介護士Kのブログ Written by 介護士K

【新人必見】介護現場で「心得て」おくべき重要ポイント「4選」

介護の仕事 豆知識

介護士K (@kaigo_kk) です。

介護業界で働くうえで「心得て」おくべき事とは?

新年度になり、4月から晴れて「介護士」になった人、多いと思います。

新しい環境に慣れるまで大変ですよね?

毎日、本当にお疲れさまです。

私の職場でも、ピチピチの介護士1年生が日々奮闘しています。

頑張っている姿を見ると、微笑ましい気分になります。

介護の仕事に限らず、新しい社会に入ると…

(こんなハズじゃなかった…)
(思っていたのと違う…)

こんな風に思うこと、沢山ありますよね?

超わかります。

私も●十年前はそうでした。

今回は…

  • 介護現場歴16年目
  • 5箇所の施設経験(特養・有料・老健)
  • 常勤・派遣・夜勤専任
  • リーダー、サブリーダー経験
  • 他業種経験(営業職)

そんな私が考える介護業界で働く上で「心得て」おくべき事を「4つ」紹介します。

綺麗事・理想論ではなく、ありのままの「現実」を話します。

理不尽なこと、納得できないこと、正直多いと思います。

「現実」だけだと、夢も希望もないように感じるかも知れません。

そのため、各項目ごとに「解決策」も書きました。

介護職だけでなく「新社会人」の皆さんにとって、価値のある内容です。

そして、一番最後に「最も重要なこと」を書いてます。

ぜひ、最後まで読んで下さい。

スポンサードサーチ

介護現場で「心得て」おくべき重要ポイント「4選」

1.人手不足

介護業界は超・人手不足です。

  • 2025年には32万人(高知市の人口)
  • 2040年には69万人(高知県の人口)

介護士が不足します。

介護現場はどこも基本的に人手不足です。

私が新人だった頃は、最初の1年は先輩に付いてみっちり教わり…

1ヶ月・3ヶ月・半年、1年…

要所で「面談」を行い「進展・課題の確認」「悩み相談」など、今思えば、かなり大切に育てて頂きました。

今は、そうはいきません。

多くの事業所は、新人教育にそこまで力を入れる余裕がありません。

ある程度教わったら…

「分からない事があったら聞いて!」

と、早々に「一人立ち」させられる可能性があります。

多くの介護士は、自信がもてないうちに、1人で動くことになります。

ただ、安心して下さい。

「一人立ち」といっても、先輩は、あなたのことを見ています。

新人教育にはマンパワーが必要です。

新人教育を担当するのは、その環境で「主戦力」となる先輩です。

主戦力の先輩が新人に付きっ切りになると、物理的に現場が回らなくなる時があります。

教育する側も、本音では付きっ切りで指導したいのですが、それが難しいくらい、介護現場は人手不足なのです。

そのため…

(私のこと、大切にしてくれてないのかな…)

そう思ってしまう新人さん、いると思います。

そんな、あなたにアドバイス。

分からない事は聞きまくろう

教育担当は、本音では、あなたに付きっ切りで教えたいのです。

立ち上がったばかりの赤ちゃんを、いきなり公園デビューさせるような心境です。

(転んで怪我をしたらどうしよう…)

内心ではハラハラしながら、あなたを見守っています。

とはいえ、ナースコール・センサーなどに追われ、あなたの動きすべてを見ていることは不可能です。

そのため、是非やって貰いたいことは…

  • 分からない事は聞きまくる

分からない事、うまくいかない事…

その場ですぐに相談できない場合は、片っ端からメモを取っておきましょう。

そして、落ち着いている時間に聞きまくりましょう。

排泄介助・入浴介助など、バタバタな時間はダメですよ。

「忙しいから後にして!!」

ってなりますから。

教育する側も、細かく聞きまくってくれたほうが

  • 何が出来て・何が出来ないのか
  • 何で困っているのか

が把握できます。

介護職は「夜勤」を含む変則勤務なので、毎回同じ教育担当が付けないので、教育担当は次の担当者に「申し送り」をします。

「A様のオムツ交換が上手くできない」
「B様の移乗介助が上手くできない」

具体的に分かっていたほうが、より具体的な指導ができます。

教える側が一番困るのが「分からない事ある?」と聞いた時…

「特にありません」
「大丈夫です」

と言われてしまうこと。

これを鵜呑みにされてしまうと、完全に一人立ちした頃に…

「何ででこんな事も出来ないの!?」
「何で分からないままにしてたの!?」

と言われてしまいます。

ベテランの先輩なら…

(そうは言ってるけど、本当かな?)

と察してくれて、あれこれ確認してくれますが、そんな先輩ばかりとは限りません。

どんな些細な事でも構いません。

  • 分からない事は聞きまくる

理解できるまで聞きまくって下さい。

ただし、先輩も「人間」です。

メモも取らず、何度も同じことばかり聞かれると…

「前に教えたでしょ!?」

とイラっとします。

「覚える」努力はしましょう。

2.人によって言うことが違う

A先輩に「右」と教わったのに、B先輩からは「左」と教わった。。どっちが正しいんだ…

わかります。

超わかります。

わかりみが深すぎてブラジルに到達しそうです。

これ、新人時代の一番の悩みですよね?

介護経験者なら、どっちが正しいか判断できたりもしますが、未経験の新人さんは混乱しますよね?

これ、どこの介護現場でもよくあります。

本来なら、教え方が統一されているべきですが、そうでない介護現場が多いのが「現実」です。

(教わった通りやったのに怒られた…)

理不尽ですよね?

人間不信になりますよね?

誰しもそう思うはずです。

そんな、あなたにアドバイス。

「偉い人」に聞こう

介護現場には「主任」「リーダー」という現場責任者がいます。

前述の通り、毎回同じ先輩が付いてくれるとは限りません。

違うことを教わった時は…

  • 主任・リーダー

に確認しましょう。

ただし、注意点があります。

リーターと違ったことを言われた時に…

「リーダーにはこう教わりました」

ズバっと言ってしまうと、相手にも立場・プライドがあるので、イラっとさせてしまう可能性があります。

中には、柔らかい伝え方をしても、イラっとしてしまう人もいます。

介護現場にはキャラの濃い人が多いので、正直だいぶ面倒くさいです。

「リーダーにはこう教わったのですが?」と伝えた時に…

「私が間違ってるのかな?ちょっと確認してみるね」

こんな風に言ってくれる人なら良いですが中には…

「新人が口答えするんじゃねぇ!!」

みたいに言ってくる人もいます。

最初は痛い思いをするかも知れませんが…

(この人はこういう人だから、ひとまず誤っておいて、あとでリーダーに聞いてみよう)

相手によって対応を変えられるようになれば、第一段階クリアです。

一見、厄介そうな先輩もいますが、人見知りで、あなたにどう接して良いか分からないだけかも知れません。

一緒に仕事をしていくうちに、慣れて優しくなったりします。

第一印象で決め付けないであげて下さい。

ただ、厄介を極めた【お局】という世紀末覇王もいます。

このタイプは「逃げる」しかありません。

詳しくはコチラの記事をご覧ください。

3.「合わない」人が絶対にいる

どの職場にも「合わない人」が1人はいます。

(言ってることは正しいけど、言い方が気にくわない…)

(生理的に無理…)

様々なタイプがいます。

仲良くなれたと思ったら、ある事が切欠で、一転して無視されたり…

変な噂を立てられて、あること無いこと拡散されたり…

狭い世界なので、一般常識のない人も大勢います。

仕事以外でストレス抱えるのは、勘弁してもらいたいですよね?

介護業界の離職理由、殿堂入り第1位は…

  • 人間関係

2487週連続トップです。

これは揺るぎない「現実」です。

厄介な人間関係で悩まないために、あなたへアドバイス。

プライベートで関わらない

新しい環境に馴染もうとすると、ついついプライベートな話をしてしまいます。

休憩時間、気まずい沈黙を破ろうと…
飲みに誘われて、酔っぱらった勢いで…

ありますよね?

ただ、相手がどういう人間か分からないうちにプライベートな話をするのは危険です。

親しくなる前にLINE交換したり…
Twitterアカウントを教えたり…

絶対にやめて下さい。

もし、何かの切欠で人間関係が崩れ、相手があなたに「憎しみ」を抱いた時、あなたのプライベートを芸能レポーターばりに根掘り葉掘り調べ上げ、職場で拡散し、あなたを追い込む…

こんな事をする奴が一定数います。
リアルで何度か見たことあります。

昔と違い、今では簡単に「スクショ」とか出来るので、ネガティブ拡散を止めることは出来ません。

私の経験上、プライベートは「正体不明」くらいのほうが、職場の人間関係は良好でいられます。

若い頃、たまたま帰りが一緒だった女性職員と流れで飲みに行ったら、翌日Yahoo!ニュースのトップにでも載ったかというレベルで拡散されてました。

確実に「お局」の仕業です。

お局は迷惑通り越して「災害」です。

人間、ミステリアスくらいのほうが魅力的です。

プライベートは、迂闊に晒さないようにしましょう。

4.SNSを鵜呑みにしない

今、殆どの人がSNSをやっています。

SNS投稿にはネガティブなものが多いです。

Twitter、Facebookを見ていると8~9割が…

  • 職場・上司の愚痴

人手不足な上に、キャラの濃い人が多い介護業界なので、愚痴・不満が多いのは分かります。

ただ、ネガティブな情報を見続けるのは悪影響です。

ネガティブ発信の殆どは発信者の感情先行です。

「アイツに怒られた!アイツ嫌い!!」

的なやつです。

あなたより、一回りも、二回りも年上の大人が、こんな事を言いまくってます。

悲しいかな「現実」です。

私くらいの年になると…

「言ってるアナタはどうなの?」

と、文脈から何となく推測できますが、新しい環境で、右も左も分からず、精神的に余裕がない新人さんは、そこまで判断できません。

SNSのネガティブ発信を鵜呑みにするのは止めましょう。

ネガティブだけでなく、ポジティブ過ぎる投稿も要注意です。

「人手不足でも、入居者さんの笑顔があれば頑張れる!」

みたいなキラキラ発言ばかりしてる奴は、ネガティブ民の30倍くらいタチ悪いです。

こんな奴がトップの事業所は「ブラック企業」の可能性大です。

即ブロック・ミュートしましょう。

あなたにアドバイス。

SNSは「程々」に

辛い時、疲れている時、人は何かにすがりたくなります。

いいオッサンですが、私も今だにそうです。

SNSには、ネガティブ民・過ポジティブ民のほかに「寄り添い民」もいます。

あなたが「辛い」と発信すると…

「あなたの気持ち、解るよ…」

と寄り添ってくれる人がいます。

概ね「いい人」ですが、中には同じような「病み」を抱えていて、相乗効果で「闇」に引きずり込まれてしまい、更に病んでしまう危険性があります。

どんなに警戒していても、心身ともに疲弊していると、よほど精神力が強い人でない限り「闇」に引きずり込まれてしまいます。

病んで、アルコール依存になりかけた経験のある、私からの警告です。

ビジネスツールとして運用したい人でなければ、SNSは「暇潰し」程度に接しましょう。

まとめ

  1. 人手不足
  2. 人によって言うことが違う
  3. 合わない人は絶対にいる
  4. SNSを鵜呑みにしない

これを踏まえていれば、社会人として一歩目はクリアできます。

ぜひ、参考にしてみて下さい。

最後に1つ。

  • サービス残業
  • 夜勤明け残業
  • 休日会議
  • 残業代未払い

もし、あなたの職場がこんな感じだったら、たとえ人間関係良好で、居心地がよくても、速やかに「転職」して下さい。

「すぐに辞めるなんて非常識だ!」

「そんなことでは他でも絶対に通用しない!」

みたいな事を言われても、無視して下さい。

潰れた後では手遅れです。

私には、ブラック企業に潰された知人が3人います。

あなたは、絶対に「4人目」になっては駄目です。

Secured By miniOrange