介護士Kのブログ Written by 介護士K

介護士の職場選び「最重要」ポイント

豆知識

 

介護士K (@kaigo_kk) です。

介護士が職場選びをする際の「最重要」ポイントとは?

Twitter宛にこんな質問を頂きました。

 介護士Kさん、初めまして。突然のメッセージすみません。私は現在、特養で働いています。上司とうまくいかなくて悩んでいます。転職を視野に入れているのですが、今の特養でしか働いた事がないため、どのような基準で転職先を探したら良いか判りません。良い職場を見極めるポイント等があれば、是非とも教えて頂きたいです。

ご質問ありがとうございます。

「職場選び」は、人生における「最重要」ポイントです。

今回は職場選びの『最重要』ポイントについて解説します。

※今回の内容は「特別養護老人ホーム(特養)」「有料老人ホーム(有料)」「介護老人保健施設(老健)で仕事をしてきた私の経験を元にしたものです。他業態の経験はないので、その点は予めご了承下さい。



職場選びの「最重要」ポイント

結論からいきます。

 

自分の「ペース」に合うか。

 

職場選びで重要視するポイントは、人それぞれ違います。

  • 給料
  • 福利厚生
  • 通勤距離
  • 夜勤回数
  • 残業有無

等々、これらは勿論大事です。

ただ、これら全てが希望通りでも、その職場がアナタに「合わない」場合、仕事人生は辛いものになってしまいます。

具体例で説明します。

能力ではなく「適性」

アナタが「陸上部」に入部したとします。

アナタは100m「15秒」でしか走れないのに、他の部員は全員「10秒」で走れます。

15秒」でしか走れないアナタが「10秒」で走る人たちと練習をし続けていたら、確実に「自信喪失」します。

どんなに人間関係が良くても、コーチが素晴らしくても、アナタが「10秒」で走れるようにはなりません。

これは、アナタが他者と比べて能力が劣っているのではなく…

 

「適正」の違いです。

 

100m走から「砲丸投げ」に転向したら、オリンピック出場できるかも知れません。

「適性」のない環境では、パフォーマンスは発揮できません。

「限界スピード」を把握する

一言に「介護現場」と言っても、業態や施設によって求められるスキルは全然違います。

1時間に20人「オムツ交換」をして下さい。

…と言われたら、アナタはどう思いますか?

私なら…

15人くらいならいけるけど、20人はキツいな…

と思います。

この場合、この施設のペースは私には「合わない」という事になります。

人それぞれ「限界スピード」があり、それを超えてやろうとすると、心身を擦り減らし続ける事になりますし、最悪は「大事故」を起こしてしまうリスクがあります。

サーキットで「F1ドライバー」と同じスピードで走ったら、絶対に事故起こしますよね?

それと同じです。

「プラス」に考えるべき

難しいのは、求人情報、面接、施設見学の段階では、そこまで具体的なことは解らないという事です。

それに、経験が少なかったり、初めての介護現場だった場合、そもそも解る筈がありません。

ただ、ここは是非「プラス」に考えて頂きたい。

1時間に20人の「オムツ交換」を求められる施設で、自分なりに奮闘してみたものの、求められるスキルが身に付かなかったとします。

この時に…

私はダメだ…

なんて落ち込まないで下さい。

向いていない事に一生懸命取り組んだ経験は、確実に「経験値」「スキル」として身に付いています。

1時間20人は無理でも、15人できるとしたら「1時間に10人オムツ交換」が求められる施設では、確実に戦力になれます。

逆に、お勧めしないのが…

ココは合わないから、さっさと次行こう

と、早々に見切りをつけてしまう事。

「初志貫徹」「石の上にも3年」とか言うつもりはありませんが、多少は足掻いてみることをお勧めします。

そうすることで「忍耐力」が身に付きますし、自分の「得手不得手」が解ります。

得手不得手」は、一度ガチで取り組んでみないと解りません。

 

「失敗から学ぶ」は最強です。

 

「根性論」を推奨するわけではありませんが「自己分析」の機会として、少しは足掻いてみて下さい

経験則ですが、すぐに見切りをつけてしまう人には「逃げ癖」が身に付いてしまいます。

これ、後から治すの至難の業です。

体重「200kg」から「65kg」に落とすくらい至難の業です。

「無理」は禁物

とはいえ「無理」は禁物です。

すぐに諦めちゃダメだと思って頑張った結果、病んでしまいました…

こうなってしまっては、元も子もありません。

ヤバい境界線は人によって違うので難しいですが、心身に明らかな不調が現れた場合は、すぐに止めて下さい。

一度ダウンしてしまうと、なかなか復活できません。

現実問題、生活していくためには「お金」が必要です。

仕事が出来なくなってしまうと、自分の生活を守れなくなってしまいます。

その点を踏まえ、くれぐれも無理はしないで下さい。

心配はいりません。

介護業界は、向う20年は人手不足です。

数年で「AI」仕事を奪われたりはしません。

心身ともに「健康」であれば、いくらでもやり直しはできます。

まとめ

職場選びの「最重要」ポイントは…

  • 自分の「ペース」に合うか

限界スピード」を超えるスキルを求められる職場は、アナタに「合わない」職場です。

アナタの能力が低いのではなく「適性」の違いです。

「自分はダメだ…」と落ち込まず「プラス」に捉え下さい。

向いていない環境で奮闘した経験は「経験値」「スキル」として身に付き、アナタの助けになります。

とはいえ「無理」は禁物です。

心身に不調を来している場合は、すぐに止めて下さい。

今の職場で悩んでいる、就職・転職で悩んでいる介護士の皆さんの参考になれたら幸いです。

就職・転職などの「情報収集」はタダで出来ます。

今すぐに予定はなくても「情報収集」をしておくことをお勧めします。

お勧めの転職情報サイトを載せておくので、興味ある方はチェックしてみて下さい。

介護士Kお勧め、介護系転職サービス『かいご畑』


Secured By miniOrange