介護士が絶対にやってはいけない【危険】な声かけ
介護士K (@kaigo_kk)です。
介護士が絶対に「やってはいけない」声かけとは?
介護現場で仕事をしていると、様々な場面で「声かけ」をします。
「おはようございます」
「何かお困りですか?」
すべての介助が「声かけ」から始まります。
「声かけ」の上手な介護職員は重宝されます。
「丁寧な声かけくらいなら、誰にでもできる」
みたいな事を言う人もいますが、「声かけ」はただ丁寧であれば良いというわけではありません。
詳しくは、こちらの記事をご覧下さい。
「声かけ」の上手な介護職員の特徴
多くの介護職員は「声かけ過ぎ」です。声かけの上手な介護職員は、余計な【声かけ】をしません。この記事では、悪い声かけの具体例を、身近な出来事に例えて説明しています。この記事を読めば、声かけのテクニックが身に付きます。
「声かけ」に言葉選びが重要なのは勿論ですが、それと同じくらい重要なのが…
- タイミング
今回は、介護現場において「声かけ」をしてはいけないタイミングについて解説します。
実社会と介護現場とでは異なるので、介護経験が短い人、これから介護の仕事に就く人は、是非とも参考にしてみて下さい。
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声かけ【NG】なタイミング
結論からいきます。
声かけ【NG】なタイミングとは
相手の意識が自分に向いてない時です。
後ろから声をかける
朝、巡回していると、入居者Aさんが杖をついて歩いていました。
あなたは入居者Aさんに駆け寄り、後ろから
「おはようございます」
と挨拶をしました。
あなたの存在に気付いた入居者Aさんは、振り返って挨拶を返そうとしました。
次の瞬間、入居者Aさんは、バランスを崩して転倒。
大腿骨頸部(だいたいこつけいぶ)骨折で入院となりました。
介護現場では、このような事故が起こります。
日常生活であれば問題ありません。
通学途中に友達を見つけて後ろから「おはよう!」と声をかけたり
コッソリ近づいて「わっ!」と驚かせたり、みたいな事しますよね?
よくある戯れです。
ただ、介護施設の入居者さんは別です。
入居者Aさんは「杖」をついて歩いています。
杖を使用しているという事は、2本の足では不安定なため、補助として杖を使用しているという事です。
高齢者は若者と違い、機敏な動きが出来ません。
また、予期せぬ方向から声をかけると、我々以上に「ドキッ」とします。
- 歩行が安定しない
- 機敏な動きが出来ない
- 予期せぬタイミングにドキッとする
このような要素が重なって、入居者Aさんは転倒~骨折という大怪我をしてしまいました。
介護士は、入居者さんに対して、急に後ろから声かけをしてはダメです。
入居者さん同士も危険
これは入居者さん同士も一緒です。
ある入居者さんに、後ろから別の入居者さんが声をかけて、振り向きざまに転倒するケースもあります。
入居者さん同士のこんなやり取りを見かけたら、介護士は駆け寄るスタンバイをしましょう。
また、他者にそのような声かけを頻繁にする入居者さんには、場合によっては注意を促しましょう。
急に「大声」を出す
脇の下を支えないと歩けない入居者Bさんが、急に席から立ち上がりました。
近くにいた新人介護士が気付いて…
「Bさん、危ない!!」
慌てて、とっさに大声を出してしまいました。
入居者Bさんは、その声にビックリして、バランスを崩して右側に転倒。
転倒する時に右手をついてしまい、橈骨遠位端(とうこつえんいたん)骨折でギブス生活に。
介護現場では、このような事故が起こります。
介護現場では、介護士同士が危険を共有するために、大きな声を出す時はあります。
転倒リスクの高い人が急に立ち上がった時、すぐ近くにいる介護士は気付いていない時…
「K君、〇〇さん立ち上がってるよ!」
と知らせることはあります。
入居者さんがビックリしてしまうので、本当は良くないですが、時と場合によります。
廊下で転倒して頭から血を流している入居者さんを発見。回りにヘルプを呼べる介護士が誰もいない時は…
「〇〇さんが転倒して頭から出血しています。誰か来て下さい!!」
と、大声でヘルプを呼ぶ事はあります。
ただ、入居者Bさんのように、十分間に合う時は、驚かせないようにそっと近づきましょう。
助かる人を転倒させてしまっては、本末転倒です。
新人の頃は焦ってしまいがちですが、経験を重ねると焦らなくなります。
同じようなシチュエーションに遭遇したら、そっと近づいてフォローしましょう。
まとめ
声かけ【NG】なタイミングとは、相手の意識が自分に向いてない時です。
- 後から急に声をかける
- 大声で相手を驚かせる
健常者と違い高齢者は、予期せぬ事態に対応できません。
声かけをする時は、相手の視界に入り、意識を自分に向けてから。
危険を感じて近づく時は、焦る気持ちを抑えて、驚かないようにそっと近づく。
介護施設内に限らず、日常生活において高齢者と接する時は、意識しましょう。
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