介護現場で『1人好き介護士』が生き残る方法【生存戦略】
介護士K (@kaigo_kk)です。
『1人好き介護士』が介護現場で快適に仕事をする方法。
介護業界の離職理由
今週の第1位は…
- 人間関係
240000000週連続トップです。
ギネス記録更新中です。
人間関係というと「和気藹々」みたいなものを想像しがちですが、そうとは限りません。
一昔前、昭和の時代の会社組織は「一致団結」が善でした。
会社の飲み会、社員旅行…
欠かせない行事でした。
それで社員同士の絆が深まるみたいな。
この時代に必要だったのは、会社内での「コミュ力」で、上司・同僚に気に入られることが、最強の処世術でした。
そして、この能力がない人は「社会人として失格」みたいな烙印を押されました。
でも、今は違う。
価値観は多様化し、公私の境目をハッキリ分けるのがスタンダードになりました。
会社の飲み会、社員旅行みたいなものは、最早「パワハラ」です。
勿論、この手のコミュニケーションにも良い点はありますが、それは望む人に限った話で、望まない人にとっては迷惑千万。
「個人の時間」を大切にする現代人にとって、所属組織との関りは最低限にしたい。
そのために必要な人間関係の構築方法は、今と昔とでは、明らかに違います。
前置きが長くなりました。
今回は、所属組織との係わりを最小限にしたい人の生存戦略です。
人間には様々なタイプがいますが、大きく分けると…
- 人といるのが好き
- 1人が好き
2つに分かれます。
(だいぶ強引ですが…)
今回は『1人好き介護士』の生存戦略を紹介します。
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『1人好き介護士』の生存戦略
「仕事仲間と公私ともに仲良くなりたい」
「関わることで絆を深めたい」
という考えの人もいれば…
「人と接するのが苦手」
「会社の人とは仕事以外で関わりたくない」
という人もいます。
どちらも正解で、どっちが良いとかありません。
介護士と聞くと「人と関わるのが好き」というイメージを持つ人いますが、実はそうでもなくて、人見知りでコミュニケーションが苦手な介護士はけっこう多いです。
私が介護を始めた頃は、昭和の価値観が色濃く残っていました。
「飲み会」などの行事へ積極的に参加し、上司・先輩に可愛がられる人が、組織内で上手くやっていました。
逆に、その手のコミュニケーションが苦手な人は、肩身が狭い思いをしていました。
人と関わるのが苦手な人が、常識が無いとか、社会人として半人前とか、そんな事ありませんよね?
人間関係が不器用でも、良い仕事をする人いますよね?
介護業界にも、そんな『1人好き介護士』は結構います。
あなたも、その1人じゃないですか?
「介護の仕事は好きだけど、職場で上手くやるのは苦手…」
と思っていませんか?
安心して下さい。
そんなあなたに、職場でうまくやるテクニックを1つ紹介します。
超簡単です。
『1人好き介護士』の処世術
結論からいきます。
- 正体不明
昭和版生存戦略の「真逆」です。
1人好き介護士にとっては、これが最適解です。
ポイントは2つ。
- 必要以上に喋らない
- 愚痴に付き合わない
具体的に解説します。
1.必要以上に喋らない
人間が墓穴を掘るアクションは…
- 発信
リアルでもSNSでも、人間は基本的に、何かを発信すれば墓穴を掘ります。
SNSで炎上してる人も、発信さえしなければ、フルボッコにされる事はありませんよね?
最大の防御は「沈黙」です。
とはいえ、だた無言だと「なんだコイツ…」と思われるので、無視とは違います。
職場の人間とは仕事以外の話はしない。
そして、仕事が終わったら颯爽と退勤して下さい。
休憩室、ロッカーに残って、先輩や同僚とプライベートな話はしないで下さい。
プライベートは「沈黙」を貫いて下さい。
介護現場の人間関係は独特です。
例えば、私が若い女性介護士と仲良くなり、飲みに行ったとします。
すると翌日には、Yahoo!ニュースのトップにでも上がったのかと思うくらい、職場内で拡散されてたりします。
飲みに行くこと自体はなにも悪くないので、気にしなければ良いのですが、私が何かしらでミスをした場合、噂好きな呪霊(お局)が…
「K君、若い娘と飲みに行ったりしてるから、ミスするのよ」
みたいな、意味不明な噂を立てられたりします。
お気に入りの男性介護士とデートの約束をして、浮かれて同僚に話したら、同僚が呪霊(お局)にその話をしてしまい、男性介護士は呪霊(お局)の推しだった為、以降呪われたかのような嫌がらせをされた…
これ、実話です。
仮に、なんの害もない話でも、相手の受け取り方によっては、180度違った話となって伝わったりします。
- 発信すれば墓穴を掘る
これ、肝に銘じて下さい。
2.愚痴に付き合わない
次に大事なのは…
- 属さない
職場では様々な「愚痴」が飛び交います。
それに乗ってしまうと、必然的に「どちら側」かに付くことになります。
あなたにその気がなくても、回りがそう判断します。
愚痴に付き合わされそうになったら
「へぇー」
「そうなんですね」
「そういう事もあるんですね」
といった感じで、自分の意見は言わず、傾聴して下さい。
「そうそう、そうなんですよ!!」
「マジっすか!?あり得ないっスね!!」
みたいな反応はNGです。
コレ、地味に難しい。
相手に同調しているほうが、その場は穏やかな空気が流れますからね。
ただ、長い目でみるとマイナスが大きいです。
- 気に入られて愚痴の相手にされる
- 派閥に引き入れようとされる
こんな事になると、あなたのストレスは莫大です。
そうならない為にも、自分の意見は言わず聞き流して下さい。
そのためにも「1.必要以上に喋らない」が重要になります。
愚痴ばかり言ってくるパワハラ上司・先輩の受け流し方については、コチラの記事を参考にして下さい。
地味だけどタチ悪い「パワハラ介護士」の対処法
介護現場において、最もタチ悪い「パワハラ」の紹介と、その対処法について書いた記事です。これを読めば「受け流し方」が解ります。
「正体不明」のメリット
ここまで読んだ方の中には…
「そんなんで上手くいくの…?」
と思った方もいるでしょう。
安心して下さい。
人間はある程度「正体不明」のほうが魅力的です。
上に書いた通り、発信は墓穴を掘ります。
必要以上に喋らないほうが、敵は作りにくいです。
批判するネタのない相手をディスるのって「お前の母ちゃんデベソ」くらいしか言えませんからね。
ただ、注意点があります。
正体不明キャラで好感を持たれるには…
- 清潔感
- 身嗜み
が超重要です。
髪ボサボサ、制服ヨレヨレ、生乾き臭、口臭い…
そんな人が正体不明でも、何の魅力もありません。
- 清潔感があって爽やかで正体不明
これがオススメです。
最後に
今回紹介した内容は、数ある処世術のうちの1つに過ぎません。
人と関わることで関係構築したい人
愚痴を言い合うのが好きな人…
色々な人がいます。
それらの価値観を否定する気はありません。
人間は、皆違って、皆アリ。
人の数だけ成功法則があります。
今回の内容は、私のような『1人好き介護士』の生存戦略です。
私と似た価値観の人は、ぜひ参考にしてみて下さい。
これを読んで下さっている方の中には
組織トップ、中間管理職…
部下を抱える立場の人もいると思います。
そんな方々に「お願い」です。
職場の人間と深く関わりたくない、仕事以外の話はしたくない…
そんな介護士は何処にでもいます。
どうか、彼ら、彼女らを、受け入れてあげて下さい。
そういう存在として承認してあげて下さい。
「こう在るべきだ!!」
みたいな、偏った価値観を強制しないで下さい。
多様性の時代です。
頭が固い組織は、いずれ崩壊します。
世の中のトレンドを理解し、柔軟に適応していかないと
介護業界に未来はありません。