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介護職の『ストレスの元凶』とは?

介護の仕事

介護士K (@kaigo_kk) です。

介護職の「ストレスの元凶」とは何か?

インターネット検索窓に「介護職」と入力すると

  • 介護職 ストレス
  • 介護職 辞めたい
  • 介護職 ストレス 辞めたい

みたいな文言が上位表示されます。

上位に表示される記事を読んでみると間違いとは言い切れないけど、どこか胡散臭いといった印象です。

今回は、介護現場で10年以上働いている経験を元に介護現場の『ストレスの元凶』について解説します。

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介護職の『ストレスの元凶』

結論からいきます。

 

『人間関係』

 

これが元凶です。

具体例で解説します。

上司の職権乱用・依怙贔屓

同じミスでも、お気に入りの職員は笑って許すのに、自分にはガチギレする…

お気に入りの職員や自身は楽な勤務を組むのに、自分だけ負担の多い勤務ばかり組まれる…

自分だけ希望休を取らせて貰えない…

相談をすれば「それくらい自分で考えろ!」と言われ、考えて動いてミスをすれば「何で相談しないの!」と注意される…

早い段階で見限る

施設の求めるスキルが身に付けられない職員を「こいつはダメだ」と早々に見限って冷遇する。

人手不足だから早く一人前になって欲しいとはいえ、忍耐強く育てていかないと同じことの繰り返しです。

派遣職員に対しては特に露骨で、即戦力にならないと判断するや否や無視…みたいなのも結構見てきました。

当然、派遣職員は更新を拒否し、仕事を覚えた頃に去ります。

先輩や同僚がサボる

上司がいない日は露骨に態度が変わったり、後輩に仕事を押し付けたり、偉そうになったり…

組む相手によって露骨に態度を変える先輩や同僚が必ずいます。

キャリアの長い先輩だと後輩は注意できない上に、サボる先輩が上司のお気に入りだと最悪です。

非常識な人間が多い

介護業界には「非常識」な人間が本当に多い。

遅刻、早退、欠勤の常習者…

ある日突然連絡つかず消息不明…

今までどうやって生きてきたのか不思議なレベルの人間が本当に多いです。

遅刻、早退、欠勤、退職がでると、必然的に既存職員の負担が増えます。

最悪はサービス残業や、休みが削られたりなんてことも…

そんな人間がいて人手が足りないと報告しても…

教育できない現場が悪い!!

と一蹴されたり…

肉体的な負担もですが、何より精神的に大きなストレスになります。

介護現場のストレスの元凶は人間関係です。

介護職に対する誤解

介護職の過酷さを語る上で多くの人が誤解している点が幾つかあるので解説します。

仕事自体が過酷

「介護職は過酷」と思っている人が多いですが、実はそこまで過酷ではありません。

肉体的なレベルでは、介護職より大変な仕事は山ほどあります。

暴力、暴言をはじめ大変な認知症高齢者はいますし、夜勤は決して楽ではありません。

感じ方はそれぞれ違うので一概には言えませんが、仕事自体が大変だと辞めていく人は…

  • 腰を痛めた
  • 年齢的に辛い

といった理由以外で殆ど見たことがありません。

ネット等でよく見かける「介護職は過酷」という声は、介護職でない人、介護経験の浅い人の感想か「介護職の過酷イメージを強調したい」メディアの戦略です。

給料が安い

給料に関しては全産業平均より低いのは事実なので、理由としては正当です。

ただ、これに関しては納得して働いている人が多い上に最近は

  • 介護職員処遇改善加算
  • 特定処遇改善加算

などが加わり、私が始めた頃に比べるとだいぶ改善されました。

(増税しているので額面だけでは語れませんが…)

SNSなどでよく見かける投稿は「愚痴」が多く、そこまで深刻でないものが多いです。

業態による給与格差、地域差、個人の捉え方…様々な要因があるので、これも一概には言えません。

ただ、介護現場で長年働いていて、給料が理由で辞めていく人は、他業種から転職してきて「こんな筈じゃなかった…」というパターンが殆どです。

そもそも、全産業の年収中央値が「425万円」とかなので、他業種に転職したところで、劇的に給料が上がるとは考えにくいです。

他人と環境は変わらない

依怙贔屓上司も…

差別する環境も…

サボり常習犯も…

非常識人間も…

基本的に改善しません。

改善するなら、とっくにしています。

元凶である「人間関係」という土台に「肉体的負担」や「給料の安さ」が加わることで、離職率に歯止めが掛からないのです。

真面目な介護職員のストレスが蓄積していき、最悪はダウン…

理不尽ですよね…本当に。。

解決策は!?

そうは言っても…

家庭もあるし、すぐに仕事は変えられないよ!!

良い職場に巡り合うのなんてギャンブルじゃん!!

と思う方もいるでしょう。

面接段階で内情を見抜くのはほぼ不可能ですし、転職して状況が改善される保証もありません。

良い職場でも、トップが変わった瞬間にガラッと変わって地獄絵図…みたいな事もザラです。

とはいえ「動く」以外に解決策はありません。

具体的には…

  1. 自身が環境を変える
  2. 自分で事業を立ち上げる
  3. 今ある環境で居場所を作る
  4. ひたすら耐える
  5. 転職する

といった選択肢があります。

個人的にお勧めなのは…

  1. 自身が環境を変える
  2. 自分で事業を立ち上げる
  3. 今ある環境で居場所を作る
  4. ひたすら耐える
  5. 転職する

今ある環境で居場所を作る

肩身が狭い原因が自分にあるかも知れません。

人間は、自分が思っている以上に回りが見えていません。

良かれと思っていた事が、実はチームワークを乱していた…なんて事もあります。

他人や環境がどうであれ、最初にすべき事は自分自身を振り返ること。

考えても解らないなら、先輩や同僚に聞いてみましょう。

何かしら自分にはない答えが返ってきます。

ちなみに私は、このスタンスで居場所を確保して、ストレスなく仕事をしています。

アナタが変わったことで、今より働きやすくなれば、それに越したことはありませんよね?

状況が変わらなくても、確実に次のアクションに活きます。

転職する

何をしても改善不能なレベルなら、迷わず転職しましょう。

でも、転職ってキャリアに傷付けるんじゃ…

今はそんな時代じゃありません。

バックレるなど、変な辞め方を繰り返しているなら話は別ですが転職はキャリアアップと考えて下さい。

アメリカ人の生涯平均転職回数は11回だそうです。

終身雇用が崩壊し、在籍していれば年々給料が上がる時代はとっくに終わりました。

「忍耐力」は必要ですが、出し所を間違えると病むだけです。

同業の仲間を見ていても

なんで、もっと早く転職しなかったんだろう?

という人が多いです。

人間は精神的に追いつめられると

逃げちゃダメだ!!

と思って動けなくなります。

(逃げたら、一体何が残るのか…)

みたいな。

人間は例外なく、心身ともに安定していないと冷静な判断ができません。

まとめ

介護現場のストレスの元凶は人間関係です。

肉体的な負担、給料面の不満だけで辞める人はそんなに多くありません。

先ずは自分自身を振り返って、改善できる所は改善して、それでも現状が変わらなければ迷わず転職をしましょう。

介護職の市場価値は高いです。

自分に合った環境を諦めてしまうのは勿体ないです。

合わない環境で他人の価値観で無理矢理頑張ろうとするのは…

 

身体に猛毒です。

 

今すぐに止めて下さいね。

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