介護士Kのブログ Written by 介護士K

【核心】介護士の8割が知らない、介護職に『一番必要』な能力とは?

持論

介護士K (@kaigo_kk) です。

皆、介護職に『一番必要』な能力を知らない。。

【問①】介護職に『一番必要』な能力とは?

さぁ、考えてみて下さい。

たぶん、正解できる人は2割もいないでしょう。

介護職に『一番必要』な能力とは何でしょう?

志ですか?

責任感ですか?

介護技術ですか?

医学知識ですか?

思いやりの心ですか?

違います。

これらは、すべて「二の次」です。

今回は、介護職に『一番必要』な能力について解説します。

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介護職に『一番必要』な能力

結論からいいます。

介護職に『一番必要』な能力は…

  • 社会を「生き抜く」力

これ以外は、すべて二の次です。

私は、介護職をはじめて16年目になります。

今まで、数多くの介護士さんと仕事をしてきました。

その中で核心したこと。

それは…

  • 潰れたら終わり

志があっても…
責任感があっても…
介護技術があっても…
医学知識があっても…
思いやりの心があっても…

潰れたら終わりです。

介護職に『一番必要』な能力は…

  • 疲労から身体を守る
  • ストレスから心を守る
  • 組織内で居場所を守る

社会を「生き抜く」力です。

これさえあれば、あとは何とでもなります。

自分を「守れない」介護士

私は、リアル・ネットで多くの介護士さんと接しています。

そんな中で痛感することは…

「ディフェンス力」が弱い介護士さんが非常に多い。

介護士には、2種類のタイプがいます。

  • 超・強い
  • 超・弱い

不思議と、中間はあまりいません。

お局のような暴君と
税負担に苦しむ民…

中世ヨーロッパ的な傾向があります。

多くの介護士さんが、税負担に苦しむ民側です。

一部の強者に、多くの弱者が振り回される…

資本主義とはそういうものですが、介護士はダントツで「ディフェンス力」が弱い印象です。

介護士は「繊細さん」が多い

介護士には逞しい人もいますが、繊細で優しい人も多くいます(特に男性)

繊細で優しい介護士は…

暴君上司・お局に振り回され…
非常識な迷惑者に振り回され…

強い上司には逆らえず…
非常識な迷惑者に注意もできず…

日々、憔悴しています。

残念ながら、この構図は変わりません。

悲しいですが「現実」です。

状況を打開するには「自分の身は自分で守る」しかありません。

「ディフェンス力」を鍛えよう

こんなことを言うと「そんな殺生な…!!」と思う人がいるかも知れません。

わかります。

超わかります。

そうですよね?

それが出来れば、誰も苦労しないし、誰も病んだりしませんよね?

「弱い奴が悪い!強くなれ!!」

みたいなことを言うつもりは1ミリもありません。

ここからは「実現可能」なことだけ書きます。

…と、その前に。。

私の後輩M君の話をしましょう。

後輩M君

M君は5歳年下で、10年くらい一緒に仕事をしています。

冷静沈着で、判断力があり、頼りになる男です。

その気になれば人の上に立つ能力は十分あるのに、出世意欲はなく、プライベートを大切にするタイプ。

既婚者でぼちぼちアラフォーなのに、女性介護士にモテモテです。

来世でシバこうと思ってます。

今から、M君を分析していきます。

清潔感がある

M君は、顔だけなら60点くらいです(お前が言うな)

ただ、イケメンに見えます。
俗にいう「雰囲気イケメン」です。

髪型は、今のトレンドを意識したセンターパート(真ん中分け)

制服は、上着のポロシャツはやや大きめ、パンツは踝(くるぶし)丈に裾上げされている、今のファッショントレンドを意識したシルエット。

靴はいつも綺麗で、汚れたらすぐに新しいものに交換。

爪は、仕事柄やや深爪ぎみに綺麗に整えている。

髭の剃り残しはない。

制服から生乾き臭がすることは一切なく、不快にならないレベルで軽めに香水をつけている。

爽やか

常に爽やかスマイルです。

話を聞く時は、頷いたり、相槌をうったり、話しやすい雰囲気を演出してくれます。

私の話が明らかにスベっていても、爽やか笑顔で笑ってくれます。

話していて気持ち良いです。

マメ

M君は、細かい気配りをしてくれます。

オムツ・パッド等を補充してくれていたり、デスク回りを整理してくれたり、自分の仕事でない事も、さり気なくやってくれます。

M君から仕事を引き継いだ時は、すべてが整っていて、非常にやり易いです。

元々キレイ好きなのでしょう。

キレイ好きでも、極端に神経質ではなく、他人にそれを求めたりはしません。

悪口を言わない

聞き上手なので、同僚はよくM君に話しかけます。

M君は、それを分け隔てなく聞きます。

中には、上司・同僚の悪口をいう同僚もいます。

そんな時、M君は話は聞くけど、絶対に悪口に加わりません。

勿論、自分からも絶対に悪口は言いません。

「そうなんだ」
「大変だったね」

持ち前の傾聴力で「聞くだけ」です。

聞き上手なので、相手も悪い気がせず、最後は笑い話で終わります。

そして次第に回りは、M君に悪口を言わなくなっていきます。

公私ハッキリ分ける

M君はコミュニケーション能力が高いので、入居者さん、同僚からモテモテです。

入社したばかりの頃は「飲み会」などによく誘われていました。

ただ、M君はそれを全断りしていました。

参加したのは自身の歓迎会だけ。

今では「そういう人」と認識されていて、誰も誘いません。

ただ、だからといって「付き合いが悪い」と、彼の悪口をいう同僚は一人もいません。

真面目ではない

仕事がそれなりに出来て、爽やかで、共感力がありますが、決して真面目ではありません。

入社して間もない頃、夜勤中に宅配ピザを注文し、上司にバレでガチギレされてました。

夜勤中も、さっさと自分の仕事を終え、ネットサーフィンとかしてます。

仕事と関係のないインターネット閲覧はNGですが、あまり気にしてません。

勿論、上司がいる前ではやりません。

そんなズル賢い一面があるのに、誰も彼の悪口を言わないし、誰も告げ口をしません。

そんな彼を真似して、夜勤中にネットサーフィンをした同僚は、見事にチクられて、腰抜けるくらい怒られてました。

仕事が好きではない

介護の仕事に特別な思い入れはなく、仕事自体もあまり好きではないそうです。

可能なら、働かないで、毎日ゲームをしていたいそうです。

そのため、定時キッチリに上がります。

休日会議は絶対に来ません。

この辺の割り切りは見事です。

緊急時以外で、サービズ残業をしてるのを見たことがありません。

正解、わかりました??

ココまでに正解すべて書きましたが、わかりましたか?

印象・仕事ぶりで評価されて「居場所」を作り、敵を作らないことで「ストレス」を排除し、必要以上に働かず、公私を分けることで「過労」から身を守る。

M君は介護職に必要な…

  • 疲労から身体を守る
  • ストレスから心を守る
  • 組織内で居場所を守る

社会を「生き抜く」力をすべて兼ね備えています。

「ディフェンスのスペシャリスト」です。

スラムダンクでいうなら「陵南の池上」「山王の一ノ倉」レベルです。

M君の能力は、元々の才能も多少ありますが、後天的に身につけられるものばかりです。

  • 身嗜みを整える
  • 聞き上手になる
  • 悪口を言わない

これらは、トレーニングすれば身につきます。

ディフェンスは「技術」です。

誰も「舞台」を作ってくれない

少し厳しいことを言います。

社会生活で苦労している人の多くは自分自身でなにも創意工夫をしていません。

「モテる努力をしないでモテたい!!」

と言ってるようなものです。

ありのままでレリゴーしてハッピーになれるのは、ファンタジーの世界だけです。

殆どの人は、モテる努力をしないとモテません。

具体的にはコチラの動画を参照下さい。

逆にいえば、正しい方法でモテる努力をすれば、誰でもある程度はモテます。

ありのままでストレスゼロで生きられるほど、世の中は優しくありません。

余談ですが…

私は元々「ディフェンス力最弱」の人種でした。

ノーガードで、いつもフルボッコでダウンしてました。

今では、だいぶディフェンス上手くなりました。

やれば、何とかなります。

少なくとも、今よりは確実にマシになります。

ストレスなく楽しそうに生きている人は、陰で色々な努力・工夫をしています。

後輩M君も、口には出しませんが、ここに至るまでに苦労したと思います。

今回の記事が刺さった方は、ぜひコチラの記事もご覧ください↓↓

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