弱ってる介護士を「てっとり早く」救う方法
介護士K (@kaigo_kk) です。
弱ってる介護士を助ける方法、ご存知ですか?
介護業界は慢性的な人手不足。
過労・心労から「病む」介護士は後を絶ちません。
かくいう私も、ヤバい時期がありました。
すべてを告白します
私がなぜ介護ブログを書いているのか?その切欠となった「病んだ」経験について赤裸々に語ります。同じような悩みを抱えている人の力になる筈です。
人間、病むと冷静さを失い
正しい判断が出来なくなります。
そうならない為にも、早い段階で対策をする必要があります。
弱ってる介護士の多くは
放置されているのが現状です。
今回は、私の体験談をもとに
弱ってる介護士を「てっとり早く」助ける方法について解説します。
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弱ってる介護士を「てっとり早く」助ける方法
結論からいきます。
- 異動
介護施設には幾つかのフロアがあり
それぞれにリーダーがいます。
リーダーの人柄によって、同じ介護施設内でも、雰囲気は180度変わります。
- 穏やかなリーダーのフロア=穏やかな雰囲気。
- 殺伐としたリーダーのフロア=殺伐とした雰囲気。
フロアの雰囲気は
リーダーに左右されます。
将来有望な新人が、リーダーと相性が合わず、潰れてしまった…
そんな場面、何度も見てきました。
知人の施設では、リーダーが変わった瞬間、8人が一斉退職しました。
リーダーに限らず、相性が合わない上司・先輩と仕事をしていると、人は病みます。
そんな時は、環境を変えるのがベストです。
介護士Kの体験談
最初に勤めた特養での話。
最初に配属になったフロアの主任は、システマチックに時間を管理する人でした。
例えばオムツ交換。
私がオムツ交換をしている後ろで、時計をチラ見しながら、監視しているような人でした。
オムツ交換が終わると…
遅い。10分も掛かってる。
さらっとダメ出し。
入浴介助、シーツ交換、雑務…
全て時間をチェックされました。
入居者さんと話をしている時も、主任の視線を感じて、慌てて業務に戻る…
そんな日々でした。
キツく指導したり、依怙贔屓したり、感情任せに怒鳴るような人ではなかったのですが、無言の圧力で威圧する…
そんなタイプでした。
主任と相性の合う先輩もいましたが、私のように苦手に感じている同僚も多く、そんな人は皆、肩身が狭そうに仕事をしていました。
入社して1年が経った頃
介護部長との面談がありました。
「K君、介護の仕事はどう?」
そう聞かれたので私は…
まだまだ、先輩たちのスピードについて行けなくて…
自信が持てないことを伝えました。
「スピードが気になるの?」
と聞かれたので…
スピードをつけないと、タイムスケジュールについて行けないので…
と答えました。
「K君、介護の仕事は楽しい?」
と聞かれたので…
今はまだ、楽しむ余裕はありません。。
と答えました。
30分くらい面談をして
その日は終わりました。
数日後、また介護部長に呼ばれました。
ドキドキしながら事務所へ行くと…
「K君、少し気分転換してみない?」
と言われました。
私は、翌月から別のフロアへ異動になりました。
介護士Kが「開花」した瞬間
その施設では、頻繁に新人のフロア異動がありました。
色々なフロアを見ることで、経験を積ませることが目的だったと思います。
いわゆる「研修期間」のような感じ。
ようやく今のフロアに慣れてきたので、異動は不安でしたが、移動先のフロア主任とは更衣室でよく話していたので、その点は安心でした。
その主任は穏やかな人でした。
ある日、私が入居者さんと話している時、センサーコールが鳴りました。
転倒リスクが高い入居者さんで、センサーが鳴ったらダッシュで行かないと、ベッドから落ちる可能性があります。
私は会話に夢中になってしまい、センサーへの反応が一瞬遅れました。
慌てて部屋へ向かうと、既に主任が駆け付けていて、トイレ介助をしていました。
(マズイ、怒られる…)
瞬時にそう思いました。
トイレ介助が終わった後
「すみませんでした…」と言うと…
え、何が?
と返事が返ってきました。
前フロアの主任だったら「センサーは常に意識して」と確実に注意されます。
それを想定してドキドキしていた私は
ポカーンとしてしまいました。
それを見て察した主任は…
フロアには他にも職員がいるんだから、時には頼ればいいんだよ。そんでさ、入居者Aさんと、どんな話してたの?
と聞いてきました。
入居者Aさんと話した内容を伝えると…
いいね、ウケるw
と笑っていました。
会議の場でも、素人に毛が生えたばかりの私に…
K君は、どう思う?
と意見を聞いてくれたり、飲みに連れていってくれたり、可愛がってくれました。
そこから、私は介護の仕事が好きになり、今に至ります。
もし、あの時異動が無かったら、私は介護の仕事を辞めていたかも知れません。
今になって思えば、介護部長は私が前フロア主任と相性が悪いのを察して、相性の良いフロアに異動してくれたのだと思います。
当時の介護部長・主任には
今でも感謝しています。
介護職は「トップ」で決まる
介護施設は選べても
上司・同僚は選べません。
給料が良く、福利厚生が充実していても、上司との相性が合わなかったり、世紀末覇王「お局」がいたりすると、それだけで詰みます。
もし、あなたに人事権があるなら、弱っている介護士がいたら異動を検討してみて下さい。
若い介護士、キャリアが浅い介護士は、それが切欠で急上昇する可能性があります。
もし、あなたが今いる環境に生きずらさを感じているなら、面談などで異動できないか相談してみて下さい。
相談しずらいかも知れませんが、放っておいても消耗するだけです。
相談すら出来ない雰囲気なら「転職」を検討しましょう。
おすすめは「派遣」
私は、2年間「派遣」をしていました。
色々な介護施設を経験したいというのが目的です。
(※詳しくは自己紹介をご覧下さい)
新しい環境を見ることで、価値観は180度変わります。
中には「何この施設!?」という環境もありましたが、それも含め良い経験でした。
今いる環境が全てではないし、その環境でのあなたの評価が全てではありません。
「居づらさ」を感じているなら
「派遣」をお勧めします。
但し、これは飽くまで私の感想なので、妄信はせず、あなたの価値観で判断して下さい。
何しても無理なら「転職」
異動も叶わない…
どのフロアも変わらない…
あなたの存在を否定する…
そんな施設なら…
「転職」しましょう。
放っておいても状況は変わらないし、消耗し続けます。
エネルギーは有限なので
いずれゼロになります。
そうなってからでは手遅れです。
「石の上にも3年」とか言ってる場合ではありません。
合わない人間・環境からは逃げるが最善策です。
今すぐに転職する気がなくても
情報収集はしておきましょう。
求人情報を見たり、SNSを見たり、同業の友達の話を聞くだけで
今いる環境が全てじゃないんだ!
そう思える筈です。
まとめ
今いる環境に「居づらさ」を感じているなら異動がお勧めです。
全て上手くいくとは限りませんが
環境が変われば人生は変わります。
大袈裟じゃありません。
異動が叶わない…
どのフロアも同じ…
そんな場合は「転職」を検討しましょう。
個人的には「派遣」で色々な環境を見るのもお勧めです。
放っておいても状況は変わらなしい
あなたの心は消耗し続けます。
自分を守るために
動きましょう。