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「ブラック介護施設」の被害者になる介護士の特徴2選【自己責任とは?】

持論




介護士K (@kaigo_kk) です。

「ブラック介護施設」の被害者になる介護士の特徴。

介護業界には

  • 責任感
  • 人のため
  • やりがい
  • 成長

という言葉を巧みに使って、サービス残業や休日出勤を強要する「ブラック施設」があります。こんな施設は今すぐ「せん滅」すべきですが一向に減らない理由があります。

今回はブラック施設の被害者になりやすい介護士の特徴について解説します。

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ブラック施設の被害者になる介護士の特徴

ブラック施設の被害者になる介護士は基本的に

  1. 自己肯定感が低い
  2. 価値基準が他人

社会における評価は「結果」です。労働時間が100時間でも、1分でも「結果」を残せれば価値があり、残せなければ無価値です。

介護職は、営業成績のような明確な評価基準がないため、上司の評価が価値基準になり、評価されないと無価値とされがちです。

自分が無価値だと思って生きていくのって辛いですよね。そんな苦痛から逃れるために差し出すのが「時間」です。

サービス残業・休日出勤…自分の時間を差し出すことで、評価されようとします。辛くても他に方法がありません。その結果…

ありがとう

あなたのお陰で助かったよ

素晴らしい仕事をしているよ

と言われると初めて「評価」された気分になります。

自己肯定感が低い人は一時満たされても満足感はすぐに失われてしまう為、もっと認めて貰いたくて、さらに「時間」を差し出します。

それを繰り返していくと消耗していき、いずれ限界がきます。限界がきて「辞めたい」と申し出たら…

アナタが辞めたら、他の職員が辛い思いをするよ…

アナタが辞めたら、ご入居者様が悲しむよ…

アナタの力が必要なんだよ

そう言われて「必要としてくれる人がいるなら…」とさらに無理をします。そして潰れてしまう。

ブラック施設は、潰れてしまった介護士を簡単に「使い捨て」さらに被害者を量産し続ける…完全なる社会悪ですが、一時的とはいえ、それで救われてしまってる人がいる以上、無くならないでしょう。

自己責任=自分を守ること

世の中の理不尽すべてが「自己責任」とまでは言いませんが、ブラック施設から抜け出せずに消耗し続けていても、誰も助けてくれません。

心身ともに追い込まれると人間は「思考停止」します。先ず思考停止へ追い込み、そこから毒の沼地へ引きずり込むのがブラック施設の手口です。

自己責任とは、全ての理不尽を受け止めて、ドン底に落ちる事ではありません。自分の責任で「自分を守ること」です。

「自分基準」で生きる

人生は「自分基準」で良いのです。介護の仕事をする理由にしても…

  • 人のためになる仕事がしたい
  • 介護の仕事に人生を懸けてる
  • 仕事として割りきってる
  • 生活のために嫌々やっている

全て「正解」です。他人に何をいわれようが関係ありません。SNSで「介護の仕事はお金のためにやってる」みたいな発信すると…

生半可な気持ちで介護の仕事するな!

お前みたいな奴が介護の質を下げてる!

みたいに叩かれます。知ったこっちゃありません。もし、あなたが叩かれても気にしないで下さい。

叩く人は、そう言い続けてないと自分に価値を感じれないのです。自分基準で生きてる人は、他人の行動に文句を言わないし、腹を立てたりもしません。

「自己肯定感」を高める方法

「自己肯定感」を高めましょうと言って…

よし、今日から高める!!

みたいに出来る人ばかりなら誰も病みません。

辛い時に「自己肯定感上げていこう」とかサラッと言われたら、確実にイラッとしますし、過去に何度もイラッとしてきました。簡単じゃないのは百も承知です。

私は、私の人生しか生きた事がないので、万人に効く「特効薬」は持っていません。あくまで私の考えですが、今より自己肯定感を高める具体的なアクションを1つご紹介します。

職場以外の「居場所」を作る

ブラック施設の被害に遇ったり、病んでいる人の多くは引きこもりがちです。どんどん沼に沈んでいきます。仕事ストレスで病んで、酒浸り&不眠症だった時期があるので、ドン底は経験済みです。

私は職場以外に

  • 趣味の仲間
  • ブログ

という居場所があります。趣味の仲間は、年齢や社会的地位など関係なく「ひとりの人間」として平等に接してくれます。楽しい話や、苦労話など、外の世界で懸命に生きて、全力で楽しんでいる人たちと一緒にいると、無意識のうちに悩みが軽くなっていたりします。

ブログは、自分の価値観を発信し、第3者のリアクションを感じる事ができます。ブログを始めてからだいぶ自己肯定感が上がりました。(たまに物凄いディスられますが、慣れます)

物理的に家から出なくても、SNSやオンラインゲームなど、いくらでも外出はできます。外へ出ることで、今よりは冷静に現状を見れるようになります。

まとめ

「ブラック施設」の被害者になる介護士の特徴。

  1. 自己肯定感が低い
  2. 価値基準が他人

ブラック施設は

  • 責任感
  • 人のため
  • やりがい
  • 成長

という言葉であなたを「思考停止」へ追い込み、潰れたあなたを簡単に切り捨て、更なる被害者を量産します。非の打ち所のない社会悪ですが、人間の深層心理を突いているので、無くなる事はないでしょう。

残念ながら、被害に遭って苦しんでいても誰も助けてはくれません。自己責任とは、全てを受け止めてドン底へ落ちる事ではなく、責任をもって「自分を守ること」です。

外の世界と接点を持ち、冷静さを取り戻し自己肯定感を上げていきましょう。今いる環境で無理なら、環境を変えましょう。

あなたがブラック施設の被害者にならないことを祈ります。

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