極めて【重要】な事を書きます
介護士K (@kaigo_kk) です。
アナタはきっと『勘違い』しています。
10年以上、色々なタイプの介護士と仕事をしてきて気付いた事があります。
それは、多くの介護士は本来の「実力」を発揮できていないという事。
苦手な上司・先輩と組むと、緊張して実力の半分も発揮できない介護士が大勢います。
そして、そのような介護士は「仕事がてきない」というレッテルを貼られてしまいます。
レッテルを「貼る側」か「貼られる側」かは個々のポジションで変わると思いますが、多くの人はどちらかに分類されます。
結果、互いに足を引っ張りあってパフォーマンスを落としているというのが、介護現場のリアルです。
相性や感情が絡むので、この問題を根本的に解決するのは困難です。
今回は視点を変えて、自分が『原因』にならない方法について、私なりに考えてみました。
多くの人は「勘違い」している
「畏怖の対象」とされている上司や先輩がいたとします。
そんな人たちを見て…
私は優しいから大丈夫
と安心していませんか?
もしかしたら、後輩から見たらアナタも「畏怖の対象」かも知れません。
そして「畏怖の対象」とされている上司や先輩は…
私は優しいから大丈夫
ほぼ確実にこう思っています。
多くの人は自分が他人に与える影響力を勘違いしています。
私の「失敗談」をもとに解説します。
無言の圧力
私は仕事中、ほとんど喋らず黙々と仕事をするタイプです。
コミュニケーションを避けているのではなく、余計な事に気を取られるとミスをするので、自分のポテンシャルを理解した上での判断です。
ある日の夜勤、パートナーは女性職員Hさん。
Hさんは要領が悪く、頻繁に細かい「抜け」があるので、仕事中はたまにチェックが必要です。
その日も、私は黙々と仕事をしていました。
そして、Hさんは相変わらず細かな「抜け」があり、私は内心ため息をついていました。
別の日の夜勤、パートナーはまたHさん。
仕事がひと段落した頃、ふとした事からプライベートな会話をしました。
Hさんはアウトドアが好きで、最近「ワークマン」の服にハマっているとの事。
私はバイクが趣味で、今みたい流行る前から真冬の防寒着に「ワークマン」を重宝していたので、2人で「ワークマン」の話で盛り上がりました。
ナースコールが鳴って話が途切れてしまったので、実質5分間くらいでしたが、緊張と隣り合わせの夜勤の中、少しだけ「ほっこり」した時間を共有できました。
すると、その日のHさんの動きはいつもと違いました。
細かい抜けもなく、要領も良く、むしろ私がフォローされる場面もありました。
別の日に組んだ時もHさんの動きは良く
(Hさん、最近変わったなぁ)
…と頼もしく感じました。
仕事後「お疲れ様」と声をかけたら、Hさんにこんな事を言われました。
Kさんって、全然喋らないから怖い人だと思ってました。私のこと嫌いなんだろうなって。
この瞬間「しまった!」と思いました。
Hさんのパフォーマンスを落としていた原因は、私の「無言の圧力」だったんだなと。
私にそんな自覚はなく「Kはこんなタイプ」くらいの印象でしかないと思っていました。
私は、自分が他人に与える影響力を理解しておらず、Hさんに窮屈な思いをさせてしまっていたのです。
誰も「悪気」はない
人間はそれぞれオーラを放っていて、それに対する「自覚」も「悪気」もありません。
そして、人間には「相手に嫌われている」「相手のことが苦手」と根拠なく思い込む習性があります。
好きな子に話しかけたら、素っ気ない態度を取られました。
(脈ないかな…)
…と思っていたら、実は相手もアナタのことを意識していて緊張していただけ…なんて事ありますよね?
自分にだけ厳しい上司を避けていたら、上司にその自覚が全くなく、逆に「コイツ、俺のこと避けてるのか?」と悪い印象を与えてしまい更に溝が深まる…なんて事もあります。
人間って、難しいですよね…
残念ながら他人は変わらないので、誤解を断ち切るには自分の「行動」を変えるしかありません。
私なりの「解決策」を1つご紹介します。
自分から「挨拶」をする
苦手な相手には、自分から明るく・元気に・爽やかに「挨拶」をしましょう。
爽やかに「挨拶」をされて不快に思う人はいません。
苦手な上司に「挨拶」をして、いつもより明るい声で「おはよう」と返してくれたら(“気がする”だけでもOK )それだけで緊張が解れます。
リラックスして仕事をすれば、必然的にミスは減り、アナタ本来の実力が発揮できます。
逆に「挨拶」のタイミングを逃し、緊張したままギクシャク仕事をスタートすると、ミスをする確率が上がります。
最初の「挨拶」で1日が決まるといっても過言ではありません。
自分のことを苦手と思っていそうな後輩にも、自分から「挨拶」をすれば、後輩の緊張が解れ、パフォーマンスが上がります。
ノーコストで効果絶大、やらない理由がありません。
無理して「好かれよう」としない
ここも重要です。
良好な人間関係を築くのは大切ですが、そのために「無理」して好かれようとする必要はありません。
生理的に苦手な相手は必ず存在します。
そんな人とは「最低限」のコミュニケーションだけでOKです。
頑張って話しかけたり、気の進まない飲み会に参加する必要はありません。
そのような行動は消耗するだけで効果が薄く、下手をすると「逆効果」です。
元々社交的で、オフの人間関係も大切にしたいタイプなら、ドンドンやりましょう。
飲み会などのコミュニケーションが切欠で、仕事がやり易くなる人もいます(女性同士は特に)
私はそういうのが苦手なので、基本的にやりませんが。
アナタの性格と相談してみて下さい。
まとめ
殆どの人間は自分が他人に与える影響力を勘違いしています。
「苦手」「嫌われている」と無根拠に思い込んでいます。
苦手な相手には自分から「挨拶」をしましょう。
最初に「挨拶」をすることで、お互いの緊張が解れ、リラックスして本来の実力が発揮できます。
アナタのことを苦手と思っているであろう後輩にも、自分から挨拶しましょう。
結果として誰も損をしません。
物凄くシンプルで基本的な事ですが、実は疎かにされがちなのが「挨拶」です。
人間関係の「誤解」を解くには、人間関係の基本に立ち返るのがベストというのが、現時点での結論です。
これで全て解決できるとは思いません。
解決できない問題のほうが多いでしょう。
そうでなければ、世の中こんなにも人間関係で「病む」人はいません。
万能薬ではありませんが、僅かでも確実な前進になる筈です。
是非とも試してみて下さい。