上司・部下が永遠に「分かり合えない」理由【残酷な事実】
介護士K (@kaigo_kk) です。
上司・部下が分かり合うのは【不可能】です。
介護現場の問題は
いつの時代も人間関係です。
「介護の仕事は好きだけど、上司・部下との関係がストレスで…」
こんな介護士さん多いですよね?
残念ながら、この問題が解決することはありません。
なぜなら上司・部下は別の職業だからです。
「同じ介護の仕事でしょ!?」
「たかが肩書でしょ!?」
と思っている方、全然違います。
今回は上司・部下が分かり合えない理由を解説します。
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上司・部下が「分かり合えない」理由
私は「パン屋さん」の気持ちが分かりません。
パンに対する想い、パン屋の経営の悩み…何一つ分かりません。
理由は、私はパン屋ではないからです。
パン屋で働いた事ないし、今後もパン屋で働く予定はありません(パン屋さんの否定ではありません)
これと全く同じ理屈です。
上司・部下は別の職業です。
同じ介護職でも、役職者・一般職員では、担っている責任の質・仕事内容が全然違います。
具体的に説明します。
「一般職員」の苦労
勤務表を見て…
(今月、お局との夜勤が3回もある…)
(なんで、私だけ連勤ばかりなの!?)
不満を抱いたところで、それを変えることは出来ず、従うしかない。
不満を意見として伝えたとしても、それが解消されることは極めて少ない。
- 上司を選べない
- 勤務を決められない
- 上司の顔色が気になる
自分で決められることが少なく、基本的に指示に従って動くしかない。
人間は、誰もが自分の意志で自由に生きたいと思っているので、振り回されるのは大きなストレスです。
まともな上司ならまだしも…
- 自分だけ必ず土日休み
- 好きな職員だけ依怙贔屓
みたいなクソ野郎もいます。
そんな奴で文句言えない…
文句言えたとしても、力で抑え込まれ、さらに抑圧が強くなる…
こんな理不尽もあります。
もっとも、こんなクソ野郎が上司の職場なら、早急に転職をお勧めします。
記事の一番下にリンクあるので、覗いてみて下さい。
法律で労働者の権利が認められているとはいえ、一般職員は振り回される側です。
逆に言えば、振り回されているだけで毎月決まった給料が貰えて、重い責任を負わなくていいというメリットがあります。
「役職者」の苦労
介護現場の役職者は、基本的にはプレイングマネージャー(選手兼監督)です。
一般職員と同じようにオムツ交換・入浴介助をやりながら…
- 勤務表作成
- 業務改善
- 人事考課
プラスαの仕事が山積みです。
時間内に終わらず、サービス残業、持ち帰り仕事…
休みの日も職場から電話・LINE(概ね“悪い”話)がきたり…
連休明けで出勤したらPC・レターケースが付箋まみれだったり…
トラブルがあった日は休みでも職場に行く羽目になったり…
「手当貰ってるんだから文句言うな!!」
とか言う人いますが介護現場の役職手当ては…
- 5000~20000円程度
到底、割りに合う金額ではありません。
そんな苦労をしているのに…
「あの人と勤務組みたくないから何とかしてくれ!!」
みたいな文句を言われたり、事ある毎に「辞めてやる!!」と叫び散らす辞める辞める詐欺師の傾聴をしたり、クレームの矢面に立たされたり、上司・部下の板挟みに遭ったり…
「なんて日だ!!」
の連続です。
詳しくはこの記事に書いてるので、ぜひ読んで下さい。
『上司』はつらいよ【介護現場のリアル】
介護現場の「リーダー」への愚痴・不満が爆発してますが、リーダー超大変です。マジ激務です。介護現場のリーダーの大変さについて、具体的に書きました。
逆に言えば、自分の意見が通し易かったり、厄介な輩を権力で抑えられたり、一般職員にはない職務上の権限が与えられているので、一般職員のような抑圧されるモヤモヤ感はありません。
リーダーにやり甲斐を感じる人にとっては天職です。
上司・部下の「軋轢(あつれき)」とは?
「一般職員」に多いタイプ
- 何もしないで文句ばかり言う
- 文句言うけど自分はやりたくない
一般職員は基本的にこんな人の集まりです。
「給料上げろ!!」
「あいつ何とかしろ!!」
「もっとマシな勤務表を作れ!!」
口を開けば愚痴・不平不満ばかり。
自分がやれと言われたら絶対に出来ないことを、当然と言わんばかりに叫びます。
- 人生「他力本願」
- 自分の不遇は他人・社会のせい
ディスってるわけではなく事実です。
「役職者」に多いタイプ
- 責任感が強い
- 自己犠牲の精神が強い
一般職員には無い資質を持った人が役職者に選任されます。
一般職員の我儘に振り回され…
上司から無茶を言われ…
役職者になったことが切欠で、病んだり、体調を崩してしまう人は大勢います。
人手不足でリーダー適性のある人財が少なく「消去法」で選任されるケースが多いので、仕方のない結果です。
消去法なので、肩書が付いたことで増長し「暴君」になってしまう人もいます。
暴君が上司の現場は地獄です。
- 自己犠牲タイプ
- 暴君タイプ
ここに属さないのが「理想の上司タイプ」ですが、残念ながらこんな人は滅多にいません。
書籍、SNSなどを見ていると「こんな人の下で働きたい!!」と思われてそうな立派な経営者・リーダーがいます。
実在するのは事実ですが、相対的には極少数です。
過度な期待はやめましょう。
上司・部下が「分かり合う」ためには、どうしたら良いか?
結論いきます。
無理です。
だって別の職業だもん。
タイトル通り永遠に分かり合えません。
分かり合えるとしたら、双方、または何方かがハイレベルな人格者である場合のみです。
それ以外は無理です。
「上司ガチャ」「親ガチャ」とか、よく言われますよね?
ソレです。
ハッキリ言って「運」です。
さじを投げるのではなく「事実」です。
上司・部下は永遠に分かり合えないという事実を受け止めて下さい。
あなたが「上司」なら…
部下はあなたの苦労は一切解ってませんし、解ろうともしてくれません。
どんなに苦労して勤務表を作っても、ガンガン文句言ってきます。
あなたが「部下」なら…
上司はかつて「部下」だったので、部下の気持ちが解りそうなものですが、時間の経過とともに感覚は無くなっていきます。
そして、そんな事を考えられないレベルで超多忙です。
悩み・不満を打ち明けたところで…
くだらねー事で悩んでんじゃねーよ!こちとら、そんな話聞いてる余裕ねーんだよ!!
というのは本音です。
「そんな上司、酷い!!」
…と思うかも知れませんが、上司もあなたと大差ないスペックの「人間」です。
あなたに出来ないことは、同じ「人間」である上司にだって出来ません。
「事実」である以上できる事は1つ。
受け止めた上で、どうすべきか考える。
これだけ。
ここまで読んで頂いて、上司・部下が別の職業なのは解った筈です。
今回は、それで十分です。
これを前提として、関わり方を考えてみて下さい。
勤務表作成の大変さを考え、不測の事態のときは勤務変更に協力する。
上司からしたら、こんな部下は本当に有難い存在です。
お局と勤務が被って意気消沈している部下に…
「今日、大変だな。無理すんなよ(笑)」
肩をポンと叩く。
これだけで救われる部下もいます。
人間関係のトラブルが、私のブログごときで解決できる筈がありません。
私にそんな能力があるなら、毎月神手当として国から2億くらい貰わないと割りに合いません。
今回の内容が残酷に聞こえる人もいるかも知れませんが…
受け止めた上で、どうすべきか考える。
あなたは、今日から何します?
最後に
今回の内容は
- 正社員
- 派遣
- 一般職員
- 中間管理職
を経験した私の感想です。
感想なので正解かどうかは判りません。
ただ、私は確信しています。
上司・部下は永遠に「分かり合えない」から、それを踏まえた上で、どう動くか考える。
私の生き方はこうです。
あなたは、どう思う??