月収50万円でも絶対に『働きたくない』介護施設【介護業界の“闇”】
介護士K (@kaigo_kk)です。
私が「絶対に選ばない」介護施設について書きました。
結論からいきます。
私が絶対に選ばない介護施設は…
- 「仮眠休憩」が取れない
こんな所では絶対に働きません。
月収50万円でも働きません。
- 小規模多機能
- グループホーム
- ユニット型特養
夜勤1人体制でシフトを組んでいる介護施設はあります。
私は「従来型特養」「有料」「老健」でしか働いたことが無いので、内情を知らないので、頭ごなしに否定はしません。
ただ、私はそんな職場では絶対に働きません。
「仮眠休憩なくても余裕」という人や、仮眠休憩があるのに、寝ないで仕事をする人もいます。
ただ「仮眠休憩」が…
- あるのに取らない
- 物理的に取れない
では、少年野球とメジャーリーガーくらいの差があります。
私は派遣時代…
- 事実上「ワンオペ」夜勤
- 「仮眠休憩」あるけど休めない
という介護施設で働いた経験があります。
今回は、その話をします。
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「仮眠休憩」が取れない介護施設
派遣時代に経験した2施設での話です。
事実上「ワンオペ」夜勤
某大手有料老人ホームで夜勤専任をしていた時のこと。
その介護施設は3フロアあり
各フロアに夜勤者が1人ずついました。
計3人いるので多そうに見えますが、各フロア1人ずつなので…
事実上「ワンオペ」です。
マニュアルに「仮眠休憩」はありましたが…
「落ち着いてる時間にうまく取って」
みたいな超曖昧なニュアンス…
マニュアル上の「仮眠休憩」時間には、他フロアの職員が巡視に来てくれます。
ただ、基本的に他フロアのことは解らないので、落ち着かない入居者さんがいた場合などは対応できないし、自分のフロアで急変があった場合は、巡視に来れません。
つまり、休憩時間に何かあったら自分が対応しなくてはいけないので、休憩時間とは言えません。
私が働いていた時期は…
毎晩のように寝ないで徘徊する人…
ナースコールを連打しまくる人…
オムツを外して大汚染する人…
そんな入居者さんが数人いて、殆ど休憩が取れませんでした。
また、緊急搬送などで夜勤者1人が救急車に同行してしまった場合、3フロアを2人で見なくてはいけません。
そうなると休憩が取れないどころか、転倒などの突発的リスクに対応できません。
夜間に緊急搬送が2件あり、深夜に施設長が駆け付けるとか、結構ザラです。
「仮眠休憩」あるけど休めない
某特養で働いていた時のこと。
その施設は3フロアあり…
- 各フロアに常勤の夜勤が1人ずつ
- 3つのフロアの雑務をする準夜勤が1人
計4人の夜勤者がいました。
準夜勤(22~翌7時)の職員は主に「派遣」で、備品の補充、食堂準備、オムツ交換など、ヘルプ的な仕事をしていました。
私は派遣なのに、人手不足のため、常勤と同じ勤務をしていました。
各フロアの夜勤者は…
- 22~0時
- 0~2時
- 2~4時
被らないように順番に「仮眠休憩」を取ります。
「仮眠休憩」時間、準夜勤がフロアの見守りをするのですが、雑務・オムツ交換などのルーティン業務しか出来ないので、入居者さんの状態(ADL)を把握していないため…
入居者さんを理解していないと対応できない場合は、休憩時間でも対応しなくてはいけません。
準夜勤がタオルを畳んでいる時、仮眠休憩中の私がナースコールに走り回るみたいな…
(どっちが休憩なんだ…)
という事が多々ありました。
平和な日は少しだけウトウトできましたが、殆どの夜勤は休めませんでした。
肉体的ではなく「精神的」に辛い…
2つの職場から「常勤にならない?」と熱烈オファーを頂きましたが、丁重にお断りしました。
(派遣をダイレクト勧誘するのは基本NG)
2つの施設は、肉体的にはそこまで大変ではありませんでした。
寧ろ、今の職場のほうが肉体的にはキツいです。
ただ、当時のほうが10倍くらいキツく感じました。
これは私の感想ですが「仮眠時間」の価値は…
- ON/OFFの切り替え
が出来ることです。
肉体的に楽でも終始ONの状態で神経ピリピリさせていると、人間は憔悴します。
断言します。
「仮眠休憩」時間に眠れず、疲れが取れなくても、スマホを観たり
スイッチをOFFにできる時間があるのと無いのとでは、夜勤の疲労度は段違いです。
介護施設を選ぶポイント
余談ですが、介護施設を選ぶポイントの1つとして…
- 休憩室がある
コレ、結構重要です。
休憩室がなく…
「廊下にあるソファーで適当に休んで」
みたいな介護施設だと「仮眠休憩」があったとしても、しっかり休めません。
上で紹介した某大手有料老人ホームには、休憩室がなく、廊下のソファーでした。
当時は真冬で…
暖房がきいているとはいえ廊下寒いし…
ソファーへたってて寝ると腰痛くなるし…
ソファーに座って尿失禁する入居者さんいたし…
休憩室の有無はマジで重要です。
詳しくはコチラの記事に書いてます。
知らないと「損する」職場選びポイント4選
知らないと確実に「損する」職場選びのポイント
「転職」を考える時は…
最後に私からのオススメです。
「転職」を考える時は…
- 「仮眠休憩」が取れるか
- 「休憩室」はあるか
この2点、必ず確認して下さい。
面接の時、休憩室をしっかり目視で確認して下さい。
常勤として長く務めたいなら
これも福利厚生の一環です。
介護士を大切にする事業所であれば、この辺はしっかり考えています。
給料の高低いだけで介護施設を選ぶのは危険です。
安心して下さい。
介護士は超ド級の人手不足です。
例えるなら、今年から女子高が共学になって、初年度男子の入学生が3人だけで、30人のクラスに女子29人、男子1人で、あなたは男子です。少し小奇麗にしてればモテモテです。
そんな感じです。
(例え下手か)
介護士には、妥協せず職場を選ぶ権利があり、多少の我儘を言っても職場は見つかります。
「仮眠とれなくて辛い…」
「もう辞めたい…」
下のほうに私がお勧めする転職情報サイト載ってるので、気になる方はチェックしてみて下さい。
持論ですが…
介護士はもっと楽に働くべきです。
そのための環境選びには、絶対に妥協しちゃダメです。