『給料明細』を理解しよう
介護士K (@kaigo_kk)です。
『給与明細』について世界一わかりやすく解説します。
介護士の皆さん、1ヶ月のうちで1番ハッピーな日はいつですか?
- 入居者さんの笑顔が見れた日
- 何事もなく平和に終わった日
- 給料日
そうですね、給料日ですよね。
全人類共通ですよね。
給料日には、紙・デジタル、どちらかの形で給与明細を貰いますよね。
質問です。
『給料明細の見方、知ってる?』
これ、詳しく知らない人けっこう多いです。
そのため、今回は給与明細の見方について解説します。
手元に給料明細を置いて読んで下さい。
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『給与明細』の正しい見方
まず「額面」と「手取」について理解しましょう。
「額面」とは?
会社からあなたに支給される金額です。
- 基本給+交通費+残業手当
これらを基本として人によっては…
- 住宅手当
- 扶養手当
- 資格手当
- 役職手当
などが加わります。
給与明細には
- 総支給金額
- 支給合計
などと表記されています。
「手取」とは?
あなたが受け取る金額です。
会社員は総支給金額をそのまま受け取れません。
総支給金額から…
- 税金
- 社会保険料
が天引き(控除)されて、残った金額が「手取」として、あなたの手元にきます。
- 額面-税金・社会保険料=「手取」
給与明細には
- 差引支給額
- 振込支給額
などと表記されています。
「税金・社会保険料」とは?
税金・社会保険料とは…
- 所得税
- 住民税
- 社会保険料
以上の3つです。
超ザックリ解説します。
所得税
国に納める「国税」です。
税金は、道路、信号機など、公共の物などに使われます。
たまに、アベノマスク的なムダ遣いをツッコまれて炎上します。
住民税
住所のある都道府県、市区町村に納める「地方税」です。
教育、福祉、消防・救急、ゴミ処理等…私たちの生活に身近なサービスを賄うために使われます。
「社会保険料」とは?
- 厚生年金保険
- 健康保険
- 労災保険
- 介護保険
- 雇用保険
これら5つです。
厚生年金保険
サラリーマンなどの企業に勤める人が加入する公的年金。
- 老後の生活を保障する「老齢年金」
- けが・病気等で障害が残った際に支給される「障害年金」
- 被保険者が死亡した際に遺族に支給される「遺族年金」
健康保険
業務外のけが・病気などでの通院・入院、長期休業時の生活保障、出産費用、産休中の生活保障、死亡などを保障する医療保険。
労災保険
仕事中・通勤中に発生した災害・事故が原因で、病気やけが、障害を負ったり、死亡したりした際に、労働者やその家族の生活を保障する保険。
仕事上、通勤途中に発生するもののみが保障対象のため、それ以外が原因で起こったものは保障されません。
介護保険
介護が必要になった人が、少額負担で介護サービスを受けられるよう費用を給付する保険です。
訪問介護・看護、介護施設での介護サービスなどを受ける際にかかった費用の一部が給付されます。
雇用保険
失業者、育児休業・介護休業を取得した労働者に対する保険です。
失業して収入がなくなった時、育児休業・介護休業を取得する時、生活を保障する目的で給付金が支給されます。
このへんにしておきます。。
ここまで公文書的な解説をしてきましたが、殆どの人が寝落ちしてると思うので、一旦忘れて下さい。
ここからは「介護士K目線」で、押さえておくべきポイントについて解説します。
求人広告の「罠」
就職・転職をする際に求人広告をチェックしますよね?
その際、気を付けないと後になって…
(こんなハズじゃなかった。。)
ってなります。
今から2つの要注意点について説明します。
注意点①:表記
求人広告に「給与30万円」とか書かれていたとします。
これを見た時に…
「おっ、いいね!」
と思ってしまった方…
落ち着いて下さい。
求人広告に記載されている金額は
「額面(総支給)」です。
あなたの手元にくるのは、30万円から…
- 所得税+住民税+社会保険料
が引かれた「手取」です。
額面30万円の手取はだいたい…
- 22.5万円~25.5万円
くらいです。
「額面」「手取」の早見表を載せておきます。
- (額面=手取)
- 18万円=13.5万円~15.3万円
- 20万円=15万円~17万円
- 22万円=16.5万円~18.7万円
- 24万円=18万円~20.4万円
- 26万円=19.5万円~22.1万円
- 28万円=21万円~23.8万円
- 30万円=22.5万円~25.5万円
- 35万円=26.2万円~29.7万円
- 40万円=30万円~34万円
年収の「額面」「手取」の早見表。
- (額面=手取)
- 250万円=187万円~212万円
- 300万円=225万円~255万円
- 350万円=262万円~297万円
- 400万円=300万円~340万円
- 450万円=337万円~382万円
- 500万円=375万円~425万円
- 600万円=450万円~510万円
ザックリ計算なので、具体的に知りたい方は、コチラでシミュレーションしてみて下さい。
注意点②:備考
次に要注意なのは備考です。
例えば…
- 月給30万円(※年2回ボーナス含む)
的な記載がある場合です。
これを見た時に…
「手取り30万円に加えて、2回のボーナス貰えるの!?最高かよ!!」
と思ってしまった方…
落ち着いて下さい。
前述の通り、30万円というのは
「額面(総支給)」です。
30万円の「手取」は…
- 22.5万円~25.5万円
くらいです。
加えて「年2回ボーナス含む」ということは、額面30万円の中に、2回分のボーナス分も含まれているという事です。
ボーナスを年60万円と仮定すると…
- 60万円÷12ヶ月=5万円
月給30万円の中にボーナス5万円分が含まれています。
つまり、実際に毎月貰える給与額面は25万円です。
25万円の手取りは…
- 19~21万円
くらいです。
額面30万円の年収は360万円です。
「手取り30万円に加えて、2回のボーナス(60万円)貰えるの!?最高かよ!!」
これをそのまま現実化すると、凡そ年収486万円です。
- 360万円
- 486万円
結構な差ですよね…
勘違いは危険です。
最後に
給与明細の見方について超ザックリ解説しました。
このへんの内容は、専門的に解説するとボリュームがえげつない事になって、読む気が全く起こらない記事になるので、いつもに増して【入門編の入門編】にしました。
給料明細が見れたところで給料増えたりはしませんが、ブラック企業など、怪しい明細を見た時…
「なんか変だな…」
と思えるようになるので、損はないと思います。
今後、各項目を掘り下げた記事も書いていくので、お楽しみに。