介護現場を崩壊させる重大な【ミス】とは?
介護士K (@kaigo_kk) です。
介護現場を崩壊させる重大な【ミス】とは?
今、うちの職場には3名の新人がいます。
指導担当は主に
- 役職者
- 教育委員
毎回同じ担当がつければ新人も覚えやすいですが、夜勤のあるシフト勤務のため、何人かの指導担当が交互に教えるといった感じになります。
新人指導はスタートが肝心です。
ココでしくじると、後の成長に大きく影響してきます。
今回は、どの介護現場でもやりがちな新人教育の重大な【ミス】について解説します。
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新人が1番困惑するのは?
これは“介護現場あるある”ですが
教育担当によって教え方が違う
A先輩にはこう教わったのに、B先輩の前でやったら怒られた・・・なんでやねん!!
皆さんも経験ありますよね?
私は20代の頃、よくブチ切れて同期と飲みに行っては愚痴ってました。
教え方には個性があるので、ニュアンスが若干異なるのは仕方ありません。
ただ
A先輩は 右
B先輩は 左
では、新人は混乱します。
これが続いたら、新人の不信感は募るばかりです。
よく、数ヶ月で辞める新人のことを
根性がない!!
非常識だ!!
とか言っている施設に限って、指導方針がメチャクチャだったりします。
新人教育で大切なことは
- 教育方針の統一
- 教育担当の情報共有
これが基本です。
そんな事わかってるわ!!
つまらん事書くな!!
と思った方…
仰る通りです。
今回の本題は…
ココではありません。
教育方針が統一されている施設であっても、意外と見落としがちな【穴】があります。
新人指導で見落としがちな【穴】とは?
結論からいきます。
ベテラン & 中堅 の動き
介護現場にはザックリ分けて
- リーダー
- ベテラン
- 中堅
- 新人
がいます。
ここで問題なのが教育担当以外の
- ベテラン
- 中堅
役職や教育担当以外の職員にありがちな事。
それは、新人時代はマニュアル通りに動いていたのに、慣れてくると徐々に自分なりのアドリブで仕事をするようになるという事。
雑務ならまだしも、利用者対応になると話は別です。
2つの具体例で説明します。
利用者Mさんのトイレ
利用者Mさんは、車椅子を自分で動かしてトイレへ行けるようになれたら、在宅復帰が見えてきます。
そのためにクリアすべき課題は3つ。
- 車椅子でトイレまで行く
- トイレに着いたらナースコールで職員を呼ぶ
- トイレが終わったらナースコールで職員を呼ぶ
以前は、トイレに行きたい時は職員を呼んで、職員が車椅子を押してトイレまで誘導していました。
トイレに座った後も、ナースコールを押さずに自分で車椅子へ移ろうとして、失敗して転倒した事があるので、トイレが終わるまで職員が近くで見守っていました。
最近は、ゆっくりですが車椅子を動かしてトイレまで行けるようになり、トイレに座った後もナースコールを押せるようになってきたので、あと一歩といった感じです。
つい先日、Mさんがトイレへ行こうと廊下をゆっくり進んでいる時、それを見かけた中堅職員が
案内しますよ~
と、途中から車椅子を押してトイレまで誘導してしまいました。
それを見ていた新人が、ある時Mさんに頼まれて、車椅子を押してトイレまで誘導していると、教育担当に
Mさんは自分でトイレへ行く練習をしているんだから、誘導しちゃダメだよ。
と注意されてしまいました。
利用者Sさんのトイレ
利用者Sさんは、車椅子を自分で動かせないので、決まった時間にトイレ誘導をしています。
トイレへ座った後も、ナースコールを押せないので、トイレが終わるまで職員が見守ることになっています。
以前はトイレから急に立ち上がることがあり目が離せなかったのですが、最近は徐々にADLが落ちてきて、あまり立ち上がらなくなってきました。
ある日、あるベテラン職員がSさんをトイレへ座らせた後、ナースコールが鳴ってその場を離れてしまいました。
ナースコール対応をして戻ってきた時、Sさんはトイレに座ったままでした。
それを見ていた新人が、後日同じようなシチュエーションで、Sさんをトイレへ座らせた後その場を離れ、戻ってきた時Sさんは…
トイレで転倒していました。
幸い怪我はありませんでしたが
付き添いしてなきゃいけないのに、なんで離れたの!?
新人は、教育担当にこっぴどく怒られてしまいました。
如何でしょう?
悪いのは新人でしょうか?
新人教育最大のネックは?
教育担当以外の
ベテラン & 中堅 の動き
介護施設では、ナースコール対応や急変など、日々色々なことが起こります。
新人には教育担当が常時ベッタリ付くのが理想ですが、事実として難しいです。
そのため、教育担当以外の職員の動きが重要になります。
彼らがメチャクチャな動きをしていれば、新人は混乱し、間違って仕事を覚えてしまいます。
結果、成長が止まります。
それだけならまだしも、その職場が嫌になって辞めてしまったりします。
新人が定着しない…
と嘆いてる施設って、大体こんな感じです。
私が派遣時代に勤めていた施設の1つが、まさにその典型でした。
リーダーに発言力がなく、ベテラン&中堅がやりたい放題。
職員が全く定着せず、派遣だらけでした。
契約更新を頼まれましたが…
秒で断りました。
そんな職場で仕事したくないですよね?
教育担当以外のベテラン&中堅職員の教育に力を入れるべし!
こんな事を言うと
今さらベテランや中堅に指導しなきゃいけないの!?
と思う方も多いでしょう。
ごもっともです。
気持ちは解ります。
ただ、ここまで書いた通り、これが新人教育の1番の近道です。
ここを疎かにすると、最悪はアナタの職場に恐怖の大魔王(お局)が誕生します。
そうなってしまったら、教育どころじゃありません。
急がば回れ
コレが1番の近道です。
まとめ
新人教育で大切なことは
- 教育方針の統一
- 教育担当の情報共有
見落としがちな【穴】は教育担当以外の
ベテラン & 中堅 の動き
新しい職場に入ったら、先輩の仕事を真似しますよね?
先輩、それ違うんじゃないですか!?
中にはこんな事言える人もいますが、多くの人は言えないですよね?
新人は、ストレスを溜めています。
フォローするのは、個人的に悩みを聞くでもなく、飲み会へ誘うでもなく
【仕組み】を作ること。
これを疎かににすると恐怖の大魔王(お局)が爆誕します。
爆誕する前に結界を張りましょう。
お局の“傾向と対策”についての記事もあるので、是非ともご覧下さい。
新人さん、大切にしましょうね。