声かけの「下手」な介護職員の特徴
介護士K (@kaigo_kk) です。
声かけの「下手」な介護職員には、決まった「特徴」があります。
介護の仕事で一番難しいのは、オムツ交換でも、入浴介助でもなく「声かけ」です。
声かけが「下手」で、相手を怒らせてしまった…
声かけが「下手」で、人間関係ギクシャク…
よくあるパターンです。
今回は、声かけの「下手」な介護職員の特徴と、それに対する「解決策」について、具体例をもとに解説します。
これを読めば、あなたは今日から声かけ「上手」です。
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声かけの「下手」な介護職員
想像してみて下さい…
あなたは「入居者」
シチュエーション①
トイレへ行きたくなって、椅子から立ち上がりました。
その直後、介護士が駆け寄ってきて…
「どうしました?トイレはさっき行ったばかりですよ。だから、まだ行かなくて大丈夫だと思いますよ。座ってましょうよ」
と言われました。
シチュエーション②
ロビーでテレビを観ていたけど、飽きてきたので、廊下を少し歩こうと思い、椅子から立ち上がりました。
その直後、介護士が駆け寄ってきて…
「どこへ行くんですか?転んだら危ないから、座ってましょうよ。お風呂なら、時間になったら声かけますから」
と言われました。
シチュエーション③
あなたは、部屋で考え事をしていました。
そこに介護士が入ってきて…
「お早うございます。今日は良い天気ですね。今日はお風呂ですね。トイレは大丈夫ですか?それはそうと、今朝うちの主人が…」
介護士は長々と話しはじめました。
どう思う?
ウザくないですか?
私なら、確実にイラっとします。
シチュエーション①②は…
あなたの行動を決めつけている。
シチュエーション③は…
一方的に話しかけているだけ。
あなたは「20代女子」
シチュエーション①
休憩時間、休憩室で「はぁ…」とため息をつきました。
すると、同じく休憩中だった、大して親しくもない男性介護士が…
「どうしたの?疲れてるの?今日、人いなくて大変だよねー。あ、それとも、何か悩みでもあるの?俺で良ければ相談に乗るよ」
と話しかけてきました。
シチュエーション②
あなたは休日、疲れていて、昼頃まで寝てしまいました。
目覚めたものの、何だか怠くて、布団から出れません。
スマホを見ると、LINEの通知が数件。
発信者は、同僚の男性介護士。
「おはよう」
「今日は何してるの?」
「そうそう、この前ジャケット買ったんだけど、コレどう思う(写真添付)」
返信する気にならないからスルーしたら、後日出勤した時…
「この前、LINE返信なかったけど、忙しかった?オレ、何か変なこと言った?」
と話しかけられました。
どう思う?
ウザくないですか?
私なら、確実にイラっとします。
シチュエーション①は…
あなたの行動を決めつけている。
シチュエーション②は…
一方的に話しかけているだけ。
声かけの「下手」な介護職員
声かけの「下手」な介護職員の特徴。
- 相手の行動を決めつける
- 一方的に話しかける
これをやってる介護士、かなり多いです。
結果、相手を怒らせて介護拒否をされ…
「あの入居者は問題老人だ…」
とか言いだす輩も…
声かけの「上手」な介護職員
声かけの「上手」な介護職員は…
- まず聞く
- 余計な声かけをしない
入居者さんが椅子から立ち上がったら、スッと近づいていき…
「私もそっちに用があるので、一緒に行きましょう」
と、入居者さんと歩きはじめます。
世間話をしながら歩いていると、入居者さんが「寒いから、部屋にカーディガンを取りに行こうと思ってたのよ」と。
部屋にカーディガンを取りに行き、席へ戻りました。
あなたは、昨晩あまり眠れず、疲れていて「はぁ…」とため息をつきました。
そこへ、同じく休憩中だった介護士が入ってきて一言。
「大丈夫?」
昨晩眠れなっかった事、最近疲れが取れないことを話すと…
「うん、うん」
自分の話をせず、終始あなたの話を聞いてくれました?
どう思う?
悪い気します?
好感、持てません?
声かけの「上手」な介護職員は、相手の行動を決めつけたり、一方的に話しかけたりしません。まず相手の話を聞いて、話の最中に余計な話をしません。
認知症高齢者も、私たちと同じ「人間」です。
行動を決めつけられたり、一方的に話しかけられたら、怒るのは当然です。
職場での人間関係も同じです。
まとめ
声かけの「下手」な介護職員の特徴
- 相手の行動を決めつける
- 一方的に話しかける
声かけの「上手」な介護職員の特徴
- まず聞く
- 余計な声かけをしない
すべての人間関係にあてはまります。
「声かけ」の上手な介護職員の特徴
声かけが「下手」な介護士は、確実に【ある事】をやってしまっています。この記事を読んで実践すれば、声かけが「上手」になります。
余談ですが、うちの嫁さんは、嫌なこと、納得のいかない事があった時、自分が今やっている事に熱中している時、マシンガンのように話し続けます。
途中で私の意見を言うと、不機嫌になったり、見事にスルーされます。
私は、大人しく聞くことにしました。
そんなことを10年くらい続けていたら、色んな人に「聞き上手ですね」と言われるようになりました。
嫁さんは、私の「傾聴力」を鍛えるために、試練を与えてくれていたのでしょう。
(絶対に違う)