介護士Kのブログ Written by 介護士K

介護業界からの「人財流出」を防ぐには?

介護の仕事 持論

介護士K (@kaigo_kk) です。

これからの介護業界に一番必要なこと。

致命的な人手不足の介護業界。

2021年7月に厚生労働省が公表したデータによると

  • 2025年度:約32万人
  • 2040年度:約69万人

介護士が不足するとの事。

69万人って、高知県の全人口(69万2065人)ですよ…

ヤバいですよね…

厚生労働省はこれに対して

  1. 介護職員の処遇改善
  2. 多様な人材の確保・育成
  3. 離職防止・定着促進・生産性向上
  4. 介護職の魅力向上
  5. 外国人材の受入環境整備

など、総合的な介護人材確保対策に取り組むと明言しています。

このテーマで語るときに

「介護業界に人を増やす」

ことが重要という人がいますが、最重要ポイントはそこではありません。

最重要ポイントは…

今いる介護士の流出を防ぐ

上記5つの中の

  1. 介護職員の処遇改善
  2. 多様な人材の確保・育成
  3. 離職防止定着促進・生産性向上
  4. 介護職の魅力向上
  5. 外国人材の受入環境整備

ここを疎かにするとヤバいです。

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介護業界からの「人財流出」を防ぐ

介護業界内での転職はOKです。

離職される事業所は大変ですが、業界内で人が動くだけで、介護士の絶対人口は減りません。

問題なのは、今いる介護士が業界からフェードアウトしてしまう事です。

  • 他業界と比べて低い給与水準
  • 人手不足による激務
  • 人間関係

これらの問題を根本的に解決するのは、ほぼ不可能です。

「この問題解決しないと、どうにもならないじゃん!?」

気持ちは分かりますが、この問題が解決できるなら、こんな大問題にはなっていません。

他業種に転職する人には、幾つかのパターンがあります。

  • 他にやりたい仕事がある
  • 介護職の給料では厳しい

このように、明確な目的がある人が出ていくのは仕方ありません。

問題なのは

  • 人間関係に疲れた
  • 激務に耐えられない

介護を続けたい人がフェードアウトしてしまうパターン。

これは、何としても阻止しなくてはなりません。

介護業界から「人財流出」を防ぐには?

厳しいことを言うようですが、この問題は他力本願ではどうにもなりません。

解決するためには、介護士1人1人が、自分を守る術を身につけるしかありません。

例えば

「職場の人間関係が辛いけど、どうしたら良いか分からない」

「今の職場は不満だけど、良い転職先の見つけ方が分からない」

現状に不満があるけど、解決策が分からない。

これは例えるなら

「筋トレを始めたいけど、何から始めたら良いか分からない」

「資産運用を始めたいけど、何から始めたら良いか分からない」

と言っているのと同じ。
圧倒的な情報不足です。

介護の仕事を続けたいなら、自分に合った職場・働き方を根本的に理解する必要があります。

自身に合った職場が分からない人は、こちらの記事を参考にしてみて下さい。

書き出してみると、あなたが求めているものが見えてきます。

「ブラック企業」の実態を理解すべし

今いる職場が地獄だと思って転職したら、次の職場が、その上をいく大地獄だった…笑えませんよね。。

今まさに辛い人は、そんな時こそ冷静になる必要があります。

先ずは、徹底したリサーチをしましょう。

特に、絶対に働いてはいけない「ブラック介護施設」の特徴はしっかり理解しておきましょう。

ブラック企業を舐めてはいけません。

どんなに冷静な人でも思考停止に追い込み、ボロボロになるまで酷使して、使い捨てるのがブラック企業です。

私の親友も、ブラック企業に潰されるところでした。

あなたは、絶対に被害者にはならないで下さい。

「お金」がネックという人は

「今の職場は働きやすいけど、給料が…」

という人は

  • 介護職員処遇改善加算
  • 特定処遇改善加算

などの加算をしっかり取っている介護施設を探してみて下さい。

これで、給料はかなり変わってきます。

以下の2つの記事に、制度の詳細、分かりやすい金額のシミュレーションを載せています。

知っておいて損はない知識なので、この機会に覚えてしまいましょう。


日頃から「情報収集」すべし

私も経験がありますが、精神的に衰弱している時、人間は回りが見えなくなります。

ブラック企業から離脱できない人の心理に似ています。

こういう時、冷静さを取り戻すキッカケになるのが情報です。

同業他社の知人の話を聞いたり
他業界の人の話を聞いたり
SNSで情報収集したり

そこまで気合を入れなくても、友達と会って話をするだけで、気分が晴れて、冷静さを取り戻せたりします。

辛い時に心身ともに引きこもるのは危険です。

外に助けを求めましょう。

今の職場に不満がある方は、日頃から転職情報をチェックしておきましょう。

自分の能力を100%発揮できる職場で働きたい

自分に合った職場を探す上で重要なのが

  • ペース

どんなに素晴らしい職場でも、自分に合わないペースの職場で働くのは苦痛です。

レクリエーションの得意な介護士が、レクリエーションのない療養病棟で1時間に20人のオムツ交換をするのは、地獄ですよね?

どんなに人間関係が素晴らしい職場であっても、続きませんよね?

良い事業所だから、誰にとっても働きやすい職場とは限りません。

自分のペースを把握しておきましょう。

結局は「自分で何とかする」しかない

タイトルを見て読みはじめた人は

「結局は誰も助けてくれないんかい!?」

と思われたことでしょう。

 

その通りです。

 

介護業界から「人財流出」を防ぐ方法は

自分で何とかする

  • 自分の求めるものを理解して
  • 徹底的に情報収集をし
  • 罠を回避して
  • 理想の現場を見つけて
  • 自分らしく仕事をする

各々がこれが出来れば、業界から人は流出しません。

他力本願を捨てて、自力本願になる。

筋トレをしたいけど、辛いのは嫌だし、毎日続けるのは無理。これさえ飲めば、1週間後腹筋シックスパックになるサプリ売ってないかな?

そんな物があれば、人類皆ムキムキです。

介護士1人1人が、自分に合った職場で、自分らしく仕事をする。

遠回りのようで、実は1番の近道です。

他人・社会に期待せず、自分の人生を勝ち取りましょう。

このブログでは、そんな切欠になるような記事を、これからもガンガン書いていきます。

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