介護職は誰にでもできる?
介護士K (@kaigo_kk) です。
介護職は誰にでもできる?
SNSとかでたまに
介護職は誰にでもできるw
みたいな事を言う人いますよね?
人手不足で比較的面接もすんなり通るので【就職する】がゴールなら、誰にでもできるのかも知れません。
ただ断言しておくと介護職は
バカにはできません。
介護職は肉体労働と思われがちですが、実はけっこう頭を使います。
介護職に必要なスキルは
効率を意識してリスクを減らす。
今回は、利用者対応における効率とリスクについて、具体例を交えて書きました。
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介護現場によくある風景
介護現場では、複数人の対応を同時に行うことが殆です。
食堂に3名の入居者がいたとします。
- Aさんをベッドに寝かせる
- Bさんをトイレへ座らせる
- Cさんを部屋まで案内する
3名とも転倒リスクが高いです。
アナタは
- Aさんをベッドに寝かせる
- Bさんをトイレへ座らせる
- Cさんを部屋まで案内する
という順番で対応したとします。
Aさんをベッドに寝かせ、Bさんをトイレへ座らせてました。
Cさんを部屋まで案内している途中、Bさんがトイレからコール。
Cさんは1人だと転んでしまうので置き去りにはできませんが、Bさんはあまり待たせるとトイレから立ち上がろうとして転びます。
アタフタしていると、更にAさんのベッドからセンサー反応。
Aさんは、センサーが鳴ったらダッシュで向かわないと、ベッドから転落します。
Cさんを置き去りにできないし、Bさんをトイレで待たせると転ぶし、Aさんはダッシュで行かないと転落するし…どうしよう!!
最悪の場合
全員転倒です。
仮に全員無事でも、アナタは無駄にバタバタ動き回ることになり、時間もかかるし、労力もかかります。
これは良い対応とは言えません。
入居者の行動を把握する
上の例で踏まえておくべき点は
- Aさんはセンサーが鳴ってからどれくらいでベッドから落ちるか?
- Bさんのトイレは何分くらいで終わるか?
- Cさんの部屋まで何十秒くらいか?
私なら、まずCさんを部屋まで案内します。
次にBさんをトイレへ座らせます。
そして、Bさんのトイレ所要時間を踏まえた上で、Aさんをベッドへ寝かせます。
Bさんのトイレが予想より早く終わった場合は、一旦Aさんを食堂までUターンして、Bさんのトイレ介助をした後、Aさんをベッドに寝かせます。
こうすることで、リスクを減らすことができ、効率化にも繋がります。
これは私がサクッと考えた例です。
実際の介護現場はもっと複雑で、リスクの種類も多く、想定外の事も起こります。
そのために常に意識すべき事は
効率を意識してリスクを減らす。
これが出来ないと、いつまで経ってもコールやセンサーに振り回されて、ヒヤヒヤしながらバタバタ動き回ることになります。
介護職はけっこう頭を使う
このように介護職はけっこう
頭を使います。
肉体労働みたいに解釈されがちですが、どんなに体力があっても、効率とリスクを考えて動けない人には出来ません。
静かに流れる日もあれば、コールに振り回されてバタバタ走り回る日もあります。
その日の状況や出勤人数など様々な要素はありますが、職員のスキルによるところが大きいです。
どんな仕事も一緒だ!!
その通りです。
どんな仕事も頭を使うのです。
まとめ
今回は、具体例をもとに介護職に必要なスキルについて書きました。
介護職は誰にでもできると言う人がいますが、介護職はけっこう
頭を使います。
頭を使って動けないと、事故が多発するのが介護現場です。
介護職に必要なスキルは
効率を意識してリスクを減らす。
介護職全員がこれが出来るとは限りません。
介護職なんて誰にでも出来るw
とか言ってるそこのアナタ
断言します。
介護職は
バカにはできません。
介護職の皆さん、こんな発信に反応するのはやめましょう。
そんな事を言う人は、何も知らないんですから。