介護士Kのブログ Written by 介護士K

介護現場から「良い介護士」が消える理由【残酷な事実】

介護の仕事

介護士K (@kaigo_kk) です。

「良い介護士」ほど潰されます…

新しい職場に来たけど、何かいつもピリピリしてる…

自分に対する先輩たちの態度も冷たい…

何なんだこの施設…

こんな経験ありません?

派遣先に来て数日経ったけど、こんな所じゃ続かないから、次回の契約更新は断ろう…

こんな経験ありません?
絶対ありますよね??

「酷い介護施設があるんだな…」
「介護業界、終わってるな…」

ちょっと待って下さい。

あなたが最悪だと思った介護施設、実は「良い介護士」が大勢いるかも知れません。

「そんな筈はない!!」
「全員、鬼畜みたいな奴らだ!!」

落ち着いて下さい。

今から介護現場から「良い介護士」が消える理由を説明します。

ぜひ、最後まで読んで下さい。

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介護現場から「良い介護士」が消える理由

結論からいきます。

介護現場から「良い介護士」が消える理由は…

  • 個性無視して振り回す

「2つ」の具体例で解説します。

介護士Aさん

介護士Aさんは、優しくておっとりしたタイプ。

真面目で責任感があり、入居者さんから人気があります。

ただ、要領が悪く、人より時間が掛かったり、うっかりミスをする事があります。

Aさんの上司は、スピード・効率重視タイプ。

テキパキ動きが速く、ゆっくり、非効率な仕事をしている人を見るとイライラします。

上司にとってAさんはイライラする対象。

「その仕事するなら、ついでにコレもやらなきゃ効率悪いでしょ!?」

「前にも同じミスしたよね?何でそなるの!?」

事ある毎にAさんにダメ出し。
Aさんにとって上司は恐怖の対象

上司と同じ勤務日はカッチカチに緊張して、いつも以上にミスを連発。

結果、怒られる…

次第にAさんから笑顔は消えていき、入居者さんに素っ気ない態度を取るようになり、入りたての新人にも冷たい態度で接するようになりました。

介護士Bさん

介護士Bさんは、頭の回転が速く、面倒見のいいタイプ。

後輩を飲みに誘ったり、悩みを聞いたり、後輩にとっては「頼れる兄貴」的な存在。

上司からの信頼も厚く、仕事ぶりが評価され、ユニットリーダーに抜擢されました。

Bさんは意気込んで、よりいっそう仕事に精を出しました。

後輩たちも「Bさんがリーダーになって良かった」と喜びました。

ところが、次第にBさんの人格に変化が現れはじめました。

些細なことで声を荒げたり、後輩からの相談を冷たくあしらったり…

以前のような「頼れる兄貴」の面影は無くなっていきました。

仕事中は露骨に「話しかけるなオーラ」を出すようになり、それに気圧されて報告が遅くなると…

「なんで、もっと早く報告しないんだ!?」

と怒鳴られる始末…

「Bさん、変わったよな…」
「Bさんと組みたくない…」

休憩室から、こんな声が聞こえてくるようになりました。

何が起こった?

介護士Aさん、介護士Bさん
ともに「良い介護士」です。

介護現場に必要な人材…「人財」です。

介護士Aさん

介護士Aさんは、要領は良くないですが、優しくて仕事が丁寧です。

キャラクターを尊重し、本人のペースで仕事をしてもらえば、間違いなく「良い介護士」のままでした。

効率重視の上司が要領・スピードを求めたことで「良い介護士」のAさんが潰されてしまいました。

介護士Bさん

「頼れる兄貴」タイプのBさんは、一見リーダー向きなタイプです。

ただ、肩書が付いたことで、今までのような先輩・後輩という同じ目線で関われなくなり、ぎこちなさを感じてしまいました。

加えて、上司から「効率」「結果」を求められ、そのプレッシャーから、今まで面倒を見てきた後輩たちの仕事ぶりにイライラするようになりました。

一般職員との溝は深まっていき、Bさん自身も病んでしまい、体調不良で休職した後、退職しました。

どうすべきだった?

介護士Aさん

本人のペースを尊重し、ミスをしても適切な注意・アドバイスに止め、見守っていれば「良い介護士」でいられたかも知れません。

介護士Bさん

一般職員として「頼れる兄貴」タイプでしたが、リーダーには向いていませんでした。

リーダーに抜擢せず「縁の下の力持ち」として大切にしていれば「良い介護士」のまま、病むことは無かったかも知れません。

「良い介護士」を潰す元凶は?

「良い介護士」を潰す元凶は…

  • 個性無視して振り回す

自分の価値観こそ正義

部下は上司に従うべし

こんな会社・上司の下では「良い介護士」は潰されます。

あなたの職場を見渡してみて下さい。

新しい職場へ入ったばかりの人は、冷静に人間観察してみて下さい。

一見、殺伐とした、鬼畜のような人間しかいないように見えて、実は「良い介護士」が結構います。

潰されてるだけです。

「他人」を理解するのは難しい…

ただ、勘違いしないで下さい。

私は「そんなクソ会社・上司は滅びろ!!」と言いたいわけではありません。

「この人を何とかして育てたい!」

そう思ってAさんを指導したつもりが、結果的にAさんの良さを潰してしまった…

「Bさんは、いずれ組織を背負って立つ存在になる!!」

そう思って抜擢しサポートしていたつもりが、潰れてしまった…

これって、スタートは「悪意」じゃないですよね?

善意・情熱が、最悪な結果に…

他人を理解するのは、本当に難しいことです。

とはいえ、中には偉そうにふんぞり返ったり、嫌いな職員を虐めるようなクソ野郎、それを放任するクソ会社もあります。

私がフリーザ様なら、惑星ベジータばりに破壊します。

もし、あなたの職場がそんな感じなら、即フェードアウトを考えて下さい。

転職活動だけなら無料でできます。

記事下に私がお勧めする転職サイトあるので、興味ある方は覗いてみて下さい。

最後に

今回紹介した介護士Bさんは、私の数少ない友人です。

Bさんは鬱病から復活し、新しい介護施設に転職し、今では介護主任として活き活き仕事をしています。

二度とリーダーはやるまいと思っていたそうですが、新しい職場はBさんの価値観を尊重し、Bさんらしく仕事が出来るようなサポートしてくれるそうで、今では「頼れる兄貴」復活しています。

どんな環境でも居場所を作れる器用なタイプもいますが…

殆どの人は「環境」に左右されます。

あんなに仕事ができて人格者のBさんが病んで潰れてしまうなんて…

環境ストレス、マジ侮れません。

(なんか、違う気がする…)

もし、直感的に感じたとしたら、赤信号の前の「黄信号」かも知れませんよ…

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