自己犠牲型【タダ働き】介護士
介護士K (@kaigo_kk) です。
あなたは「タダ働き」が好きですか?
『自己犠牲介護士』シリーズ第3弾
自己犠牲介護士シリーズをご存知ない方は、先ずは以下の2記事をご覧ください。
休憩時間に仕事をしていませんか?
1時間の休憩時間を45分で切り上げて、15分仕事をしていませんか?
もし、していたら…
今日から止めましょう。
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『休憩時間』に仕事をするデメリット4選
賃金が発生しない
休憩時間に仕事をしても
当然お金は貰えません。
タダ働きです。
同時に、労働者の権利である休憩時間を放棄しています。
メリットが何一つありません。
仕事の効率が上がらない
休憩時間に仕事をするなと言うと…
「やらないと終わらないよ!」
と言う人がいます。
気持ちは分からなくもないですが、回りを見渡してみて下さい。
きっちり休憩をとっても、仕事が終わっている同僚はいませんか?
時間内に終わらせることを意識しないと、いつまで経っても効率は上がりません。
休憩時間に仕事をしている介護士を見ていると、非効率な仕事をしている人が多いです。
こういう事を言うと…
「介護は効率じゃない!」
と頭ごなしに否定する人がいますが、論点がズレています。
雑務を効率的にやれば、入居者さんと関わる時間を作れます。
直接的な介護という「非効率」な時間のために、できる仕事は効率化しましょう。
回りが気まずい
休憩時間に仕事をする人がいると、回りは気まずいです。
指導担当の先輩が、1時間の休憩を40分で切り上げて仕事をはじめたら後輩は…
(私、休憩してていいのかな…)
って思いますよね?
「当たり前」という空気になる
これが一番ヤバいです。
1人がやり始めると、回りが感化され、気づいたら全員がやっていた…
なんて事が多々あります。
特に、上司などの指示をする立場の人間がやり始めると、職場全体がやらざるを得ない雰囲気になり、個々の心身負担が増えます。
結果、離職率が上がり、人手不足に拍車がかかります。
手が足りなくり、更にタダ働きが加速します。
ブラック介護施設の完成です。
こんなブラック介護施設に限って求人票に…
- やりがいのある仕事
- 笑顔の絶えない職場
みたいな文言が並んでいます。
胡散臭い「介護求人広告」キャッチコピー
「介護求人広告」のキャッチコピーは、どれを取っても違和感しかありません。この記事では、そんな「胡散臭い求人キャッチコピー」の実例を紹介しています。
職場が「タダ働き」を強いてくるケース
個々の判断で休憩時間に仕事をするのは、100000歩譲って仕方ないとしましょう。
最悪なのは職場が「無賃労働」を強いてくる場合です。
私の派遣時代の話をします。
休憩時間に「検温」事件
某有料老人ホームで派遣として働いていた時のこと。
入職して半月くらいが経った頃、私は1時間の昼休憩をしていました。
そんな時、休憩室に入ってきた先輩職員が私をみて、驚いた様子でこんな事を言ってきました。
K君、今日午後から入浴介助でしょ?もう検温始めないと間に合わないよ!
私はポカーンとして…
「でも、まだ休憩20分残ってますけど…」
と言うと先輩は…
でも、検温しないと入浴に間に合わないじゃない!皆そうしてるんだから!
と言われました。
渋々休憩を切り上げて検温へ向かい、そのまま入浴介助へ入りました。
取れなかった休憩時間は、後で補填してくれるかと思いきや、そんな事は一切ありませんでした。
私は、削られた休憩時間分キッチリ残業つけてタイムシートを提出しました。
後日、派遣会社から電話がきました。
残業について聞かれたので…
休憩時間を切り上げて入浴の検温をしろと言われたので、そのぶん残業をつけました。
と説明しました。
派遣会社の人は「なるほど…」と5秒くらい沈黙した後「分かりました」と言って電話を切りました。
その月の給料には、しっかり残業代がついていました。
以降、私が入浴担当の日は…
K君は、時間になったら合流して。
と、検温に駆り出される事はなくなりました。
仮眠時間「50%カット」事件
某特養(特別養護老人ホーム)で働いていた時のこと。
初めての夜勤、指導担当の先輩職員に付いて仕事を教わりました。
仮眠休憩の時間になった時、先輩職員は私にこう言いました。
今2時だから、3時になったら合流しよう。
「休憩って2時間ですよね?」
と聞くと…
確かにそうなんだけど、今はオムツ交換の人が増えたから、2時間休憩すると終わらないんだよ。だから、皆こうしてる。
との事。
私は、言われた通り1時間で休憩から戻りました。
そして、削られた仮眠休憩時間分キッチリ残業つけてタイムシートを提出しました。
その月は4回夜勤があったので、4時間分の残業を付けました。
すると後日、派遣会社から電話がきました。
残業について聞かれたので…
契約上、仮眠休憩は2時間のはずですが、1時間と言われたので残業を付けました。
と説明しました。
派遣会社の人は「なるほど…」と5秒くらい沈黙した後「分かりました」と言って電話を切りました。
その月の給料には、しっかり残業代がついていました。
派遣会社職員のポカーンとしたリアクションを見る限り、もしかしたら当時私のように申請する派遣介護士は少なく、皆受け入れてタダ働きをしていなのかも知れません…
あくまで推測ですが。
「タダ働き」を強いる職場は辞めろ!!
上記2つの体験を通して感じたこと。
「こうして搾取されているんだな…」
休憩時間に検温させられても、仮眠休憩を1時間削られても…
ここはこういうやり方なんだ…
皆そうしてるから…
と泣き寝入りしているのだなと。
もっと言えば、それが普通になり、違和感すら感じなくなっているのだなと。
違和感を感じた人は辞めていき…
- 慣れて居心地の良い人
- 物言わない人
だけが残り、無賃労働パラダイス「ブラック介護施設」が出来上がるのでしょう。
- 勤務前
- 休憩時間
- 勤務後
に仕事を強要してくる職場は…
即・退職届を叩きつけましょう。
そして、ホワイトな転職先を探しましょう。
まとめ
休憩時間に仕事をするデメリット4選
- 賃金が発生しない
- 仕事の効率が上がらない
- 回りが気まずい
- 「当たり前」という空気になる
休憩時間に仕事をするのは、今日から止めましょう。
- 休憩時間に仕事しないと物理的に終わらない
- タダ働きを強いてくる
そんな職場は即・退職届を叩きつけましょう。
あなたの時間はタダ(無料)ではありません。
時間は死守しましょう。