介護施設に「サボる」職員がいる理由【2:6:2の法則】
介護士K (@kaigo_kk) です。
介護士のストレスの原因を1つ解決します。
私は今まで、社会人として6つの会社組織で働いてきました。その中でいつも疑問だったのが、どこにもも必ずサボる人間がいること。
そういう人たちにいつもイライラして、ストレスを溜めていました。私と同じようなストレスを溜めている介護士さんは多いと思います。
実は、これには共通の「法則」があります。
この記事を読めば、サボる人間がいるのは仕方ないという事が理解できて、イライラする確率が減ります。
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2:6:2の法則
どの組織や集団も、基本的に「3種類」のタイプで構成されています。
- 2割=バリバリ働く
- 6割=普通に働く
- 2割=サボる
どの集団にも当てはまります。介護施設で例えてみましょう。アナタの所属するフロアに「10人」介護士がいたとします。
バリバリ働く2人
仕事が速く、指示が的確で、その人さえいれば安心といった頼もしい存在です。「役職」や「教育担当」など、責任のある立場を任されています。
普通に働く6人
与えられた仕事はきちんとこなすものの、それ以上の事はせず、基本的には上司の指示通りに動きます。このタイプが、介護現場を支えています。
サボる2人
上司がいない日にサボる、パートナーによってはサボるなど、隙を見てサボります。
比率は変わらない
社員「100人」の会社があるとします。比率は同じく
- 20人=バリバリ働く
- 60人=普通に働く
- 20人=サボる
業績不振のため、対策を考えたとします。
サボる20人を「解雇」する
理屈上、残る社員80人の中にサボる社員はいません。ただ、しばらくすると80人のうちの2割がサボりはじめます。
バリバリ働く20人で「精鋭部隊」を編成する
会社の命運を懸けた一大プロジェクトを立ち上げるため、バリバリ働く20人で精鋭部隊を編成したとします。理屈上、全員がバリバリ働いて生産性爆上がりしそうですが、しばらくすると20人のうちの2割がサボりはじめます。
サボる20人を「窓際」に追い込む
何を言っても一向に働かないので、サボる人間だけを集めた、窓際的なチームを作るとします。サボる人間チームなので、秒で崩壊しそうですが、しばらくすると20人のうちの2割がバリバリ働きはじめます。
どんな編成をしても【2:6:2】の割合は変わりません。動物界でも同じで、「働きアリ」も2割はサボるそうです。興味深いですよね。
どの集団でも「2割」はサボる
どの集団でも2割は確実にサボります。不変の真理なので、物理的にコントロールするのは不可能です。ここで困ってしまうのは、サボる人間にストレスを抱えている介護職員です。
割り切る
2割はサボるという事実を知っているのと知らないのとでは、ストレスの度合いが違ってきます。
「気にするな」と言われて気にしなくなれるような、簡単な話ではないかも知れませんが、アナタが気にしたところで何も変わらないので、残念ながら労力の無駄です。
アドラー心理学の「課題の分離」のように、サボる人を何とかするのはアナタの課題ではありません。
アナタが指導する立場であるなら、サボる人間を監視したり、指導をしなくてはいけない場面があるでしょう。ただ、必要なアクションをした上で、その上でもサボるなら、そこから先はアナタの課題ではありません。
立場上、放任するわけにはいかず苦労は残るかも知れませんが「そういう人なんだ」と割り切ることで、アナタ個人の精神的負担は軽減されます。自分以外の他人の課題にストレスを抱えてしまうと、他人の価値観に人生を振り回されてしまいます。損をしない生き方をしましょう。
まとめ
今回は【2:6:2の法則】をご紹介しました。人間界でも、動物界でも…
- 2割=バリバリ働く
- 6割=普通に働く
- 2割=サボる
どんな集団でも2割は確実にサボります。
この事実を知ったところで、根本的な解決にはなりませんが、知識として持っておくと捉え方が変わり気分が楽になります。
他人にストレスを抱え続ける人生は不幸です。捉え方を変えることで今より少しでも楽になって貰えたら嬉しいです。