ベッドから車椅子へ移るときに「転倒」を減らす工夫
介護士K (@kaigo_kk) です。
ベッドから車椅子へ移るときに「転倒」を減らすには?
介護施設でよくある転倒事故のシチュエーション。
- ベッドから車椅子へ移るとき
介護施設には、移乗動作に介助が必要な人、自力で移乗すると失敗するリスクがあるので、見守りが必要な人がいます。
巡視のために部屋へ行ったら、ベッドから転落していた…
こんな場面に遭遇したことのある介護士は、多いと思います。
転倒リスクが高い人にはフットセンサーを設置するなど、それぞれの現場で工夫していると思いますが、それでも転倒を完璧に防ぐことはできません。
今回は、ベッドから車椅子へ移るときに転倒リスクを減らす簡単な工夫を紹介します。
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ベッドから車椅子へ移るときに「転倒」を減らす工夫
結論からいきます。
- 靴を揃える
以上。
ベッドに腰掛けて両足を下した時、足がつく位置に靴を揃えて置く。
これだけで、転倒リスクは減ります。
トイレへ行きたい時など、ベッドから起きて歩こうとする時、靴を履こうとします。
中には裸足のまま歩こうとする人もいますが、靴を履こうとする人が殆どです。
- ベッドから身体を起こす
- ベッドに腰掛ける
- 靴を履く
- 立ち上がる
- 歩く
この時、足元から離れた場所に靴があったらどうでしょう?
- 靴を取ろうとして手を伸ばす
- 足で近くに手繰り寄せようとする
靴を履くために、何かしらの動きをします。
この時「転倒」するリスクが非常に高い。
- 手を伸ばして靴を取ろうとして、前のめりに「転落」
- 足で靴を手繰り寄せようとして、滑って「転倒」
いつもより10㎝靴の置場所が変わっただけで、転倒した人もいました。
ベッドへ横になった際は
靴を揃える。
徹底しましょう。
揃えるだけではダメ
ただ揃えて置くだけでは、あまり効果がありません。
その人の体格、動きのパターンなど、1人ひとりベストな配置があります。
私たちから見たら不自然な位置でも、その人にとってベストな場合もあります。
下手に私たちの判断で配置を変えてしまうと、かえって「転倒」リスクが上がります。
靴に限らず、車椅子、ベッド、家具の配置など、些細な環境変化で「転倒」リスクは上がります。
良かれと思ってやった事が、裏目に出ることもあります。
日頃から入居者さんの行動を見て、些細なことに気を配ることが、大事故を防ぐことに繋がります。
まとめ
今回の内容を読んで…
「そんなもんで防げるかよ!」
と思った方もいるでしょう。
仰る通りです。
これだけで「転倒」が激減できたら、何の苦労もいりません。
これで防げる事故なんて、たかが知れてます。
ただ、数%でも事故を防げる可能性があるなら、試す価値はあると思います。
実際、靴の位置で間一髪転倒を防げたことは、過去に何度もありました。
ベッドへ横になった際は…
靴を揃える
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