無理して「向き合わない」のも介護テクニック【介護士の声かけ】
介護士K (@kaigo_kk) です。
無理して「向き合わない」のも介護テクニックです。
介護現場にいると、何故かその日だけ特定の入居者さんと相性が合わない日があります。自分の対応が原因なこともあれば、理由が分からないこともあります。
新人の頃、そんな時は「根気強く向き合うべきだ!」と思い、しつこく関わったことがありました。そして、ことごとく撃沈しました。何をしても上手くいかないと…
何でだよ!
と苛ついたり、落ち込んだりしました。
認知症高齢者は、時として急に怒り出したり、頑なに介護拒否をすることがあります。新人職員が一番最初にぶち当たる壁です。
そんな時はどうしたら良いのか?
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無理して向き合わない
そんな時は無理して向き合わず、一旦距離を置きましょう。
今日は相性悪いなぁ…
そう思った時は、他の職員にバトンタッチしましょう。
無理して向き合わないのは「介護テクニック」の1つです。
これは、最初に勤めた特養の主任に教わりました。主任は、その日に相性が合わない入居者さんがいたら
今日、Aさんと相性悪いわ。K君、対応代わって。
と私に頼んできたり、他の職員が対応に苦労している時は
今日は相性悪そうだね。私が代わるから、コッチの仕事代わって。
状況を見て臨機応変に対応していました。そうすることで、入居者さんと良い関係を築いていました。
もちろん、これで全て上手くいくとは限りません。誰が対応してもダメな場面もあるし、対応を代わったことが裏目に出ることもあります。
人間同士なので、正解はありません。
入浴拒否をしている入居者さんがいて、どう誘っても入ろうとしません。職員はだんだん苛ついてきて…
お風呂に入らないと不潔ですよ!
みたいに声かけが雑になり、それを聞いた入居者さんも…
うるさいわね!あっち言ってよ!!
みたいな悪循環になります。
こんな時は…
今日、自分ダメそうです。対応変わって下さい。
この人もダメ、あの人もダメ…代わる代わる声かけをしていくと、ある時すんなりOKするみたいな事は、結構あります。
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まとめ
無理して向き合わないのは「介護テクニック」の1つです。
私は他の職員から
入居者Aさんが呼んでましたよ~
と言われた時タイミングが悪かったら
居ないって言っておいて~
と伝言を頼みスルーすることがあります。そして、少し時間を置いて声かけに行ったり、丸1日スルーしたり、ベストなタイミングを探ります。
真っ正面から向き合うことが正解とは限りません。
家族や恋人、友人との関係と同じで、距離を置くことが大切な時もあります。人間関係って、複雑ですよね…