税金を「減らす」方法
介護士K (@kaigo_kk)です。
税金を「安くする」方法について。
介護士の皆さん、ボーナス時期ですね。
ウハウハですね。
ボーナス明細を見たとき、こう思いますよね?
「引かれる金額多すぎるよ!!」
支給額から…
- 社会保険料
- 税金
引かれてますよね?
そして、振込金額(手取)が悲しいことになってますよね?
怒りをお鎮め下さい。
日本国民である以上、納税は義務なので、引かれるのは仕方ありません。
ただ、何だか解らずに引かれるより、どういう理屈で引かれるかを知っているほうが、精神衛生的に良いですよね?
そして、理解した上で税金を「減らす」ことも出来ます。
今回は『所得税』をネタに、お金の勉強をしていきましょう。
ここまで読んで…
「理解できなそう…」
と思った方は、まずはコチラの記事を読んで下さい。
『給料明細』を理解しよう
「給与明細」の見方について、世界一わかりやすく解説しました。意外と知らない「給与明細」の見方。この記事を読めば、基本を理解できます。
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『所得税』とは?
『所得税』とは、会社からもらう給料や、自分で商売をして稼いだお金などにかかる税金です。
年収(額面)から控除を差し引いた金額をもとに「所得税額」が決まります。
『所得税』の税率
所得税は累進課税といって、収入が多いほど税率が上がります。
金持ちほど搾取される仕組みです。
(ちなみに「住民税」は一律10%です)
介護士の収入のボリュームゾーンの税率はこんな感じ。
- (課税所得金額=税率)
- 195万円~329万9,000円=10%
- 330万円~694万9,000円=20%
あなたが年収【500万円】だとします。
上記に当てはめると…
- 330万円~694万9,000円=20%
「私の所得税率は20%なんだ」
と思った方…
違 い ま す 。
ここ、間違いやすいポイントです。
所得税が課せられるのは
額面ではなく課税所得です。
「課税所得」とは?
「課税所得」とは、額面から「控除」を引いた金額です。
- 額面-控除=課税所得
課税所得が少ないほど、所得税は「安く」なります。
ここ、テストに出るので暗記して下さい。
2種類の「控除」
「控除」には大きく分けて2種類あります。
- 給与所得控除
- 控除
給与所得控除
これについて詳しく解説すると、脳ミソが爆発するので、ゴッソリ省きます。
「給与所得控除」について詳しく知りたい方は、コチラのサイトをご覧ください
(他力本願)
ここでは、控除額の計算方法だけ載せておきます。
- 年収180万超~360万円以下
- →年収×30%+8万円
- 年収360超~660万円以下
- →年収×20%+44万円
あなたは年収500万円なので…
- 500万円×20%+44万円=144万円
あなたの給与所得控除額は144万円になります。
144万円が額面から引かれるので、課税所得が減ります。
課税所得が少ないほど、所得税は「安く」なります(2回目)
「控除」とは?
前述の「給与所得控除」と混同して混乱しそうですが、全くの別物です。
「控除」とは、ある一定の要件に当てはまる場合、一定額を差し引く仕組みです。
「控除」によって課税所得が少なくなると、税負担が軽くなります。
「控除」には15種類あります。
- 雑損控除
- 医療費控除
- 社会保険料控除
- 小規模企業共済等掛金控除
- 生命保険料控除
- 地震保険料控除
- 寄附金控除
- 障害者控除
- 寡婦控除
- ひとり親控除
- 勤労学生控除
- 配偶者控除
- 配偶者特別控除
- 扶養控除
- 基礎控除
年末調整書類に記入することで控除されるものもあれば、自分で確定申告をする必要のあるものもあります。
ここでは、納税者であれば無条件に控除される「基礎控除」の金額だけ載せておきます。
- 年収2400万円以下=一律48万円
48万円が額面から引かれるので、課税所得が減ります。
課税所得が少ないほど、所得税は「安く」なります(3回目)
あなたの「課税所得」はいくら?
これらの計算式で、あなた(年収500万円)の課税所得を算出してみましょう。
- 年収-給与所得控除-控除(基礎控除)=課税所得
- 500万円-144万円-48万円=308万円
あなたの課税所得は308万円です。
308万円は…
- 195万円~329万9,000円=10%
ココに該当するので、あなたの所得税率は10%です。
計算を分かりやすくするために「基礎控除」だけにしましたが、「配偶者控除」「扶養控除」など、その他の控除が加われば、課税所得はもっと減ります。
課税所得が少ないほど、所得税は「安く」なります(4回目)
税金を「安くする」方法
この時点で脳ミソ爆発して緊急搬送された方が大勢いるので、ここまでの話はぜんぶ忘れて下さい。
今から書くことだけ覚えて下さい。
本日の教訓
- 課税所得が少ないほど、所得税は「安く」なる
即ち…
- 「控除」を増やせば税金は「安く」なる
『所得税』は累進課税なので、課税所得が多いほど税率が高くなります。
逆に言えば、課税所得を減らせば、所得税は安くなります。
課税所得を減らすには「控除」を増やす必要があります。
ただ、残念ながら…
- 給与所得控除
- 基礎控除
これらは計算式に基づくもので、自分ではコントロールできません。
「それじゃあ、結局、税金減らせないじゃないか!?」
「ここまで読んだオレの時間を返せ!!」
安心して下さい。
サラリーマンなら誰でも出来る『最強の節税方法』を2つ紹介します。
iDeCo(個人型確定拠出年金)
iDeCo(イデコ)は国が推奨している
個人で積み立てる年金制度です。
サラリーマンの多くは…
- 月額:23,000円
- 年間:276,000円
まで積み立てられます。
iDeCoは掛金が全額所得控除になります。
- 税金を減らす=「控除」を増やす
年間最大27,6万円「控除」になるので、そのぶん税金が安くなります。
iDeCoについてはコチラの記事で詳しく解説しています。
介護士の「節税」対策【iDeCo(個人型確定拠出年金)】
iDeCo(個人型確定拠出年金)の紹介記事です。「節税」メリットにフォーカスした内容です。無駄なお金は【1円】たりとも払いたくない人は必見。
ふるさと納税
ふるさと納税そのものには節税効果はありません。
ただ、たった2000円の手数料で「返礼品」を山ほど貰うことができます。
日用雑貨などを返礼品で貰えば、そのぶん家計支出が減り、節約になります。
税率と真逆で、収入が多いほど得をします。
(高所得者の税負担を考慮しての事だと思います)
ふるさと納税については、コチラの記事で詳しく解説しています。
メリットしかない「最強」節約術【ふるさと納税】
最強節約術【ふるさと納税】について簡単に解説します。お金の悩みを解決するには無駄な「支出」を削るのがベスト。この記事を読んで実践することで、お金の心配事が1つ無くなります。
まとめ
『所得税』について解説しました。
今回の内容は【入門編の入門編】です。
かなり大雑把な解説なので、詳しく知りたい方はネット・書籍などで調べてみて下さい。
- 課税所得が少ないほど、所得税は「安く」なる
- 「控除」を増やせば税金は「安く」なる
コレだけ覚えて下さい。
私は現在…
- iDeCo満額
- ふるさと納税
で節税しています。
iDeCoは資金拘束があったりと、デメリットがあるので賛否別れますが、ふるさと納税はメリットしかないので、やらない理由がありません。
ムダなお金は「びた一文払わない」という姿勢で、賢く生きていきましょう。
課税所得が少ないほど、所得税は「安く」なります(しつこい)