『正義中毒』と介護業界
介護士K (@kaigo_kk) です。
『正義中毒』って知ってますか?
ご無沙汰してます。
最近、気になる言葉があります。
それは
『正義中毒』
芸能人の不倫ニュースが流れた時に
許せない!!
とか怒る人いますよね?
それが集まると【炎上】になります。
SNSとかでよく見かけますよね?
芸能人の不倫に怒ってる人を見て
いやいや、アナタ関係ないじゃん。。
…と、いつも不思議に思ってました。
言葉悪いですか
暇なんだろうなぁ
と思って半ば見下してました。
ただ、調べてみたら実はこれって人間の脳の構造上仕方のない事なんだなということが解りました。
直接的な介護とは関係ないかも知れませんが、介護業界にも『正義中毒』は蔓延しているので、関連付けて書いてみました。
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『正義中毒』とは?
まず最初に断っておきますが『正義中毒』は、病気とかそういう類いのものではありません。
『正義中毒』の人を
頭おかしい!!
サイ●パスだ!!
と思わないで下さい。
私にもアナタにも備わっている【細胞の一部】です。
例えるなら【爪】です。
【爪】生えてない人いませんよね?
人間の脳は、自分の所属する集団以外を受け入れず攻撃する習性があるそうです。
芸能人の不倫ニュースなんて格好のネタですよね。
家族を裏切るなんて最低だ!!
人としてあり得ない!!
見損なった!!
こぞって攻撃するとドーパミンが出て
オレ、正しい事言ってる!!
快楽を感じる。
人間の脳はそんな仕組みらしいです。
アナタの回りにいる面倒くさい人たちは、実は正常な人間なのです。
『正義中毒』になりやすい時代
昔からいましたよね?
最近の若者はなってない!!
とか愚痴るオジサン。
昔は、身近な人間みつけて絡むくらいしかできませんでした。
ただ、今はSNSがあります。
誰もか24時間365日
自由に発信できます。
【正義】振りかざし放題です。
賛同者も沢山います。
快感レベルが桁違いです。
人間の脳の仕組みと時代がうまく絡み合った結果『正義中毒』が蔓延しやすい社会になってしまいました。
コロナ緊急事態宣言の時の【自粛警察】とか、まさにソレですよね。
介護業界にも蔓延
介護業界にも『正義中毒』は蔓延しています。
リアルもですがSNSは顕著ですよね。
私もよく絡まれます。
例えば記事で
- 介護現場は効率重視
と書いたとします。
すると瞬く間に
高齢者を物扱いか!!
お前のような奴は介護やめろ!!
みたいな反応が返ってきます。
いやいや…誰も物扱いなんてしてないし、なんで辞めなアカンのよ…
当初はイラッとして
そんな事言うオマエ等こそ人間としてアウトだろゴルァ!!
とかムキになって反論したりしましたが、これこそ
『正義中毒』VS『正義中毒』
という終わりのない不毛な戦いです。
不毛ですが、人間とはそういう生き物なので仕方ありません。
SNSで発信すると叩かれるので、怖くなったり病んでしまう人がいますが、残念ながら仕方ありません。
アナタも相手も人間である以上、根本的解決は不可能です。
加齢とともに悪化する
アナタの回りを見渡してみて下さい。
介護現場を見渡してみて下さい。
厄介なのって大概が
- オジサン&オバサン
ですよね?
SNSとかでも、暴走してるのは若者よりオジサン&オバサンが多いです。
若い人は厄介なジジイ&ババアと思うかも知れませんが、仕方ないんですよ。
加齢とともに脳が萎縮して、歳を取れば取るほど、自分が正義で他人が許せなくなってしまうので。
30過ぎたら人間は変わらない
とか言いますよね?
脳が萎縮しない人間なんていません。
私も立派なオッサンなので、気をつけてなきゃな…
どうしたらいいの?
ここからは私の主観です。
『正義中毒』が発動してしまうのは仕方ないので、アナタ自身がそうならない為に、被害を受けないためには
他人に一切期待しない
これに尽きます。
- 他人は変わらない
- 他人には共感できない
自分以外の相手に一貫性を求めるのを止めましょう。
脳の仕組みなので、完全に抑えるのは不可能ですが
そんな人もいるんだなぁ
程度に思っておきましょう。
人間は、勝手に期待して、勝手に裏切られて、勝手に怒って、勝手に落ち込みます。
これ繰り返してると消耗します。
情報収集以外でSNSやテレビをダラダラ見るのは止めましょう。
『正義中毒』発動させるネタの宝庫ですからね。
最後に
『正義中毒』については、脳科学者の中野信子さんの著書『人は、なぜ他人を許せないのか?』に詳しく書かれているので、興味ある方は読んでみて下さい。
最近、ブログ更新頻度がガクンと落ちてしまってすみません。
本業に集中力していたのもありますが、ブログの方向性について色々考えていました。
今後、更新頻度も含め、少し方向転換していこうと考えています。
介護現場で奮闘する皆さんのストレス発散になると同時に、ためになる情報も発信していけたらと考えています。
今後とも宜しくお願いいたします。