BB のリアル介護

介護歴15年目の介護士です。綺麗事ではなく現場目線の【リアル】をズバッと発信しています。

介護現場の人間模様①

time 2020/10/12

介護現場の人間模様①

介護士BB (@kaigo_bb) です。

介護現場には色々な人がいます。

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介護現場には様々なキャラクターの介護士がいます。

一言でいうと

 

濃い

 

良くも悪くも…

 

濃い

 

アナタの職場も濃いですよね?

  • 仕事できる人、できない人
  • やる気ある人、ない人
  • 相性いい人、悪い人

色々な人がいますよね?

感じ方は人それぞれ違います。

端から見たら良い職場でも息苦しく感じる人もいれば、ブラックな職場でも居心地良いと感じる人もいたり、十人十色です。

今回は、私の同僚【山下さん(仮名)】の話をします。

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山下さん(男性)53歳

山下さんは1年前からうちの施設で働いています。

当時役職だった私(今は平社員)は、山下さんの履歴書を見て少し不安になりました。

理由は1つ

 

転職歴が半端ない。

 

どの職場も半年~5年で退職している。

業種も様々。

リーマンショック直後、介護業界にはこのような人が沢山流れ込んできました。

他業種でダメだった人、リストラに遭った人が…

介護なら出来んじゃね?

半ば小馬鹿にして入ってきて実際…

 

全く使いものにならない。

 

ナメてる上にモチベーション無いので当然ですよね。

中には素晴らしい人もいますが

 

ハズレの確率が極めて高い。

 

これが現実です。

そんなこんなで、山下さんには不安しかありませんでした。

面接を担当した上司曰く、人柄と物腰の柔らかさは介護に向いてそうだから採用したと。

介護職の経験も直近で3年くらいあるとの事。

出勤初日の教育担当は私。

8割の不安と2割の期待を胸に出勤初日を迎えました。

不安は的中…

山下さんは線が細くヒョロっとした感じで、真面目そうな印象。

長いこと介護業界にいると、顔を合わせてた瞬間に

(この人、ヤバいな…)

と感じる人がいて十中八九

 

的中します。

 

目つき、表情、オーラ…

今まで第一印象で嫌な予感がした人は

  • 数日出勤して音信不通
  • 休憩時間に消える

という人が殆ど。

自分に予知能力があるのかと確信しかける位ヤバい人ばかりでした。

山下さんにはそんな雰囲気が無かったので、少し安心しました。

ところが、いざ業務に入って一緒に動き始めたら…

 

すぐに不安になりました。

 

山下さんの特徴を簡単に説明すると

  • コミュ障
  • 空気が読めない
  • 落ち着きがない
  • 常にビクビクしている

何かあるとすぐにテンパる。

後ろから声をかけるとビクッと肩を震わせて

はいっ!!

と、まるで恐怖に戦くような反応をしたり、まだ何も言っていないのに

すみません!!

と言ったり…

遅刻・早退・欠勤は一度もない、小まめにメモを取る等、勤務態度は極めて真面目。

ただ、同じミスを何度も繰り返したり、一向に仕事を覚えられなかったり…

回りの職員もだんだん山下さんに苛々するようになり…

山下さん(怒)!!

という声が飛び交うようになりました。

感情的に注意するのは良くないですが、一歩間違うと大事故に繋がるので、時に口調が荒くなってしまうのは仕方ありません。

実際に山下さんは…

オムツ交換をした後、ベッド柵を外したまま場を離れたり…

マンツーマンで付き添わなければ転倒してしまう利用者対応中、他者のナースコール対応に向かおうとしたり…

 

とにかく危なっかしい。。

 

他職員が苛々するのも仕方ない状態。

推測でものを言うのは良くありませんが、何かしらの病気的なものがあるのかも知れません。

施設の対応

介護施設で常勤として働くためには最終的に

  • フルシフトをこなす

能力が求められます。

簡単に説明すると

①日勤 → ②夜勤→ ③リーダー業務

といった流れで、リーダー業務が出来るようになって一人立ちになります。

山下さんの仕事ぶりを数ヶ月見ていて

 

③リーダー業務

 

は無理と判断し

面談を行いました。

山下さんも自覚していて

リーダー業務は自信がありません…

と言いました。

それ以外にも

教わったりメモをしてもすぐに忘れてしまう…

何かあるとすぐに頭がパニックに…

と打ち明けてくれました。

施設として、山下さんをフォローしつつ、できる仕事を任せていこうという判断になりました。

山下さんが勤務の日は強いパートナーをつける等、勤務を調整していきました。

そんなわけで私は、ここ1年殆ど山下さんと夜勤をしています。

私は仕事中に雑談をしないタイプなので、山下さんとは最低限の仕事の話しかしませんでした。

山下さんの過去

ある日の夜勤明け。

山下さんと同じ時間に上がり、更衣室を出るタイミングも全く同じだったので、一緒に帰ることになりました。

電車も同じ方面だった為、初めてプライベートで山下さんと話をしました。

山下さんはプライベートではよく喋る人で

(そんな重い話サラッとしていいの!?)

ちょっとドン引きするくらい、職場の同僚でしかない私に家庭の事やアレヤコレヤ赤裸々に話してくれました。

そんな山下さんの話の中で、ハンマーでガツンと殴られたくらい印象に残った話がありました。

要約してご紹介します。

私は子供の頃からずっとイジメられてしました。

殴る蹴るの暴力は日常茶飯事でした。

そんな私を見かねた母親が、ある時から美術館やコンサートに連れて行ってくれるようになりました。

私はそれに夢中になり、学校の休み時間に、殴られたり、蹴られたり、プロレス技をかけられたりしても

次の休みは美術館に行ける!

次の休みはビリー・ジョエルのコンサートだ!

みたいな事を楽しみにその場をしのいできました。

社会人になっても、友達は1人もできませんでした。

誰も飲みに誘ってくれないから、住宅ローンはすぐに返済できました。

今でも、休みの日は趣味を満喫しています。

そう話して、嬉しそうに美術館のパンフレットをたくさん見せてくれました。

人生いろいろ

山下さんの話を聞いたら、人によっては泣いてしまうかも知れません。

実際に聞くと文字以上に壮絶なので…

でも、私はそういう事を一切思わず、感心してしまいました。

 

この人…強いな。

 

山下さんは、幼少期からどんなにイジメられても、友達が(※自称)1人も居なくても、社会からフェードアウトすることなく

  • 家を買う
  • 母親の介護
  • 妻子を養う

加えて、自分の趣味も満喫している。

今までの経験が【トラウマ】止まりならコレらの実現は難しかっただろうし、端で聞いたら壮絶な内容をあっけらかんと話せはしないでしょう。

(空気読めないだけかも知れないけど…)

 

どんな自分でも受け止めて生きる。

 

コレができる人は強いですよね。

仕事に関しては話は別で

こんな過去を経験してきたから出来ません。大目に見て下さい。優しくして下さい。

は通用しません。

今でも山下さんは毎日のように怒られ、注意される毎にビクッとして、落ち着きなくソワソワ仕事をしています。

最後に

今回は【介護現場の人間模様】と称して、同僚の山下さん(仮名)を紹介しました。

介護現場には色々な人がいます。

色々な人生があります。

仕事は仕事なので、その人の経験が出来ない理由には繋がりません。

ただ、人それぞれ人生があって、それぞれに合った接し方って大事なんだなと、山下さんを見ていて痛感しました。

最近は同じ平社員なので、違った目線で山下さんと接して、時にはフォローしていきたいと思います。

【介護現場の人間模様】

はシリーズ化していきます。

お楽しみに。

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