら致命傷になります。

臆病で頑固になる前に、1つでも自己承認に繋がる成功体験ができれば、人生は確実に変わります。

変化を求めずありのままで生きていると“厄介な奴”というレッテルを貼られ、老害と揶揄され、ストレスフルな人生になってしまうかも知れません。

私はそんな人生は嫌です。

アナタはどう思いますか?


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